1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
お金にまつわる知識があるかないかで、生活の質は大きく変わってきます。
苦しい節約をするのではなく、「支出を抑えて、収入を増やす」
そんな力を身に付けたいと思いませんか?
そこで、お金とおともだちになる第一歩として、FP2級の勉強をしてみると、人生が大きく変わります。
少しでも早く、お金の知識を身に付けておくと、生涯で有効活用できるお金をぐんと増やすことができます。
- 銀行で薦められた・・・
- 保険ショップで薦められた・・・
- 不動産屋で薦められた・・・
こういう場合、よく分からないとプロの言うことだからとそのまま受け入れがちですが、
本当に、それって私にとってのおススメなのかな?
確かな軸を持って考えられるようになっておけば、ムダな金融商品を買ってしまうことが防げます。
老若男女、だれにとっても有益な知識ですが、特に大学生や社会人になったばかりの方など、若い方には積極的に学んでおいてほしいなぁと思っています。
さてさて、
はりきって薦めておいて何なのですが、FP2級には受検資格というものがありますので、誰でも受けられるわけではありません。
受検資格がない場合、その下の3級から受検して、ステップアップをする必要があります。
果たして2級が受けられるのか、3級からスタートしなければならないのか、FP試験の受検資格について、確認してみましょう。
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受検資格以前に、分かりにくいのがFPの世界。国家資格と民間資格の2種類がある!
受検資格に入る前に、FP資格の概要をつかんでおきましょう。
FPの資格には、大きく分けて2つのジャンルがあります。
- 国家検定制度の「FP技能検定」
- 民間資格の「AFP・CFP」
FP2級は、1の国家検定に当たります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
国家検定制度の「FP技能検定」
技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」を名乗ることができます(厚生労働省HPより)。
その「技能検定」の中の1つとして、FP技能検定が行われています。
他にはウェブデザイン技能検定、キャリアコンサルタント試験などが技能検定に該当します。
FP技能検定には、3つの等級があり、3級 → 2級 → 1級の順で難易度が上がります。
この技能士検定に合格することで、「2級FP技能士」などと名乗ることができます。
技能士を名乗る権利は、一度取得したら永遠に消えることがありません。
名刺に「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」と表記したり、技能士資格があることを名乗ってお仕事をしたりすることができるようになります。
3級でも「技能士」であることには変わりありませんが、比較的簡単に取ることができますし、お客様の相談に乗るうえでは知識量が足りません。
自己啓発なら3級だけでも構いませんが、銀行・保険・証券などの金融業界を中心に、業務に活かすことを考えるのであれば、2級が必須だと思っておいた方がいいでしょう。
もちろん、ご自身でFPとして開業をする場合も同じですね。
じゃあ、自分の生活を豊かにするために学ぶんだったら、3級だけで十分なのでは?
そう思われるかもしれません。
もちろん、何もやらないよりは、3級だけでも勉強した方がいいです。
ですが、自分や身近な人の家計の問題点を見つけたり、節税や相続・贈与への対策をするとなると、2級レベルの知識が欲しいところです。
もともとある程度の金融にまつわる知識を持っていた方は別ですが、ゼロから始める場合には、生活の質を改善するための力をつけるためにも、がんばって2級取得を目指して欲しいなぁと思います。
1級から3級まで、学習する分野は次の6分野となっていて、変わりありません。
- ライフプランニング
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
ですが、取り扱う範囲が全然違います。
イメージとしては、
こんな感じです 😥
2級は3級の倍ぐらい。
1級は範囲が果てしなく広すぎて、よく分かりません💦
どんなに必死に勉強しても、1級の範囲を全てカバーすることは不可能でしょう・・・
ということで、まずはしっかり2級の取得を目指しましょう!
無事に2級を取得したら、1級にもチャレンジしたいという気持ちになるかもしれません。
そのときはぜひ、こちらをご覧ください。
民間資格の「AFP・CFP」
ネットのマネー記事などを読んでいると、執筆者のプロフィールに「AFP」とか「CFP」と書かれていることがあるのは、ご覧になったことがありますか?
