経済的自由と働き方について、考えてみる-人生の選択肢を増やすためのセミリタイア投資術

ゾウとハート

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こんにちは、みさき(@fpmisaki2)です。

 

最近、新しい生き方として「FIRE」がニュースやテレビなどでも取り上げられるようになりましたね。

なんとなく聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

~FIREとは~

 

Financial  Independence(経済的自立)
Retire  Early(早期退職)

お金のために、65歳や70歳などのいわゆる定年に縛られることなく、毎年の生活費が確保できるような資産運用等の仕組みを構築したうえで、会社を早期退職する。

このような生き方を目指すこと、と捉えれば良いでしょう。

 

ひと昔前ですと、ビジネスで大成功したとか、相続で大きなお金を手に入れたetcという理由により、30代や40代で仕事を辞めて自由に生きる!!

いわゆる早期リタイアのイメージが強かったですね。

Tsubasa
そんなの私には関係ない・・・どこか違う世界の人の話だよね・・・
Misaki
そんなイメージだよね。でも、FIREの場合、やりようによっては普通の家庭に生まれ育った人でも実現できるのではないか・・・という可能性が感じられます。

FIREの場合には、毎年の生活費を無理なく賄えるように生活のスタイルを見直し、資産運用を積極的に取り入れることで、運用益で生活し、元本は極力減らさないようにする。

つまり、何歳まで生きても問題がないように備えよう!という考え方をします。

 

FIRE達成への目安の指標としては、年間支出の25倍と言われます。

Tsubasa
なるほど!

年間の支出ってところがポイントだね。

年間の支出を絞れば、貯めるべき金額が下がるし、貯める余力も出るからペースも早まるってことか!

Misaki
そうね。上手にサイクルを作って実行すれば、目標への到達が早くなるのが特徴かな。でも、ガマンしすぎると続かなくなるので要注意!

こうして貯めたお金は、長期スパンでしっかり運用し、約4%での運用を目指していきます。

  1. 仮に、月々の支出が15万円なら、年間180万円。180万円×25倍=4,500万円を確保する。
  2. 4,500万円を年率4%で運用できれば、年間180万円となるため、元本は目減りしない。

このような考え方をしていきます。

実際には、物価が上がることも考慮しないといけませんので、単純に4%ぴったりでは済まない可能性があります。あくまでも目安として、このような考え方をしていくのだな・・・と思っていただければ💦

昔ながらの早期退職だと、受け取った退職金やそれまでに貯めていた貯金を取り崩しながら生活していくイメージですが、お金に働いてもらうという考え方を取り入れているのが異なりますね。

 

さらに、セミリタイアの場合は、完全に ”仕事” を辞めてしまうのではなく、ストレスにならない程度に社会との接点を持ち、時短をしたり仕事をセーブしながら自分の時間を大切にして生活していきます。

Tsubasa
フルタイムで残業しまくりで会社勤めをするのではなく、例えば週に3日だけ働くとか、趣味と実益を兼ねた仕事を個人事業で立ち上げて、大儲けはできなくてもゆるく収入を得ていくとか・・こう考えるとワクワクするね!

FIREもセミリタイアも、

  • 自分の時間を大切にし
  • 手元の資産が減るだけという状態を作らない

という点で共通しています。

 

あー、私もこんな人生を送ってみたい。

でも、いったいどのように準備をしたらよいのか分からない。

 

そんなときに、読んでみると1つの指針になる本があります。

それが、たぱぞうさんの著書「経済的自由をこの手に!米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術」です。

株式投資をスタートラインに、太陽光発電や不動産投資など、幅広い資産に分散をしながらセミリタイアを実現されていて、そこに至るための考え方が書かれています。

 

Misaki
株に特化、不動産に特化・・・という本はたくさんあるのですが、複数のアセットに分散投資をしながらセミリタイアを目指す手法について書かれている本はあまり見たことがなかったので、非常に面白かったですし、学びにつながると思います!

この本を読んだ感想とエッセンスを織り交ぜながら、アセット分散によるセミリタイアへの道ってどんなもの?というところを深掘りしていきたいと思います!

