1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
- 家計管理の仕方が分からない。
- 支出はどうやって抑えたらいいの?
- どんな保険に入るべきなの?
- 老後の年金が減るって聞くから将来が不安・・・
- AIに仕事を奪われたら、どうやって生活すればいいの?
- 不況やリモートワーク化でリストラが進んだらどうしよう。
などなど、お金にまつわる悩みは誰もが持っているものです。
家族や身近な人に聞くこともできないし、調べてみようにも何を調べたらいいか分からない。
保険ショップや銀行で薦められたから、きっと大丈夫だろう・・・
こんなふうに、すっきりしないけど、まぁいっか! って流していることって、たくさんあると思います。
実生活に役立つ「お金にまつわる知識」は、残念ながら学校で教わることができません。
それなら、自分で勉強してみる方法はないのかな?
実は、FP(ファイナンシャル・プランナー)2級の資格を取るために学ぶことは、実生活に役立つことばかり。
- 就職にを有利にするため
- 仕事に役立てるため
そういう目的で資格を取るのももちろんですが、自分の生活を豊かにするために学んでみるのも、いいものです。
人的資本を高める効果も抜群ですよ 😉
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私が、FP2級を取ろうと思ったきっかけは、保険。
私は、2016年9月ごろから勉強を始めて、2017年1月にFP2級を受験しました。
ある会社で経理事務をしている私が、仕事上では特に必要がないFP2級の資格取得に至ったきっかけをお話ししますね。
突然、保険会社から「保険料があがります」という連絡がやってきたのが、物語の始まりでした。
今はないでしょうけれど、以前は職場に生保レディーが自由に出入りすることができ、昼休みになるとやってきては、かなりのパワーで勧誘が行われていたものでした。
最初はかわし続けたものの、あまりの押しの強さと、「社会人なら保険くらい入っとかなきゃいけないのかなぁ」という漠然とした理由で、根負けして加入をしていた・・・というよくあるパターンで加入した生命保険。
その後、おかげさまで健康に過ごすことができていたので、何にも意識することなく過ごしてきました。
お恥ずかしい話ですが。
保険料も給与から天引きされているので、あまりしっかり把握していない、はっきり言って自分では補償内容もよく分かっていない状態だったのです。
その当時、私が入っていたのは、「更新型」のタイプのもので、10年とか15年とか決まった更新時期があり、その時の年齢で保険料が再計算されるものでした。
このまま更新すると保険料がぐんと跳ね上がる。
契約した当時とは、違った保険も出てきているから、単純に更新するのではなく、別の保険に「転換」した方がいいと、とうとうとご説明をいただきました。
今は分かった状態で整理して書いていますけど、当時の私の頭の中は、断片的な単語しか入ってこないし、もう?マークでいっぱいの状態です。
話を聞いても、よく分からないから調べてみよう! と思いたったものの、そもそも調べ方が分からない 😯
何をキーワードにして、どういう比較をしていけばいいのかという、調べるための基礎知識が圧倒的に不足していたのです。
勇気を出して、保険の窓口にでも行ってみるか?
でも、またよく分からない商品を売りつけられたらどうしよう・・・
そんな感じで、完全に手詰まりになってしまっていました。
どこからどうしてつながったのかは、まったく覚えていませんが、やみくもに調べていた時に引っかかってきたのが、FP資格取得に関するサイト。
FPなんて単語くらいしか知らなかったのですが、どうやら保険についても学ぶらしい・・・ということで、
「だったら自分で勉強すればいいじゃん!」
と考え、無謀にも、FP2級の受検勉強を始めたのでした。
FP2級で、学べること-お金の知識を幅広く知り、横のつながりを意識できるのが最大のメリット
最初は、とにかく保険のことが分かればいいかって思ってました。
ところが、保険の話に税金がからんできたり、そんなに単純なものじゃないことに気づかされます!
FPの学習範囲は、とっても広くて、それぞれが関連付けられています。それでも一応、次の6つの分野に分けられています。
ライフプランニング
社会保険や公的年金、資金計画などについて学びます。
リスク管理
生命保険、損害保険、医療保険、リスクマネジメントなどについて学びます。
金融資産運用
預金、債券、株式、投資信託、外貨建て金融商品などについて学びます。
タックスプランニング
所得税、住民税、法人税、消費税などについて学びます。
不動産
不動産の調査・取引、関連法令などについて学びます。
相続・事業承継
相続税、贈与税、財産の評価、事業承継対策などについて学びます。
生まれてから亡くなったあとまで、人生のあらゆる場面にかかわる事項が対象です。
例えば、その場の相続税対策としてやったことが、受け継いだ後の不動産売却の際には不利になる・・・など、ある1つの側面からだけで見てしまうと、総合的にはソンをする場合もあるんです!
