1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
FP2級を受検してみようかなと考えているあなたにとって、FPは「会社から言われて仕方なく」受けるものでしょうか?
それとも、自分の意志で、受けようと思っていらっしゃますでしょうか?
資格試験の勉強は、それなりにタイヘン。
それでも、FP2級を受けることを通して、いいことはたくさんあります!
まずは、勉強のモチベーションアップが大事。ぜひ、こちらもご覧ください 😉
勉強しようと思ったら、まずはテキスト&問題集選びからスタートですよね。
FP2級受検用のおススメテキストは、あちこちで紹介されていますので、参考にできるサイトはたくさんあります。
テキストごとの細かい比較は、そちらにお任せすることとします(笑)
実は、私が受検した際には、テキスト&問題集の組み合わせでちょっと失敗(?!)したので、余計な苦労をしてしまいました。
そんな経験談を踏まえつつ、おすすめのテキストの選び方をご紹介しておきます。
読んでおいていただくと、過去問を解き始めて動揺する・・・という心配がなくなりますよ!
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問題集を決めるためには、まず「実技試験の科目」を決めよう!
FP2級は、学科試験と実技試験に合格すれば取得することができます。
学科試験は共通問題なのですが、実技試験はたくさん種類があります。
そのため、どれを選ぶか決めないことには、テキスト選びもできません 😥
実技試験の種類は、なんと5種類もある!
FP試験は、実施機関が2団体あり、それぞれが異なるタイプの実技試験を実施しています。
早速、どんな試験があるのか見てみましょう!
なお、受検者数と合格率は、コロナ前の2019年9月試験の数値を記載しています。
金融財政事情研究会(通称:きんざい)実施分
- 個人資産相談業務 受検者数:26,474人 合格率:33.13%
- 中小事業主資産相談業務 ※1 受検者数:2,339人 合格率 55.81%
- 生保顧客資産相談業務 受検者数:14,221人 合格率:45.33%
- 損保顧客資産相談業務 ※ 試験実施なし
※1 中小事業主資産相談業務試験は、1月・9月試験でしか実施されません。
※2 損保顧客資産相談業務試験は、9月試験でしか実施されません。
2019年9月試験は、受検者数:457人 合格率:67.22%でした。
日本FP協会実施分
- 資産設計提案業務 受検者数:22,096人 合格率:62.63%
それでも実技試験は、実質2択。どっちを選ぶかのヒントとは?
一応、合格率も書いておきましたが、あまり気にしなくていいです。
合格率だけみたら、損保顧客資産相談業務じゃん! と思いがちですが、年に1回しか試験がないうえ、問題集もほとんどありません。
どちらかというと、着目していただきたいのは受検者数です。
先ほどの損保顧客資産相談業務は、ほとんど受検者がいませんね。
受検者の多くは、きんざいの個人資産相談業務と、日本FP協会の資産設計提案業務に集中していることが分かります。
この傾向から見ても分かるように、生命保険や損害保険などのお仕事に従事している(または就職を希望している)という方以外は、きんざいの個人資産相談業務か、日本FP協会の資産設計提案業務のどちらかを選んでおくといいでしょう。
年金、資産運用、税金、不動産、相続という、幅広い出題範囲が網羅されていますので、FPの特徴である幅広い知識のつながりを考えることができるようになりますし、生活に密着した内容が多いので、資格取得後に自分のためにも役立ちます。
もちろん、受検者数が圧倒的に多いので、テキストや通信教育なども充実しています。
受検者が少なければ、出版社はテキストを作っても儲かりませんからね 😀
では、きんざいの個人資産相談業務か、日本FP協会の資産設計提案業務の2択になったら、どちらを選ぶのがいいのでしょうか。