 

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投資を活用し、人生の選択肢を増やしていくということ

たぱぞうさんご自身は、資産家の子供だったわけでもなく、大学を卒業後は普通に会社勤めをされていたそうです。

ですが、初任給から投資に回し、「ある程度のお金があり、それを運用で増やしていくことができれば、仕事に縛られることがなくなる」ということを、なんと20代のころから考えていた・・・ここが一般的な人とは違う着眼点だったのですね。

Tsubasa
世の中の流れができるよりもずっと早い段階で気が付き、実践していたってことなんだね!
Misaki
早い段階から投資を取り入れて資産形成をしていた結果として、セミリタイアに至ったようだね。

最初から「セミリタイアをするぞーー」と明確に決めていたわけではなかったというのは意外でした。

投資をしていたこと、つまり、会社から得られる給与だけに依存をせずに、他の収入源を確保していたことが、結果として人生の選択肢を増やしてくれた。

そのようなことが書かれていました。

 

どちらかと言うと、仕事がつらいとか、社畜人生はイヤだとかが先にあって、それがモチベーションになり、セミリタイアなりFIREを目指すパターンが多いように思うんですよね。

たぱぞうさんは、そうではなかった。

選択肢を増やしておいて、やりたいことに向き合ったら、セミリタイアが浮上してきて、実際に行動に移せる状態になっていた・・・

そんな感じだったのかなぁと勝手に推測しています。

 

仮に、今の時点では、

仕事も楽しいし、会社もいい会社だし、辞めるつもりはありません!

 

心からそう思える、超ホワイト企業に勤めていたとしても、未来がどうなるかは分からないのが正直なところ・・・

超ホワイト企業が、新型コロナウイルスのような、想像もできなかった要因で倒産しちゃうかもしれないし。

超ホワイト企業が、経営状況の変化によってブラック化するかもしれないし。

企業は超ホワイトのままだけど、どんでもない上司にぶち当たってパワハラを受けちゃうかもしれないし。

人生って、何が起こるか分からない。

そう考えると、”投資” という手段を生活に取り入れておくことは、人生の選択肢を増やすことにつながるのだろうな。

そんなことを改めて考えましたとさ。

 

セミリタイアへの道の第一歩は、固定費の削減&メリハリ支出

実際に、たぱぞうさんがどのように資産形成をしていったか? というストーリーが、第2章で書かれているのですが・・・

 

米国株で大儲け!!!

 

・・・みたいな話ではなく、当時は今以上にステイタス性が高かった車にお金をかけなかったとか、飲み代が高くならないように工夫していたとか、「メリハリをつけつつ支出をセーブすること」の大切さから話が始まります。

 

これは、他のセミリタイアやアーリーリタイアをされた方にも共通しているところがありますね。

例えば、10年くらい淡々と続けたインデックス投資の積立資産を軸に、アーリーリタイアを決断されたNightWalkerさんの著書、「世界一ラクなお金の増やし方」では、アーリーリタイア後の環境変化による支出の減少をしっかり把握し、見積もったうえで判断したということが書かれていました。

 

ときどき、「投資で早く大きく儲けたいんですけど、どうすればいいでしょう?」というようなご質問をいただくことがあります。

そういう方に、まずは支出を見直して、投資に回せる額を増やしてコツコツと時間を味方に・・・なんて話をすると、その後は何も聞いてこなくなります(笑)

 

でも、大きな資産を築いたり、何らかのリタイアをしている方は、ほとんどが大きな支出の管理をしっかりされていますね。

資産家ではない、普通の家庭に生まれた人が、ある程度まとまった資産を作ろうと思ったら、まずはバケツの穴をふさぐことから。

 

ここをすっとばしてしまうと、仮に個別株で一発当てられてたとしても、その後に痛い目にあってしまうことでしょう・・・

急がば回れですね!

 

さて、支出の見直しで注意したいポイントを大きく2点に絞ってみましょう。

1.固定費の見直し

 固定費は、年に1回くらい、タイミングを決めて改めてチェックするクセを付けるといいですね。

 例えばスマホや光回線などは、今は価格競争でどんどん安いサービスが出てきます。

 でも、それを追いかけ続けるのも疲れちゃう💦

年に1回と決めて、まとめて見直すことで、負担にならずに新しいサービスへの乗り換えもできますし、(当時は必要と思って契約した)定額サービスの解約&整理もきちんと行えますのでおススメです!

