目指せFP2級合格! 効率的な勉強法のポイントは、学習順と忘れにくい繰り返し学習

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1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。

 

この記事を読んでくださっているあなたは、一生懸命学習に励んでいらっしゃることと思います。

でも、心のどこかで、この学習法でいいのかなぁと不安になっているのではないでしょうか?

 

  • FP3級を受けて、ぶじに合格した方
  • FP2級を受けて、残念な結果だった方
  • 始めてFP2級試験にチャレンジする方

 

どのタイプに当てはまる方でも、いったいどうやって勉強すればいいのかということは、永遠のテーマだと思います。

 

勉強法には、人それぞれ向き不向きがありますので、一概にこれが正解!と言えるものはありません。

ですが、他の人がどのように勉強したのかを知っておくと、そこから自分に合った方法を選ぶことができますよね。

 

私が受検をした時の勉強法は、いろいろと反省点が多かったので、「今から私がFP2級試験を受けるとしたら」という視点から、1つの勉強法をまとめてみます。

何かヒントになることがあれば、ぜひ活用してくださいね。

 

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ヒトは忘れやすい生き物。エビングハウスの忘却曲線を理解して、忘れにくい定着学習を目指そう!

FP試験では、どうしても暗記をしなければいけないことがたくさん出てきます。

でも、なかなか覚えられない・・・

 

そんなとき、何かいい記憶術はないか?と調べていると、「エビングハウスの忘却曲線」という言葉にたどり着くことが多いです。

 

これは、19世紀にドイツの心理会社ヘルマン・エビングハウスが行った記憶に関する実験を数値化したものです。人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる

覚えてから24時間以内に10分間の復習をすることで、記憶率は100%に戻り、次は1週間以内に5分間の復習をすれば記憶がよみがえる・・・だから、このサイクルを狙って勉強しましょう!

これが、一般的に広まっているエビングハウスの忘却曲線を使った記憶術の説明です。

 

ですが、実はちょっと誤解がありまして、正確にはこれらの数値は「節約率」を表していて、忘れる量のことではないのです。

短期的な記憶に関して言えば、「1日後に、もう一度記憶し直す際には、初回の67%の負担で完全に記憶ができる」というのが正しい表現です。

 

つまり、一度覚えたことを、1日後に復習をすることで、覚えなおす効率が上がるということですね 😉 

さらに、記憶をつかさどる「海馬」は、繰り返し復習することで、「これは重要な情報だね!」とインプットしてくれるようにできています。

 

海馬は、約30日間は記憶を一時的にストックすると言われています。

何もしなければ記憶は消えて行きますが、30日以内に何度も繰り返しインプットすることで、一時的な記憶から、長期的な記憶に置き換わっていきます

 

ヒトは覚えたことを忘れるようにできています。

覚えた側から忘れちゃう・・・私は頭が悪いのかな? なんて悩む必要はありません。誰でもそんなもんです!

 

その代わり、忘れないようにするためには、反復学習をして長期的な記憶として定着させる必要があるということを認識しておきましょう。

まり、何度も繰り返すというサイクルを作ることが、成功のカギだと言えますね。

 

ちなみに、繰り返し学習用のツールとして、忘却曲線を使った記憶用のアプリ「reminDO」というものがあるようです。

興味があれば、活用してみてもいいと思いますよ 😉 

 

まずは、FP2級の全体像を知ろう-頭の中に地図ができれば、合格への道が描ける!

早速、FP2級対策を始めましょう!

