豊かな暮らしに欠かせない、3つの資本とは?-人的資本の高め方

3つの資本

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しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。

 

面と向かって、堂々とは言わないにしても、誰もが「お金がたくさん欲しい」と思っているはずです。

それは、豊かで幸せな暮らしをしたいからだと思います。

 

では、手元にたくさんのお金さえあれば、幸せになれるのでしょうか?

そうとは限らないことは、何となく分かっているはずですよね!

 

そこで、ここでは豊かな暮らしをするために必要な3つの資本という考え方について、見ていきたいと思います。

 

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豊かな暮らしに欠かせない、3つの資本とは何か?

ひとの幸せについて、論理的にまとめた本として、『幸福の「資本」論』(橘玲 著)があります。

よくあるスピリチュアル的な「幸せになるための〇〇の法則」というような本ではなく、幸福を得るための土台設計について語っているものです。

 

この本の中では、幸福を得るためのインフラとして、3つの資本を定義しています。

  1. 金融資産(資本):不動産も含めた、いわゆる財産
  2. 人的資本:働くなどして、お金を稼ぐ能力
  3. 社会資本:家族や友だちなどとのネットワーク

これら3つの資本の合計値が高ければ高いほど、満足度が高く、幸せに暮らすことができるという考え方です。

この3つの資本という考え方を柱にしながら、豊かな暮らしについて考えていきます。

 

3つの資本は、バランスが大事

3つの資本の合計値が高ければいいという表現をしましたが、どれかに偏ってしまった場合には、豊かな暮らしからは遠ざかってしまう傾向にあります。

 

金融資産に偏ったパターン-宝くじで高額当選!

実際には経験していませんが、突然金融資産が跳ね上がるケースとしては、分かりやすい例ですね。

 

宝くじの高額当選者は、のちのち不幸に見舞われるパターンが多いそうです。

まずは、経済的に恵まれることにより、不満に思っていた仕事を辞めてしまいます(=人的資本の喪失

 

高額当選金を手にしたことは、隠しているつもりでも、周りに知れ渡ってしまいます。

兄弟や身近な親戚はもちろんのこと、よく知らない遠い親戚や、古くからの友人、さほど仲良くない知り合いまでもが、お金の無心に来はじめます。

そのため、人間不信におちいり、信頼できる人がほとんどいなくなります(=社会資本の喪失

 

たくさんお金が手に入り、節約の意識が吹っ飛んでいれば、大金だと思っていた億単位のお金も、あっという間に底をつき、結果として金融資産も失うという負のスパイラルです。

極論に思えるかもしれませんが、お金への信頼感が強すぎるあまり、他のものを失うのはありがちなことですね。

 

人的資本に偏ったパターン-家族を顧みず、会社ひとすじ40年

お仕事に精を出すことは素晴らしいことですが、それだけに偏ってしまっている方は意外といらっしゃいます。

日々残業や会社の付き合いで、家族のことにはお構いなし。たまの休日は家でゴロゴロしていて、何もしないし、家族のことには無関心。

しっかり仕事をして、高い給料もらって養っているんだから、何が悪い!!

 

そんな方にも、定年退職という区切りがやってきます。

退職後は、会社とのつながりがなくなり、実は仲間だと思っていた人たちとは、自分の会社か肩書だけでつながっていたことに気づかされます。

放置しておいた家族は、奥様は地域のコミュニティーに溶け込み、お子様は自立してそれぞれに楽しんでいて、自分が入り込む余地はありません(=社会資本の喪失

 

そんな寂しさを抱えていると、銀行や証券会社の営業マンが親身になって話を聞いてくれました。

手数料がバカ高い毎月分配型の投資信託や、ちょっと不便な場所にあるアパートへの投資を薦められても、話し相手になってくれるうれしさで盲目的に信頼して買ってしまい、大事な退職金を減らしてしまいます(=金融資産の喪失

 

このパターンに、一歩足を踏み入れている方は、たくさんいらっしゃると思います。

今からでも遅くありませんので、社会資本の改善に向けて踏み出すべきでしょう。

 

社会資本に偏ったパターン-仲良しの友達とつるんでいたはずが・・・

昔からの友達ネットワークに満足し、仲間と楽しく遊んで暮らせれば、それで幸せという思考におちいるパターンです。

手元のお金は遊ぶために使い、貯金なんて全くなし。最低限のお金を稼ぐためにバイトはしますが、継続的にお金を稼ぐための努力や、勉強はしていません。

 

このパターンの場合、友達ネットワークから排除されると、何も残らなくなります。

永遠だと思っていた友達との関係も、家族ができたり、仕事をはじめたり、友人たちの環境の変化によって変わってしまうことがあります。

気が付いたら自分だけが取り残されてしまい、自分の周りに何も残っていないことに気が付くのです。

 

それぞれの資本に偏った場合の事例をあげてみました。

どの例も、極端な部分はありますが、実感できますよね!