お金にまつわる知識を幅広く学ぶことによって、横のつながりを意識しながら、自分や周りの人にとって最もいい方法は何か? を考えることができるようになること。
これこそが、最大のメリット。
FPは、税理士などの「士業」ではないので、具体的な税務相談とかはできません。
ですが、お金についてのトータルコーディネートができるので、まさに、家計のホームドクターという感じですね。
FP2級の勉強をすれば、自分で自分のお金にまつわる健康診断ができるようになっちゃうわけです。
これって最強だと思いませんか?
FP2級を取ったことによって、人生が大きく変わりはじめる。
勉強を始める前に、FPの学習範囲の広さを全く理解していなかった私は、一応会社で経理をやっているし、ある程度は分かるんじゃないの? とタカをくくっていました。
ですが、この謎の自信は、バッキバキにへし折られました 😥
テキストを読んでいても、知らない言葉のオンパレード。
なんなら、漢字の読み方から怪しいものもたくさんありました。
とんでもないものに手を出したかなという気持ちと、どんだけ無知だったんだろうという反省と、いろんな気持ちが入り乱れながらテキストを読んでいたものでした。
それでも、しばらくの間がんばって勉強し続けると、ものの見え方が変わってきたことに気づきます。
経済に関するニュース、法律や制度改正に関するニュース、これらの持つ意味や影響範囲などが理解できるようになってきたのです。
保険の時に実感したとおり、知らなさすぎると正しく調べることもできません。
でも、FP2級の勉強を始めて、ある程度インプットが進んだ後は、ニュースや情報の収集力と、調べる力を身に付けることができたのです。
これが、いちばん最初に実感した変化でした。
FP2級は取って終わりじゃない。学んだことを実践すれば、コスパ最強!
FP2級は、きちんと勉強すれば、独学でも十分に合格することができます。
さらに、資格取得後の維持コストもかかりません。
独学なら、資格を取るためにかかる費用は、受検料+テキスト代だけです。
ですが、FP2級の勉強をして、お金に対する感覚が変わったり、得られた知識を活用したことにより、
- 保険代は、年50,000円削減
- 通信費は、年72,000円削減
- 電気代は、年15,000円削減
- ポイント活用で、年90,000円相当のプラス
- ふるさと納税の活用で、食費(特に外食)削減
- iDeCoの活用などで、約60,000円の節税
などなど、劇的に家計の構造が改善できました。
もちろん、iDeCoやつみたてNISAで投資している分も、順調に口数が積みあがっています。
これは数年実践しないと実感できないですね。
何よりもすごいのは、
ここにあげた効果って、1年限りではなく、未来に渡ってずーっと続くんです。
何も手を打っていなければ、どれだけソンをしていたのだろうと、いまさらながらゾッとします。
多くのご家庭の家計にも、見直しポイントがたくさん潜んでるはず。
それを自力で発見し、改善していくことができるようになる。
こんなにコスパがいい資格って、なかなかないと思います。
ある意味、人生の必修科目と言ってもいいのかなと思います。
勉強する時間を確保するのは大変ですし、最初はきついかもしれません。
別に「資格」を取らなくても、テキストだけ買って読んでおくだけでもいいです。
でも、人間って弱いもので、何か目標とか期限がないと、なかなか勉強しないんですよね。
そういう後押しの効果として、「資格を取る」っていう目標を置いちゃうのも1つではないでしょうか。
ただし、資格は手段でしかありません。
せっかく勉強したら、その知識をフル活用して実践してください。
実践しなければ、「がんばって勉強したなぁ」という思い出作りで終わってしまうので、もったいないですよ!
おわりに-FP2級の勉強は、人生を変えるメリットだらけだった。
お金にまつわる知識は、早いうちに身に付けておくほど、効果は大きくなります。
正直、私ももっと早いうちに勉強していればよかったと思います。
そんなこともあり、ぜひ、大学生の皆さまには特に、勉強することをおススメしたいです。
今は、コロナウイルスの影響もあり、リモート授業を導入している大学が大多数。
慣れない授業形態が多くて大変かもしれませんが、一方で自分の時間も作りやすいですね。
社会人になってから、集中して勉強をする時間を作るのは大変ですし、自分の仕事にあわせて、その時に学ばなければいけないことがたくさん出てきてしまうでしょう。
大学生の間は、自分次第でたくさん時間が作れます。
その時間を使って、先取り学習をしておけば、若いうちから家計の最適化ができますので、いいことだらけです。
関連記事:大学に行く意味について、考えてみよう!