と言っても、FP試験で取り扱う範囲は、とっても幅広いです。

 

私のように、事前知識ゼロからスタートすると、いったい自分が何をやっているのか、よく分からなくなってしまう可能性があります 😥 

 

学習し始めると分かるのですが、FPの試験範囲6つの分野に分かれてはいるものの、それぞれの分野には密接につながっている部分がたくさんあるんですよね。

そのため、まずはFPの世界の「全体像」をつかんだ方が、その後の学習が進めやすくなります。

 

そこで、

  1. まずは、テキストを1回通しで読む
  2. 次に、学科の問題集も1回通しで読む

というウォーミングアップを行ってみましょう。

 

これは、あくまでも全体像を知るためなので、細かいことを調べたり、悩んだりせずに、「読み物として」どんどん読んでいきます。

あまり時間をかけずに、さらっと読んじゃいましょう。

 

細かいことは全く理解できていなくて構いません。

これで、どんなことを学ぶのか、どんな問題が出題されるのかという雰囲気を掴むことができるはずです。

 

頭の中に、まずは白地図を作るような感じです。

どんな国があって、国境はどこで、気候はどうか・・・みたいな細部は、これから埋めていきます。

 

 

学科試験の学習法-6分野の学習順は、税をベースに考える

ウォーミングアップが終わったら、本格的な学習開始です。

基本的には、問題集を中心に学習し、分からないところをテキストで調べます。

 

問題集の効率的な使い方

まずは、フリクションマーカー(ピンク)と、細字のフリクションペン(赤色)を手元に準備しましょう!

基本的には、学科の問題集を読み、不明な点はテキストで調べ、問題集にどんどん書き込んでいきます。

4択の問題は、1つずつバラバラの〇✕問題と考え、誤っている選択肢には、誤っている個所に線を引いて「何が違うか」を書き込んでいきます。

 

なぜ、フリクションマーカー(ピンク)と、細字のフリクションペン(赤色)にこだわったかというと、赤いシートをかぶせれば、書き込んだものが全く見えなくなるからです 😉 

 

これなら、思い切って書き込むことができますし、後で問題演習も可能です。

学習を進めていくと、色を塗りたい場所が変わってくることがあるので、こすって消せるフリクションペンを選んでおくと便利です。

 

しっかり机に向かって勉強できる時間帯は、この方法で学習を進めます。

(うまく時間を作りましょう!)

 

通勤時間やお昼休みなどの、ちょっとしたスキマ時間を使って、たくさん書き込みをした問題集をちょこちょこと「復習」します。

これを繰り返すことで、記憶が定着しやすくなります!

 

6分野の学習順は、テキストどおりじゃなくていい

ウォーミングアップで1周読んでいただくと分かるのですが、実はほとんどの分野で「税金のお話し」が出てきます。

もともと知識がある方は別として、慣れていないと、あちこちで出てくる税制が、同じ税制の仲間なのか、全然別のものなのか、何がなんだかよく分からなくなってきます。

 

そのため税金のつながりを軸にして、次の順番で学習を進めていくと、効率よく理解が進むと思います。

1.タックスプランニング

ちょっと苦しいかもしれませんが、最初に所得税・住民税の複雑な仕組みを頭に入れてしまいましょう。

 

2.相続・事業承継

相続税と贈与税について学びます。ちなみに、相続税と贈与税は同じ「相続税法」の中で定められている、兄弟のような税制です。

 

3.リスクマネジメント

ここで出てくる税金の話は、所得税における「所得控除」のお話と、相続税・贈与税のお話です。

先にタックスと相続を学んでおくことで、つながりが掴みやすくなります。

 

4.金融資産運用

譲渡所得、配当所得、利子所得、雑所得の話しが出てきますが、税金の話はそれほど多くありません。

ただ、多くはないのですが、混乱しやすい部分です。先にタックスを押さえておくと、理解がしやすくなります。

逆に、ん? と思ったら、タックスに戻って理解を深めるきっかけにもなります。

 

5.不動産

実にさまざまな種類の税金が登場します。税金の特例の種類も豊富なので、税に関する知識をきちんと入れてから学んだ方が、混乱しにくいです。

 

6.ライフプランニング

この分野では、税金の話はほとんど出てきません。(小規模企業共済等掛金控除ぐらい)

その代わり、健康保険・年金・雇用保険など、社会保険に関する話が多く、それぞれの制度が複雑なので、きちんと場合分けをして勉強する必要があります。

一番最初に学習するのも1つですが、勉強慣れしてから臨むのもいいと思い、あえて最後に回しました。

 