 

2.お金をかけることと、かけないことを決める

 ここは価値観の違いがあるので、人と一緒にする必要はないですね。

  • 旅行が好きだけど、洋服にはそんなにこだわりがない。
  • 家のインテリアにはこだわりたいけれど、食事はとりあえず食べられればいい。
  • どうしても譲れない趣味がある。

自分の価値観に応じて、お金をある程度かけても良いもの/割り切って支出を絞るもののメリハリをつけていきましょう。

 

基礎中の基礎かもしれませんが、どんなに資産額が大きくなった方でも、支出をコントロールするという感覚を忘れてはいないのだなぁということが印象的でした。

 

ハードアセット投資の併用は、セミリタイア実現へのエンジンになる

手元の資産がそこまで大きくないうちは、ペーパーアセット(現金や株式、債券、投資信託などの有価証券類のこと)で資産形成を進めることになるでしょう。

たぱぞうさんの場合は、米国株への投資を推奨されています。

この辺はいろいろな考え方があり、いつまでも米国一強時代が続くとは限らないのだから、全世界に分散して投資をすべきだ!という考え方もありますよね。

 

米国集中投資、全世界分散投資、その他お好みの比率・・・

いずれにしても、自分の頭でストーリーを考えて、納得いく道を選ぶのが間違いないです。

 

相場がどうなるかなんて、正直、誰にも分からない。

だから、最終的には自己責任で選択をしていくしかないのです。

 

とは言え、資産形成をしようと思ったら、株式への投資という方法を抜きに考えることは難しい・・・

まずは、自分が心地よい資産配分を探りながら、ペーパーアセットへの投資にチャレンジしていくことになりますね。

自分にとって適した資産配分を考えたいと思ったら、こちらの記事も参考にしてみてください!

 

ところが、上手に資産形成が進んでいき、手元の金融資産が増えてくると、1つ問題が出てきます。

 

株式は値動きが激しい!!!

 

例えば、100万円が20%下落したら20万円の減少ですが、

同じ20%でも

  • 1,000万円なら、200万円
  • 5,000万円なら、なんと1,000万円

これだけ下がってしまうわけです。

 

Tsubasa
もし、5,000万円を貯めて会社員を辞めていて、20%の下落を食らったら・・・

発狂するな、きっと・・・。

 

Misaki
だよね!

お金の減少におびえながら生きていくんじゃ、なんのためにリタイアしたんだか分からない。

ある程度資産が増えてきたら、資産の分散が必要ってことだね。

セオリーでは、債券への分散なのですが、何せ低金利時代ですから運用効率が落ちすぎる。

そこで、たぱぞうさんが選んだのが、ハードアセット(太陽光発電や不動産など、現物の資産)への分散でした。

 

分散先としてのハードアセット活用術。

 

これが、この本の面白いポイントだと思います。

不動産投資をやっているサラリーマン、太陽光にチャレンジしているサラリーマンは一定数いると思いますが、株式とハードアセットへのリスク分散で、守りながら攻めるという発想なのですね。

 

今はちょっと厳しくなっていますが、1つの会社で長く働き、安定した収入があるサラリーマンは、銀行からの信頼が得られやすく、融資が引きやすいわけです。

さらに、ちゃんとサラリーマンとして働いている人たちは、一定レベルの営業力なり事務処理能力なりを持ち合わせているので、その経験や知識が、投資事業の運営に生かされることもあります。

 

一定額の貯蓄を種錢にして、借入でレバレッジをかけながら資産を増やしていくことができるという意味でも、本気になればハードアセットへの投資はサラリーマンとの複業に向いているということが言えそうです。

Misaki
もちろん、サラリーマンとしての本業はこなしながら、投資事業も回していくことになるため、決してラクなだけではないですね!

とはいえ、組み合わせの相性としては良い、という印象です。

本業でリモートワークが取り入れられているようでしたら、ますます可能性は広がります!

ハードアセットへの投資は、現実的には事業になるので、長期的に向き合っていく覚悟のようなものは必要です。

実際にやるかどうかは別としても、このような手法があるのだということを知っておくことは、人生の選択肢を増やすという観点からも重要だと思います。

 

ちょっと余談ですが・・・

米国の大学基金では、エンダウメント投資を行っています。

 

エンダウメント=寄付

つまり、返す必要がないお金を元手にして長期投資をすることで、最新の教育を提供したり、研究を進めるための財源を確保しているのです。

ハーバード大学やイェ-ル大学が有名なのですが、過去20年前後、年率平均10%を超えるリターンをたたき出しているという、驚異の運用成績なんですね。

 

