今年はNISAリニューアル元年。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の騰落率が、1年間で+33.55%
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の騰落率が、1年間で+42.41%
こんな相場環境でしたので、特に年初一括投資をした方は、大きく資産を増やしたのではないでしょうか?
QUICK資産運用研究所の調査によると、新NISAの利用者は7割超が運用益を確保して終わっているようですね。
新NISAの利用者、7割超が運用益確保 QUICK資産運用研究所調査 – 日本経済新聞
投資を続けておられる方は、「いやー、良い1年だった!」と今年を振り返っているのではないでしょうか。
やっぱり、国内株式に投資をするなら、目的に応じた個別銘柄(またはETF)を洗って購入するスタイルが向いていそうです。
指数をベースに投資をするなら、国際分散は心がけたいですね。
一方で、2024年8月初旬の下落相場を受けて、狼狽売りをしてしまった方々も一定数いらっしゃるようです。
新NISA投資、初心者ほど波乱相場で損失 経験が左右 新NISA活用のリアル(2) – 日本経済新聞
人生を豊かにするための1つの手段として、資産形成に投資を取り入れる!
そんな使い方をする場合には、あまり短期的な値動きに惑わされず、どっしりと放置しておくのが一番です!
・・・と、頭ではわかったつもりになっていても、いざ自分の身に降りかかると、なかなか冷静にいられないものですよね💦
もしも道に迷いそうになったとき。
「ほっぽらかし状態の長期投資を続けていた人は、いったいどんな推移をたどってきたのか?」
リアルな事例が見られると、少し冷静さを取り戻せるのかもしれません。
私がこのブログを始めたのが2018年2月なのですが、今は無き「つみたてNISA」が始まった年でもありました。
つみたてNISAは、20年間非課税で保有ができるという、(長いけれど)非課税期間の終わりが決まっている制度です。
別に途中で売却してはいけないわけではないですし、逆に非課税期間が終わったとて持っていても良いのですが・・・
一定のラインが引かれていることにより、恒久化した今のNISA以上に、「出口」を意識する投資スタイルになりやすいしくみですよね。
そこで、年に一度の定点観測を記録に残しつつ、20年間ガチホしたらどうなるのか?
という壮大な(?!)実験記録を残すことを思い立ち、投資&年末の記録を続けてきています。
世の中の状況も、ライフスタイルも、価値観も・・・
いろいろなことが変わりゆく中で、つづける/やめるの選択を上手にしていくことは、とても難しいことですよね。
これから投資を始める方や投資を始めたばかりの方が悩んだときに、私に限らず過去の記録をみることが、方向性を決めるうえで少しでも役に立てばいいなと思っています。
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旧つみたてNISAで購入した商品を、おさらいしてみる
わたしは2018年から5年間、つみたてNISAで40万円ずつ投資をしてきました。
投資元本は、切りよく200万円です。
6年目となる2023年までつみたてNISAという制度はあったのですが、NISAがリニューアルされることが分かっていたので、最終年だけは一般NISAを使うことにしたのでした!
このあたりの経緯は、去年の記事に書いています。
つみたてNISAがスタートした2018年1月の時点では、いまをときめく(?!)オルカンは、まだ存在すらしていませんでした。
そんなこともあり、1年目はちょっと違う商品選択をしていたのですが、2年目から4年目は同じ商品・同じルールで、次の6種類を毎月積み立てていました。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
10年後くらいに、このラインナップを見ると、「古るっ💦」と思うんだろうなー
つみたてNISAの商品は、よっぽどのことが無ければ売らないけれど、長期投資は放置OK!とはいいつつも、適度な情報収集を続けることは大事だね。
月々の投資額は、基本的には6種類への均等配分です。ただし、それだと端数が4,000円分出てしまうので、ボーナス設定で6月&12月に2,000円ずつeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買うという微調整を入れて、枠を使い切っていました。
もともと、複数の投資信託に積立を続けた場合のパフォーマンス比較をしてみたいという気持ちがありつつ、商品選びをしていました。
なので、(ほぼ)同じ指数に連動する投資信託を、あえて(むだに)複数組み入れたりしています。
2024年のパフォーマンスを振り返ってみよう
私がつみたてNISAでつみたてをした商品は6本なのですが、投資をする地域別に分類すると、次の4つです。
- 米国株式
- 先進国株式
- 全世界株式
- 日本株式
さてさて、この4資産について、1年間のパフォーマンスを比較してみましょう。