もちろん、学び始めるのに遅すぎるということはありませんので、社会人の方も、ぜひテキストを手に取ってみてください。
忙しくて自分で勉強するのはかったるいという方は、プロのFPに頼ってみるのも1つです。
その際には、独立系の相談料(フィー)で生計を立てているFPのうち、考え方がご自身にあっている人を選ぶのが重要です。
保険や住宅など、何かの販売と紐づいているFPの場合には注意が必要です。
そういう意味では、せめてFPの選び方は知っておくといいですね。
よし!勉強するぞと思ったら、まずは受検資格をチェックしてみてください。
場合によっては、3級から順番に受けなければいけませんので・・・
こんにちは。
実は僕も2017年1月の試験で2級に合格しました。2016年6月末に早期退職してFPになろうと思ったのですが、3級を飛ばすには日本FP協会の資格が必要とあり、「金を掛けるのもアホらしいわい」と思い9月の3級から独学で勉強しました。
大学受験以来久し振りに毎日勉強しました。とにかく暗記が多かったのですが、3級試験は最初の1ヶ月でテキストを見ながら、なぜそうなっているのかをWEBで調べることでそもそも論を確認しました。9月の試験で3級に合格して1月の2級試験を受けたのですが、「こんな暗記だらけの試験2度と受けたくない」と思って真剣に勉強して一発合格できました。
FPの仕事はあまりしていませんが、自分の将来をチェックしたり、友達や元部下のライフプランシートを作ってアドバイスしたりしました。この資格は日常のお金にまつわることで役に立ちますね。元々、試験後も使えるような参考書を選んだので、今でも何かあれば参考書を見て、最新情報をWEBでチェックするということを続けています。
FP-MASH 様
コメントをいただきまして、ありがとうございました。
こうしてコメントをいただけると、大変励みになります。
FP2級に合格するためには、覚えなければいけない数字や特例が多いですし、途中で投げ出したくなることも多かったです。でも、続けて勉強して、本当によかったと思っています。
MASH様も、3級受検から最短のペースで合格されたようですので、相当努力をして合格されたことと思います。
自分や身近な方のためのライフプランが組める力があれば、生活を豊かにすることができますので、非常にコスパの高い資格だと考えています。
今まで出会ったFPやFP勉強中の方と話をしていると、「もっと早く勉強しておけばよかった」という声をよく聞きます。
せっかく学んだことを生かすため、少しでも多くの方にお金の知識を伝えたく、このブログを書いています。
日本では、お金のホームドクターとしてのFPは、なかなか普及していない現状がありますよね。
金融商品の販売手数料ではなく、「顧客本位で、相談料で稼げるFP」が増えることを願ってやみません。
どういう形であれ、せっかく取ったFPの資格を有効活用できるように、お互いに今後も最新情報をチェックしていきましょう!
よろしければ、今後もブログをご覧くださいませ。
質問失礼します。
現在マネーリテラシーを高めるために、FP3級を勉強しております。
全くFPに成りたいとか、金融系に勤めたいとかはないのですが、やはり2級まで勉強した方がいいのでしょうか?
2級はそこそこ大変と聞いたので、仕事につきたいわけではないのなら3級で充分であれば、3級までにしようと考えております。2級までとっておいた方が絶対いいということであれば頑張ろうと思います。
お時間ある時、ご返信いただければ幸いです。
ほーさん、コメントありがとうございます。
FP3級の勉強をしておけば、生活にまつわるお金の知識に幅広く触れることができます。
全く何も知らないと困ったときに調べることもできませんので、3級の知識を持っておくだけでもお金との向き合い方が変わってくるはずです。
そこで十分だと感じたら、無理して2級まで受ける必要はないでしょう。
あくまでも、資格を取るのが目的ではなく、知識の幅を広げることが目的ですからね!
学んでみて資格を取るところまで行くと、結果として興味が広がったり、自分でライフプランが組めるようになりたいな・・・などと考えるようになるかもしれません。
そのときには、2級まで受検してみると良いと思います。
2020年5月試験は中止になってしまいましたが、ぜひがんばって3級にチャレンジしてみてくださいね。
お返事ありがとうございます!
まずは3級合格目指して、もっと知りたい!と思ったら2級にも挑戦したいと思います!ありがとうございます!
2級の受験資格についてご質問致します。
私は、misaki先生と同様に、会社で経理業務を10年程担当しているのですが、受験資格の要件は有りますか?
出来れば3級をスルーしたいと思っております。
ご回答の程宜しくお願い致します。
ボスさん、コメントありがとうございます。
2級の受検資格にある「2年以上の実務経験を有する者」については、具体例が挙げられています。
その中に、
一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
という項目があります。
会社で経理業務を10年担当されていれば、2級からの受検が可能ですよ!
ぜひ頑張ってくださいね。