両者の違いをあげるとすれば、日本FP協会実技は6分野全てが出題されますが、きんざいの個人資産相談業務にはリスク管理(=保険)分野の出題がありませんので、1分野減らして学習することが可能です。
学科試験では、リスク管理もしっかり出題されますから、きんざいを選んだら全く勉強できないというわけではありませんので、ご安心ください。
それぞれ問題の雰囲気が異なりますので、あとは市販の過去問題集を眺めてみて、判断していただくことになります。
ただ、個人的には、迷ったら「きんざい」の個人資産相談業務を選んでおくのがいいと考えています。
もちろん私も、きんざいの個人資産相談業務を受検しました。
合格率や問題の雰囲気を見ると、一見、難易度が高いと感じるかもしれませんね。
ですが、市販問題集をひたすら繰り返せば、同じようなパターンで出題されるという傾向があるため、試験対策がしやすいです。
日本FP協会の問題の方が、難易度は低そうに感じます。
ただ、新聞記事などの時事ネタ要素が強いため、テキストだけでは対策しにくい部分があります。
きんざいの方が、真面目にコツコツと勉強すれば、合格に近づく試験形式だと言えるでしょう。
あとは、もしFP1級に挑戦したいと思った時に、有利です。
FP1級の学科試験は、「基礎編」と呼ばれる4択問題と、「応用編」と呼ばれる記述式問題で構成されています。
この「応用編」は、きんざい実技の個人資産相談業務を発展させたものになっています。
実技試験だったものと似たような問題なのに、1級になると「学科試験」扱いになるのは不思議な感じですが、そんなものだと思っておいてください💦
合格後、FP1級の勉強を始めたときに、「こっちを選んでおいてよかったぁ」と思うはずです!
テキストにすべてが書かれているわけではない! だからこそ、問題集とテキストはセット利用がおすすめ。
FP2級は、ある意味テキスト選びと事前知識が重要です。
まずは私の経験談からお伝えしますね。
私が受検しようと決めた際には、ネットでおススメのテキストと問題集をさんざん調べた結果、
テキストは、分かりやすいと評判のものを選択!
全体的な雰囲気がかわいらしいので、とっつきやすい印象です。
分厚いテキストを2分割できる仕組みになっているので、持ち運びも便利です。
過去問題集は、問題が充実していると評判のものを選択!
こちらは学科試験の問題集です。試験実施機関であるきんざいが発行しています。
問題ごとに解説がしっかりと書かれていて、ボリュームもあります。
同じく、きんざいの実技試験用問題集です。個人資産相談業務用となっているので、余計な問題演習をしてしまう心配がありません!
ちなみに、きんざいの問題集の最新版は、6月下旬~7月上旬発売なので、それまでは1年落ちの問題集を使うしかありません。もうちょっと早く発行してくれたらいいのに・・・

以上の3冊を選んで、はりきって学習をスタートしました。
まずは、テキストを3回通しで読み、内容を理解して(正確には、したつもりになって)問題集に着手したのですが・・・
そんな単語、聞いたことないんですけど!
ちょっと何言ってるのか分からないんですけど・・・(サンドウィッチマン風 😀 )
という問題が続出しました。
そのたびに、テキストに戻って必死に探すのですが、書いてある場所が見つけられない。

これは試験以前の問題かなぁ・・・
人知れず悩む日々。
実は、テキストでは試験範囲の全てが網羅されているわけではありません。←超重要
どのテキストでもそうなのですが、特に「読みやすい、分かりやすい」を売りにしているタイプのものは、細かい情報がはしょられていることが多いです。
テキストの知識だけでは、FP2級の合格水準に達するには不足していると考えておいてください。
そのため、問題集を徹底的に繰り返し学習をすることが大事になってくるのです。
この事実を最初から知っていれば、落ち込まずに勉強できたのになぁと思います。
ということで、皆さまはしっかりと頭に入れておいてくださいね。
決して自分の能力が劣っているわけではありません。本当にテキストに書かれていないことがあるんです!