3つの資本は、それぞれのバランスが大事であるということはお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

人的資本の重要性

3つの資本の中で、重要なのに今一つ考えられていないものが、「人的資本」です。

ちなみに、一般的なサラリーマンの生涯賃金は2億円とも言われています。

 

人的資本は、これから自分自身がどれだけ稼げるか?という資産のことですので、単純に数値化することは難しいのですが、若ければ若いほど、自分の人的資本は高くなり、だんだん減っていくという法則があります。

 

莫大な資産家の子どもとして生まれた方は別として、多くの人にとって、最大の資本は「人的資本」です。

この人的資本を高めるための努力をするかどうかは、豊かな暮らしができるかどうかに大きく関わってきます。

だれにでも当てはまることですが、特に若い方は、今から人的資本を高めるための努力をはじめておけば、伸びしろも大きいですよ!

 

人的資本を高めるために、考えておくべき自己投資とは?

人的資本を高めろと言われても、なかなか給料があがらないこのご時世で、いったいどうすればいいのかと、途方に暮れてしまう方もいらっしゃるでしょう。

とっても地味ですが、人的資本を高めるために、努力できるポイントはいくつかあります。

 

自己投資か、単なる趣味か?-しっかり考えたうえで、学び続けよう

自己投資と聞くと、真っ先に思いつくのが、仕事になりそうな資格を取りまくる、異業種交流会などで人脈を作る、ということが思いつくと思います。

もちろん、間違ってはいないのですが、資格取得や人脈作りそのものが目的化してしまうパターンがありますので、注意が必要です。

 

自己投資では、貴重な時間とお金を「投資」しています。

何でもかんでも取り組めるわけではありませんし、詰め込みすぎるとモチベーションが続かなくなる可能性もあります。

 

そして、世の中には、自己投資のためのサービスは山のようにあり、ビジネス化しています。

本当に必要な勉強のために利用するのであればいいのですが、ビジネスに踊らされてしまっては、ただの浪費になってしまいます。

 

自己投資として考える際には、まずは「どんな成果を求めるのか?」をしっかり考えましょう。

 

投資に対するリターンは何か?

 

ここを明確にしておかないと、単なる趣味になってしまいますね。

(もちろん、趣味として勉強するのも、悪いことではありませんよ 😉 )

 

資格を取るという、分かりやすい肩書だけが自己投資ではありません。

このブログでも紹介しているような、お金にまつわる知識を持つことで、手元に残るお金を増やせるようになれば、それだって自己投資です。

 

無料で得られる情報が増えてはいるものの、やはり限界がありますよね。

たくさん本を読み、知識を増やすことだって、自己投資の1つです。

 

学生や卒業した大学がお近くにある方は、ぜひ大学の図書館を活用してください。

やっぱり、蔵書量はものすごく多いです。

卒業生には、図書館の入館証を出してくれる大学が多いですから、使わない手はありません!

 

国立国会図書館も、おもしろいです。

ここは本を借りることはできなくて、その場で読みます。

「納本制度」というものがあるので、な、なんと、日本国内で出版されたすべての出版物が収集・保存されています!

