ポイントは、貯め方よりも使い方が重要。大事に残しておいてもメリットなし!

マイレージ

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しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。

 

野村総合研究所(NRI)が2016年に発表した調査資料によると、なんらかのポイントを貯めている方は、93.9%となっています。

ほぼ全員がポイントを貯めていると考えていいですね。

 

ポイント・マイレージの年間発行額は、2014年度で約8,500億円2020年度には1兆円を超えると予測されています。

来店キャンペーンや会員向けの追加発行分を除いて集計した結果でこれですから、実際にはもっと発行されています。ものすごい額ですよね 😯 

 

ポイントが貯まるかどうかで、購入する商品やサービスを変えるという方は5割強。

特に、30代~40代は、ポイントの付与の有無でお店を選ぶ傾向が強いという特徴があります。

これだけの規模と利用者数ですから、もはやポイントは第2の通貨と言っても過言ではありません。

 

そこで、ちょっと振り返ってもらいたいのですが、ご自分が貯めているポイント、どれだけ残っているか把握していますでしょうか?

おそらく、ほとんどの方が、よく分かっていないのが現状だと思います。

 

こだわっている割に、うまく活用されていないポイントたち。

実は、ポイントは貯め方以上に使い方が大事ということです。

いかにして、しっかり使っていくか、よく考えておきましょう。

 

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永久不滅ポイントの落とし穴

多くのポイントには、「有効期限」がありますよね。

気が付いたら失効しちゃった・・・という経験は、誰もが持っていると思います。

 

これだから、ポイントの活用は大変!

でも、ポイントによっては、永久不滅タイプのものがありますよね。

これならいつでも使えるから安心 😉  と思っていらっしゃる方が多いはずです。

 

ですが、ポイントの中で一番失効率が高いのは、「永久不滅ポイント」という事実があります。

不思議なもので、いつでも使えると思っていると、使わずに持っておいてしまう方が多いんです。

そして、いつの間にお亡くなりになったり・・・して、ひっそりとポイントが消えていきます。

永久不滅という言葉で安心して、放置しないようにすることが大事です。

 

ポイント長者はご注意を! ポイントの相続はむずかしい

ある程度、ポイントが貯まってくると、だんだん「貯めること」が目的化する方がいらっしゃるようです。

なかには、数十万円単位で、ポイントを貯めている方もいらっしゃるとか 😯 

 

ですが、たくさんポイントを貯めたまま、お亡くなりになった場合、そのポイントを相続できるのか?

そもそも「相続財産」とみなされるのか?

そんなことって、考えてみたことはありますでしょうか。

 

個々の事情にあわせた詳細情報は、税理士にご相談いただく必要がありますが、一般論としては、相続財産には含まれません。

せっせと貯めたポイントも、ただ失効するのみとなる可能性が高いんです。

 

あとは、ポイント発行会社が、どのように取り扱うかがカギとなります。いくつか、事例をチェックしておきましょう。

 

クレジットカード系は、基本的に相続不可

  • JCB(OkiDokiポイント)
  • アメリカンエキスプレス(メンバーシップ・リワード)
  • セゾンカード(永久不滅ポイント)
  • イオンカード(ときめきポイント)
  • ダイナーズクラブ(リワードプログラム)

これらは全て消滅してしまいます。残念。

 

共通ポイントカードは、ケースバイケース

  • Tポイント:相続されない
  • 楽天スーパーポイント:家族会員間でポイント移行が可能
  • Pontaポイント:家族間でポイント共有が可能
  • dポイント:家族間でポイント共有が可能

共通ポイントのシェアNo1である、Tポイントが相続対象外です。それ以外は、方法は違っても、家族への移行は可能です。

 

国内マイレージは、法定相続人が相続可能

ANAとJALは、ともに法定相続人が相続可能です。

ANAマイレージクラブ会員規約 30条
会員が死亡した場合、法定相続人は会員が取得していたマイルの譲渡を受けることができます。その際、要求者は、会員本人の死亡証明書と裁判所命令等、故人である会員の口座に残っているマイルの相続権を有することを確かに証明する書類を死亡後6ヵ月以内に提示する必要があります。相続の申し出が期間内になされない場合は、当該会員の積算マイルはすべて取り消されます。

 

 →「マイルの相続権を有することを確かに証明する書類」が必要になりますので、遺産分割協議書に明示しておく必要がありますね。

JALマイレージバンク規約 14条
積算されたマイルを会員間で共有、合算および譲渡することはできません。ただしJALFCおよびJALカード家族プログラム登録会員は、そのプログラムの特典として、特典の引き換え時に限り、登録している家族会員間で積算マイルを合算することができます。また会員が死亡した際、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能です。 

 

 →JALの場合は、JALファミリークラブJAL家族カードに登録している方のみが対象ですので、さらにハードルがあがります。

いかがでしょうか?