さて、当時の私は、どのように勉強していたかと言うと、
- テキストを3回読む
- 問題集を解き始めて絶望する
- 仕方がないから、テキストを置いておき、問題集中心の学習に切り替える。
- よく分からない部分はネットで調べる。(このころが、絶望感のピーク)
- 本当の過去問をやってみる。(意外と解けて、光が見え始める 😀 )
という感じでしたので、5番目にたどりつくまでは精神的にキツイものがありました。
今となってみれば、きんざいの過去問集がおススメというのは間違いない事実でした。
それなりに難易度が高い問題も含まれているため、これをしっかり解いて理解しておけば、合格できる力がつきます。
何よりも、本番試験の過去問を解いてみたら、そっちの方が簡単に感じたのは大きかったです。今までやってきたことは間違いなかったんだなぁと、やっと安心できました。
ここに至るまでは、少々苦しみましたが、やはり試験実施団体の問題集は強いということでしょう。
そんなわけで、今からFP2級を受検する方へのおススメとしては、
先にご紹介した、きんざいの問題集(学科+実技)に加えて、きんざいのテキストをセット利用することです。
始めて学習する場合には、問題集とテキストは、同じ会社のものでそろえておいた方が、問題を解いて分からなかった時に、圧倒的に調べやすいです。
だいたい、6月上旬に最新版が発売されます。
苦労することで身につくことがあるとはいえ、私はちょっとムダな努力をしちゃいました。
マンガなどのなごみ要素はありませんが、その分情報量が多いです。
ただし、私のように全く前提知識なしで勉強に臨む場合には、敷居が高く感じるかもしれません。
もし、とっつきにくいなぁと感じた場合、まずは「みんなが欲しかったFPの教科書」のような読みやすいタイプのテキストで全体像をつかんでおき、本格的な学習用としてきんざいのテキストに進むという方法でもいいと思います。
イメージをつかむだけなら、1年落ちのものでも構いません!
1年落ちの読みやすいテキストで助走をして、本格的には、当該年の「きんざい」のテキストで学習する。
なんていう流れでもいいと思います。
そうすると、テキストが発売されるまでのタイムロスも防げますね 😉
ただ、資格試験慣れをしていたり、勉強することに慣れている方であれば、テキストはきんざいのものだけで十分です。
もう1つ、私がきんざいのテキストをおススメする理由があります。
FP1級を受検しよう! と考えた場合、使うテキストや問題集は、きんざいの一択になると言っても過言ではないからです。
最近、他の出版社もテキストを出し始めていますが、どうしても内容の厚み(=冊子の厚みではありません)で劣りますし、びっくりするくらいテキストの間違いが出てきます。
テキストを信じられない勉強ってなんなのよ・・・と文句の1つも言いたくなりますよね。
でも、それが現実です。
実技試験の選び方とも重複しますが、「きんざい」のテキストや問題集に最初から慣れておくと、FP1級対策を始める際には有利です。
1級なんて考えていません! という方でも、実際に2級に合格すると、やっぱり1級にもチャレンジしてみようかなぁなんていう気持ちが湧いてくるものです。
私も2級の勉強を始めた当初は、1級なんて考えてもいませんでしたが、だんだん欲が出てきたタイプです 😉
まとめ-テキストと問題集は、セット利用が一番。そうすると結果として「きんざい」版に落ち着く。
最終的には、自分が使いやすいテキスト&問題集を選んでおけばいいのですが、どうせ勉強をするのなら、次のステップにも進みやすい方法を取った方がいいですよね。
ちょっと変化球かもしれませんが、そんな視点も取り入れつつ、合格への近道になるテキスト&問題集を選んでみてもいいですね。
最終的には、あなたが使いやすいものを選ぶのが一番。
実際に何種類か手に取って、ながめてみてから決めましょう!
ただ・・・
問題集は、あれこれ手を出すのではなく、しっかり1冊を繰り返し学習して身に付けてください。
そのためにも、問題数が多くて、力がつくものを選んでおきたいですね。
テキストを選びが終わったら、いよいよ次は勉強方法ですね! こちらもあわせてご覧ください。
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