長期視点という意味で、私たちのような個人投資家と似た部分があることから、エンダウメントの投資方針は参考にできる部分が大きいということで、一部から注目されていたりします。

 

そのエンダウメント投資で取り入れられているのが、オルタナティブ投資と呼ばれるものでして、上場株式や債券に代わる「代替資産(=オルタナティブ)」への投資を行うというものなんですね。

 

オルタナティブ資産とは、具体的には不動産やコモディティといった実物資産や、プライベート・エクイティと呼ばれる未公開株式のことです。

つまり、ハードアセットへの分散は、エンダウメント投資の要素も盛り込まれていると言えるでしょう。

 

エンダウメント投資について、もう少し知りたいなと思ったら、こちらも合わせてご覧ください。

 

たぱぞうさんも著書の中で、太陽光発電や不動産の投資を取り入れたことによって、セミリタイアのスピードを早めることが可能になったと書かれています。

上手に活用することができれば、資産形成のスピードアップが図れるということですね!

 

まとめー新しい考え方を知ることは、人生の選択肢を増やすことにつながる

いままで紹介したのは、あくまでも内容のつまみ食いですので、詳細は実際に本をお読みください。

様々な気づきがあるはずです。

 

たぱぞうさんのレベルには足元にも及びませんが、私自身も、ペーパーアセットとハードアセットへの分散投資を行っています。

なので、この本に書かれている内容は、すごく腹落ちすることが多かったです。

 

ちょっと違う視点だと、私にとってハードアセットを取り入れたことで大きかったのは、「経営者的な発想ができるようになった」ことだと感じています。

 

私自身は、普通のサラリーマン家庭に育ち、お友だちもサラリーマン家庭の人ばかり。

自分自身も大学卒業後、1つの会社でじーっと働いています(笑)

 

正直言って、自営業とか経営とか、そんなものは全く知らない、分からない世界で生きてきたんですよね。

ところが、ハードアセットを持ち、実際に運営をしていくと、

  • お金や時間をかけるべきところはどこなのか
  • 実績がない状態で対等に認めてもらうためには何を準備すれば良いのか
  • 空室が増えたらどうやって入居してもらうのが良いか

などなど、無い知恵を絞って一生懸命考えたり調べたりするわけです。

 

そうすると、不思議なもので思考方法が変わってきて、本業での仕事のやり方も変わってきました。

自分で抱えるのではなく周りに託すこと、どうでもいいところへのこだわりを捨てること、時間をかけない仕組みを作ることに全力を注ぐ・・・など、昔の自分だとなかなかできなかったことが、やれる(考えられる)ようになった気がします。

 

あとは、コロナで変化する状況に対応する力も、以前の自分よりはついていたかなぁなんて気がします。

(気がするだけかもしれませんが・・・)

 

今すぐに会社を辞めようとは思っていないけど、仮に辞めたとしても生きていけるかも。

そんな自信を持てるようになった。

これがめちゃくちゃ大きかったですね。

 

あとは、著書でも時々出てきますが、生きた情報を交換できる仲間を見つけることも、非常に大事な要素だと思います。

特にハードアセットは、地域性や資産状況、融資状況の変化など、取り巻く環境の違いや変化によって大きく変わってくるところがあります。

 

本で読んだ内容、ブログで読んだ内容が、今の時代や自分の状況にマッチするとは限らない。

最終的には自分で判断することになるにせよ、リアルタイムの生きた情報が得られるかどうかは非常に大きいです。

そして、悩んだ時に相談できる環境があるかどうかは、とっても大切だと感じています。

 

(怪しい団体に引っかからないように気を付けながら)いろいろな勉強会などに参加してみて、自分の肌に合う環境をいくつか見つけておくことも、大事な資産となりますね。

 

さらにさらに、

自分の事業を持つ、というところまでいくかどうかは別として、とくに女性はしっかりと自分の資産形成をしておくことをおススメします。

 

現実問題として、女性の方が昇進しにくかったり、給与が上がりにくかったり、早期に退職を余儀なくされたり、DVを受けたり浮気をされてもお金の心配で離婚できなかったり・・・

 

そんなふうに、”お金によって” 人生の選択肢が狭まってしまう可能性が高いんですよね。

だからこそ、いざという時に自分の道を選べるように、しっかりと資産形成をしておくことは大事だと思います。

今すぐに始められることから少しずつ、一緒にチャレンジしていきましょう!

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

「お金のことを知ることが、実は最強の投資術。」
ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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