きちんと相続できない可能性が高いことが、お分かりいただけたと思います。

 

ポイント長者になっている方は、

  1. 銀行や保険等の情報と同様に、きちんと家族に伝えておく
  2. Webサイトへのログイン方法を引き継げるようにしておく
  3. 遺言を作る際には、ポイントの相続先も明示しておく

という準備をしておきましょう。

 

ちなみに・・・

本人の死亡がバレないうちに、ポイントを使っちゃえばいいんじゃないの 😎 

と思われるかもしれませんね。

 

例えば、相続放棄をしたかった場合、ポイントを使った=単純承認行為とみなされ、相続放棄が無効になってしまう・・・なんていう不都合がおこる場合もあるようです。

どこで悪影響を及ぼすか分かりませんので、気軽に使ってしまうのではなく、税理士や弁護士に確認してからの方が安心でしょう。

 

ポイントは、貯めたら速攻で使おう!

ポイントは、本当の通貨ではありませんので、発行元が倒産してしまったら何も残りませんし、相続することも難しいです。

つまり、使えるようになったらすぐに使ってしまうことこそが、超重要事項です。

そのためには、使い勝手がいいポイントサービスに集約することが大事です。

 

発行している会社のサービスだけでしか使えないポイントは、どうしても使い勝手が悪くなってしまいますし、余計なお買い物の引き金になりますので、なるべく広範囲で活用ができるポイントに集約することが大事です。

また、ポイントの交換先が多いか?、利便性が高いか?、ポイントの利用を自動化できるか?、という要素も重要です。

 

そんな点も考慮した結果、私は楽天スーパーポイントに集約しています。

家族へのポイント移行もできるので、相続問題もあんしんです!

実際に、どのように使っているか、まとめておきます。

 

スマホの代金を、ポイント払いにしてしまう

私は、楽天モバイルを利用していて、代金の支払い方法を「全てのポイントを使う」に設定しています。

1回設定しておけば、毎月の電話代が、支払いのタイミングで保有している楽天スーパーポイントで支払われます。

そのため、実質スマホ代の支払いがない月も、よくあります 😀 

 

この方法の重要な点は、自動化です。

何もしなくても、勝手にポイントを消費してくれる仕組みができあがるのが、最大のメリットです!

 

楽天市場で買い物をするときは、とにかくポイントを消費する

楽天市場でのお買い物は、ポイントで支払った分も含めて、ポイント獲得の対象となります。

全額ポイントで支払ったとしても、ちゃんとポイントは付くんです!

 

そのため、どのタイミングでポイントを使ったら有利か? とか余計なことを考える必要はありません。

たとえ、ちょぴりしかポイントが貯まっていなくても、気にせず使っちゃいます。

 

楽天Edyに交換してしまう

楽天スーパーポイントは、1ポイント=1円で、楽天Edyにチャージが可能です。

ポイント活用でよくある失敗としては、

  • ポイントが欲しくて、余計な買い物をしてしまう
  • ポイントを消費したくて、そんなに必要じゃないものを買ってしまう

というパターンがあります。

 

そのため、買うものを決めるのではなく、電子マネーに交換してしまえば、ムダがなくなります。

楽天Edyは、使えるお店も多いので、使い道に困ることはないでしょう。

 

余談ですが、しっかり支出の管理ができる方なら、楽天カードから楽天Edyへのオートチャージを設定し、街でのお買い物を徹底的に楽天Edyで支払うという方法がおススメです。

  1. 楽天カードから、楽天Edyへのオートチャージをして、カード利用のポイントを稼ぐ
  2. 楽天Edyで支払うことにより、ポイントの二重取りをする
  3. そのポイントを、楽天Edyに交換して、街で使う

という、好循環が生まれます。

 

ただ、1つ欠点があって、楽天Edyが使えるお店なら、どこでもオートチャージに対応しているわけではないんです。

  1. 楽天Edyが使えるお店を探す
  2. お住いの地域をクリック
  3. 地図が出たら、「絞り込み」をクリックして、その他条件の「チャージ可能」にチェック

これで検索されたお店なら、買い物をするだけでオートチャージが行われます。

それ以外の対応店舗だと、設定した金額を下回っても、チャージされませんので注意してください。

(残高の範囲内であれば、普通に買い物はできます!)

 

私は、メインで使うスーパーが、オートチャージ対応をしていたので、不便はありませんでした!

このように、皆さまの置かれている環境によって、何が有利かが変わってきます。

 

まとめ

ポイントは、貯めることではなく、使うことに意義があります。

こんなちょっぴりで使うのは恥ずかしい・・・なんて思わずに、どんどん使って、貯めないようにしましょう。

 

でも、たくさん貯めて、自己満足したい! という気持ちもよーく分かります 😉 

実は、楽天スーパーポイントの場合、ポイント管理画面で、使い始めた当初からの累計ポイント数が見られるようになっています。

今までどれだけ貯めてきたかが見られれば、手元にポイントが残っていなくても、満足感がありませんでしょうか?

私は、累計ポイントを見て、「よく貯まったなぁ」と、にんまりしながら楽しんでいます。

 

決して楽天の回し者ではありません。使い勝手が自分にマッチしていたというだけです。

ですが、ご自身の生活に応用できる部分があるかもしれませんので、もし楽天ユーザーになるようでしたら参考にしてください。

 

皆さまも、自分にとって「使いやすい」ポイント制度かどうかという点を重視して、ポイント集約生活を送ってみてくださいね!

その時、「なるべく手間をかけない」仕組みを作ることを意識すると、無駄なく使えるようになりますよ。

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

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ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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