実技対策は、ひたすら手を動かす-電卓や記述に慣れておこう

学科試験の問題集がひととおり終わったら、実技試験対策を始めます。

机に向かえる時間を使って、ひたすら問題集の内容を繰り返し、計算のパターンを手に覚えさせましょう。

 

パターン化された問題が多いので、きちんと問題演習をしていれば、得点につながります。

その代わり、ケアレスミスが怖いので、しっかり計算して解答も手で書く習慣をつけておきましょう。

こんな感じで実技の勉強をしつつ、スキマ時間では、引き続き学科の問題集を繰り返します

 

市販の問題集によっては、日本FP協会ときんざいの実技が、少しずつ掲載されているタイプのものがあります。

その場合、自分が受検する試験の問題を選んで解くのを忘れずに!

(できれば、実技専用の問題集を1冊仕上げておいて欲しいですが・・・)

 

また、時間切れで、実技対策があまりできないまま試験本番を迎えてしまう方がけっこういらっしゃいます。

いつから実技に取りかかるか、最初のうちにスケジュールを決めてしまうといいでしょう。

 

試験1か月前までには、過去問にチャレンジし始めよう

手元の問題集をひと通り終えたら、過去問にもチャレンジしてみてください。

FP試験は、法令改正が多いので、あまり古いものまで解くのは効率的ではありません。

過去5回分も解けば、十分です。

 

解答解説は、FP2級過去問解説を活用するのがいいですよ。

ものすごく丁寧な解説がついていますので、受検生の強い味方です!

 

ただし、試験当時の法令に基づく解説となっていますので、法令改正部分は自分で修正しながら使う必要があります。

 

そのため、ある程度学習が進むまでは、過去問には手を出さない方がいいでしょう。

間違った答えを覚えてしまう危険性があります・・・

まずは、問題集&テキストで、基礎固めをしてから、過去問に臨んでください。

 

過去問を解くときには、ぜひ時間を計って解いてみてください。

どれくらいの時間で問題を解き終わるのか、見直しの時間はあるのか、自分の傾向を把握しておくことで、対策が立てやすくなります。

 

とっても地味な工程ですが、ここまでしっかりやっていれば、6割の得点を取る力はついているはずですよ。

 

 

さあ、本番2週間前。試験直前になったら、こちらをチェック

 

おまけ-知識の定着を図るためには、具体例をまじえてインプット

これは、実際に私が試験勉強をしているときにもやっていましたが、ネットのマネーニュースを、スキマ時間で読んでおくことで気分転換 & 知識の底上げ役立ちます 😉 

同じことを繰り返していると、飽きますからね 😎 

 

自分が苦手な分野、興味がある分野など、検索してみると、その制度の本質を突いた解説が出てきたりします。

テキストや問題集では、「教科書的な」説明ですが、実際には使えない制度なんだなぁとか、こうやって悪用されるのね・・・とか、リアルな実情を見ることで、理解が深まったりします。

 

マネー記事全般で、よく見ていたのは、All  About マネーです。

東洋経済オンラインマネーの学び(日経電子版)も、興味深い記事が出ていることがあります。

 

ただ数字や用語を暗記するだけだとつらいですが、マネー記事を眺めておくことで、知識が紐づき楽しみやすくなりますよ!

私のTwitterでも、気になる記事があったらツイートでご紹介していますので、よかったらフォローしてください 😉 

 

また、勉強会を活用するのもおススメです。

FP技能士3級・2級合格勉強会という、ボランティアベースの勉強会があります。

メルマガに登録すると、お役立ち情報が届きますが、定期的に勉強会も開催されています。

 

2級の難問対策勉強会は、1級受検者も基礎固めにくるくらい、内容が濃いものです。

一緒に学ぶ仲間ができますし、合格後の継続学習へも広がりを持たせることが可能です。

ぜひチェックしてみてくださいね!

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

「お金のことを知ることが、実は最強の投資術。」
ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / AFP(日本FP協会登録)/ 宅地建物取引士

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