これは、NPO法人 日本FP協会が認定する民間資格のことです。
AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格
=2級技能士と同等クラス
CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)資格
=1級技能士と同等クラス
とイメージしていただければいいのですが、試験の種類や必要な講習の種類が違います。
また、資格を取ったら終わりではなく、一定の継続教育を受けることが義務付けられています。
継続教育はタダで受けられるわけではありませんし、資格を維持するためには一定の費用がかかり続けます。
イメージ的には、国家資格>民間資格 な気がしてしまいますが、FPが取り扱う知識は目まぐるしく変わるので、継続教育を受けていて、知識をブラッシュアップしているのが明確な民間資格の方が価値がある、という説もあります。
ややこしいから、どっちか1つにして欲しい・・・と思う今日この頃ですが、両方存在している以上、自分にとって重要な資格か、併用すべきなのかどうかを判断していく必要があります。
ですが、自分の生活を豊かにすることが目的なのであれば、維持費をかける理由もないので、国家資格のFP2級までとっておけば十分です。
FP2級の受検資格に必要な「実務経験」って、どのレベルまで求められるんだろう?
FP3級は、どなたでも受検することができます。
一方、FP2級には、次のような受検資格があります。
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
これらのどれかをクリアしていれば、2級を受検することができるのです。
このなかで、注目すべきは、2番目のFP業務の実務経験です。
2年以上お仕事をされている方や、ブログを運営されている方であれば、あきらめずに「実務経験」にあたるものがないか、探してみてください。
実務経験として例示されているものは、
- 銀行、保険会社、証券会社、クレジット会社等の金融機関に勤務している方
- 保険会社の代理店の職員
- 税理士、公認会計士、不動産鑑定士、宅地建物取引士、社会保険労務士、中小企業診断士、弁護士、司法書士、行政書士などで資産に関する相談業務に従事している方
- 会計事務所の職員
- 不動産会社、建設会社など土地建物の取引・建築・相談業務に従事している方
- 投資顧問会社の職員
- 生活協同組合などの共済等担当職員
- 商品先物取引会社の職員
- 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および金融・財務・経理担当者
- 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および金融機関向けソフト開発担当者
これらは、おおむね「実務経験を有する者」と認められています。
会計事務所の職員とか、投資顧問会社の職員とか、とにかくFPに関連する業界で働いてさえいれば、実務経験とみなされます。
相談業務をやっているかどうかは、問われていないですね 😉
私は、一般事業会社の経理担当者という理由で、無事に条件をクリアしていました。
FPっぽい仕事は、一切やったことがないにも関わらずです。
まあ、その分、学ぶ内容は初見のものがいっぱいなので苦労をしたわけですが 😥
ちなみに、出願の際には経験年数だけを自己申告します。
何の業務をしていたかは申告不要です。
だからと言って、ウソを書いてはいけませんので、きちんと説明できる実務経験を探し出してください。
私の場合、経理事務としての経験年数はそこそこあった分、ムダに長い年数を書かなきゃいけないのがプレッシャーでした。
また、例には上がっていませんが、ブログを運営していて、お金にまつわる質問・相談を受け付けていれば、実務経験とみなされることがあるようです。
例えば節約術のサイトや、マイル活用サイトなどを運営している方であれば、コメント欄を通じて読者とやり取りをしていることもあるでしょう。
試しに「実務経験」に当たるかどうか、試験を実施している機関へ問い合わせをしてみることをおススメします。
試験実施機関は、次の2つです。どちらに問い合わせをしても大丈夫ですよ。
金融財政事業研究会(通称:きんざい)
まとめ-受検のチャンスは年3回。実務経験をひねりだせるか考えるのが近道。
FP試験は年に3回しかありません。
なんとか実務経験をひねり出すことができるようでしたら、FP2級から受検してしまった方が、時間が短縮できていいでしょう。
大学生や就職したばかりの方など、どう転んでも実務経験がない場合には、3級からチャレンジするしかありませんね。
3級用の勉強をするときにも、2級を受検することをイメージしながら、テキスト選びをしていくといいですね。
学び始めようと思ったら、テキスト選びの前にこちらをチェック!
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