雑誌もマンガも読み放題 😉 

 

 

こんな感じで、形にこだわらず、どんなリターンを求めるかを考えて、学び続けましょう。

実は、上手に学び続ける力を身に付けることこそが、最大の自己投資かもしれません 😀 

 

長く働ける環境を作る

人的資本は、一生涯で自分が稼げる総額のことですので、単純な話、長く働ければ働けるほど、人的資本は高まります。

60歳で定年を迎え、そのまま年金生活に入るのと、70歳まで何らかの形で収入を得られるのでは、大きく異なりますよね。

そのためには、長く働ける環境を作ることが大事です。

 

健康でいること

70歳まで働くって簡単に言いますが、年を重ねていけば、嫌でも体のあちこちにガタが来ます。

働き続ける気力と体力が続くような体づくり、つまり健康でいることが大事ですね。

 

健康食品やサプリを飲みまくれということではありません。

例えば、禁煙してみる、メタボ化しないように食生活に気を付ける、お酒の量はほどほどにする、普段から歩くようにする、なんていうことも、健康でいるための自己投資につながります。

 

短い時間でも、働いてみる

特に女性の場合、お子さまを授かると、さまざまな事情により職を離れて専業主婦になられる方がいらっしゃいます。(もちろん、男性の専業主夫も)

働く環境から遠ざかると、改めて働き始めた時に、ものすごく疲れてしまって能力が発揮できなかったり、付き合いを上手に断れず、結果として収支が逆転したりという経験をされる方もいらっしゃるようです。

お子さまが大きくなったなど、働ける状況が整ったら、少しずつでも仕事をしてみることで、仕事のカンを取り戻す方法もいいでしょう。

在宅ワークもありますし、働く手段はいろいろです。

 

専業主婦(夫)も立派なお仕事ですが、外からお金を持ってこられる力をつけておくと、いろいろな場面で安心できます。

もちろん、その際には、配偶者を始めとした、ご家族の協力が大事です!(態度によっては、社会資本を失うことになりますので、ご注意ください 😕 )

 

老後を見据えて、仕事を作っておく

現状では、基本的には60歳が定年で、再雇用制度で65歳まで働くことが可能という会社が多いと思います。

 

まずは、再雇用制度できちんと働ける状況なのかを、客観的な目で見ておきましょう。

実際に再雇用制度で働いている方が、どのような状況にあるのか、それに自分が耐えられるのかは、しっかり把握しておくべきでしょう。

 

再雇用制度で65歳まで働けたとしても、その後はシルバー人材センターやアルバイトとなり、時間単価は下落することが予想されます。

 

趣味の世界でも、仕事の世界でも構いません。

自分の強みはどこにありますでしょうか?

その強みを高めて、報酬が得られるような力をつけておくのも1つです。

 

シェアリング・エコノミーの流れもできつつありますので、自分のスキルをお金に変える方法は、今後見つけやすくなるはずです。

だんだん副業が解禁される方向にシフトしていますので、現役時代から副業を始めておくのも1つでしょう。

 

自分の信用度を高めておく

最近、信用経済という言葉が使われる機会が増えてきています。

「自分自身が持っている信用力や、ソーシャル環境での他人からの評価によって価値が生まれる」という考え方です。

 

別に、今に始まったことではなく、クレジットカードは信用情報が共有されていますし、入試や就職活動で使われる「推薦状」は、試験の成績に評価を加味する考え方ですよね。

 

SNSの普及、オークションサイトでの評価、AIの普及などにより、個人の信用を数値化しやすくなっている現状があります。

信用力が高い人には、仕事が集まり、そうではない人には仕事が来なくなる。

そんな未来が近いうちにやってくるかもしれませんね。

 

SNSで社会常識に反したことを、面白おかしく投稿する・・・なんていうことは、自分の信用情報に傷をつけることにつながります。使い方には気を付けて、気持ちよくSNSを活用しましょう!

 

信用を積み重ねるには、とっても時間がかかります。

でも、崩れ落ちるのは一瞬です。
(誰とは言いませんが、そんなニュースが最近多いですよね 😥 )

 

まとめ

普段のブログの記事は、金融資産を高めるための知恵が多くなっています。

ですが、そういう知恵をつけることで、人的資本を高めることにもつながっているとも言えますね。

 

私自身、ブログを書くことで、今までとは違った視点で勉強ができるようになりましたし、読んでくださった方の参考になり、信用していただけるような情報を提供したいと考えています。

 

結果として、自分自身の3つの資本も増えつつあります。

ブログやSNSでコメントをくださる方、サイトの構成についてアドバイスをくださるFP仲間など。

この場を借りて、感謝の気持ちをお伝えします。

 

ぜひ、皆さまも、3つの資本のバランスを見つめなおしてみてくださいね!

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

「お金のことを知ることが、実は最強の投資術。」
ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

このブログを見てくださったのも何かのご縁。
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保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / AFP(日本FP協会登録)/ 宅地建物取引士

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