比較対象は、全てeMAXISシリーズで統一しておきます。
※引用:楽天証券web 2024年1月1日~2025年12月26日のチャート
最終日時点の騰落率を比較してみると、次の通りです。
米国株式 +42.41%
先進国株式 +36.05%
全世界株式 +33.55%
国内株式 +17.33%
米国株式>先進国株式>全世界株式>>国内株式 という順番になっています。
全て年初来でプラスになってはいるものの、国内株式が出遅れているのも事実ですね・・・
それにしても、8月の日本株式の下落幅は大きかったですね。
狼狽売りが出たのもうなずけます。
※引用:第四北越銀行 マネーまるわかり
7月末に日銀が追加利上げを決定していたこと、その直後のアメリカの雇用統計で予想を下回ったことなどが重なり、大きな下落につながりました。
8月5日には、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、第一生命ホールディングス (8750)、野村ホールディングス(8604)などの大型株がストップ安になったので、不安になった方も多かったことでしょう。
続いては、もう少し長期チャートでの比較をみてみましょう。
保有銘柄のなかでは一番新しいオールカントリーは、2018年10月31日に設定された商品です。
なので、2018年11月1日を起点にして、約6年間での比較をしてみます。
※引用:楽天証券]webサイト 2018年11月1日~2024年12月26日のチャート
最終日時点の騰落率をまとめてみました。
米国株式 +230.13%
先進国株式 +193.27%
全世界株式 +170.16%
国内株式 +91.72%
米国株式、先進国株式は約3倍、全世界株式も2.7倍ですね。
ちなみに、運用資産が投資元本の3倍になる年数を計算する簡易計算式として、115の法則というものがあります。
1年間の運用利回り(%)×運用期間(年)=115
実に簡単な計算式ですよね。
これから逆算すると、6年間で3倍になった場合の運用利回りは、約19.2%です。
全世界株に30年間投資をした場合の平均リターンは、約7.5%ですので、この6年間は非常によい相場環境だったということがわかります。
逆の見方をすれば、これまではやや出来すぎの状態。
これから先、もっともっと逆風が吹くタイミングがやってくる可能性があると考えておいた方がいいのでしょう。
それくらいの心持ちでいられれば、荒波をやりすごしながら続けて行けるのではないかと思います!
つみたて投資7年目も、安定の運用益
これまでの比較チャートは、あくまでも切り取った時点で「一括投資」をしていた場合のお話しです。
実際には、5年かけて毎月じわじわと積み立てをしていますので、比較チャートと同じような結果にはなりません。
つみたてをしたパターンでの、リアルな2024年末の結果が、こちらです!
※引用:楽天証券webサイト
ついでに、昨年度末と今年度末の評価損益(%)の比較をまとめてみました。
TOPIXにもだいぶ負けてますね💦
投資元本は全く増えていませんので、純粋に運用で増えた分ということになります。
どの銘柄も、この1年でなかなかの伸びがみられますね!
シンプルなインデックスファンドに投資をして、市場に残り続けている人なら、だれでも資産が増えた年だったということが分かります。
逆の見方をすれば、法定通貨(=円とかドルとか)の価値が下がっているともいえるでしょう。
投資「だけ」に全振りは危険ですが、株式や債券、場合によっては現物不動産や仮想通貨など、タイプの違うアセットも取り入れながら資産形成をしていくことが必須になっているのは間違いないですね。
こうして振り返ってみると、よいことばかりのように感じますが、今の時点での含み益は、ある意味通過点でしかありません。
ここで一喜一憂しても、正直なところ意味はないんですよね。
だって、まだ「たったの」7年ですから。
つみたてNISAの資産は、これからも焦らずじっくりと育てていきます。
そうすることで、受け取りのタイミングには、「本当に投資をやっていて良かったなー」といいながら、大好きな仲間とお茶をしにいったり、ランチに行けていれば幸せだなぁと思います。
唐突ですが、日曜劇場の「海に眠るダイヤモンド」というドラマはご覧になっていましたか?
私はハマって最後まで見続けていました。
ドラマの中で主人公の鉄平は、身近にいる大切な人を守るため、追われ続ける壮絶な人生を歩みましたが、状況が落ち着いた(と思われる)晩年も、最後まで想いを寄せた朝子の幸せを考えて、姿を現すことはしませんでした。
それでも、鉄平やその仲間たちが積み重ねてきたものは、時を経て朝子に届き、さらには玲央を通じて次世代に受け継がれていく・・・
ざっくりいえば、そんなような内容だったわけですが、積み重ねてきた記録が、未来のだれかにとって、ささやかにでも役に立つことがあればいいなぁなんて思いつつ、今年の締めくくりにしたいと思います。
それでは、みなさま良いお年を!
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