FP1級学科試験の学習用ツールは、テキスト&問題集だけじゃ足りない!

勉強しよう

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1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。

 

この記事をご覧いただいているということは、FP1級学科にチャレンジするぞ! と心に決めている(または、仕事で取らなきゃいけない)のだと思います。

 

正直なところ、FP1級の勉強は大変です。

果てしなく広い範囲を目の当たりにして、心が折れるタイミングが間違いなくやってきます。

 

そんなとき、イヤになって投げ出してしまわないためにも、

  • FP1級の資格が本当に必要か?
  • 何のために、FP1級の資格を取るのか?

ということは、自分の中で腹落ちさせておきたいですね。

 

受検の目的を再確認する意味でも、ぜひこちらもあわせてご覧ください!

FP1級学科試験を受検する! と心に決めたとき、最初に悩むポイントは「どうやって勉強したらいいのだろう?」という点だと思います。

 

後ほどまとめますが、だいぶ増えてきたものの、資格取得用の講座は、あまり多くありません

 

そのため、基本的には独学メインとなります。

試験の範囲が広いし、法令改正は多いしで、テキストもしょっちゅう改訂しなければいけません。

資格講座を開く側にとっては、非常にコスパが悪いわけです。講師にとっても、1級対策は重荷でしょう。

 

そんな、受検者にとっては難しい環境のなか、どんな教材を使って勉強したらいいのか?

私自身の経験を踏まえつつ、ピックアップしていきたいと思います。

 

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FP1級学科試験の受検者数と合格率-FP1級受検者は激減する

ちょっと本筋から外れるように思われるかもしれませんが、FP1級と2級の違いを感じつつ学習に取りかかるために、まずは受検者数や合格率を確認しておきましょう。

コスパが悪い理由がよく分かりますよ!

 

2021年9月12日に実施されたFP試験で比較してみると、

  • 2級学科: 受検者数 43,499人 合格率 25.46%
  • 1級学科: 受検者数 7,134人 合格率 13.03%

です。

Misaki
2022年1月試験は、難易度が高かったようで、1級・2級とも合格率が低くなっていました・・・なので、あえて9月のデータを引用しています。

 

受検者数に着目してみてください。

1級学科になると、激減しているのが分かりますね。

会社に言われて仕方なく・・・というような、嫌々ながらの受検者が少ないことが数字から読み取れます。

 

つまり、受検の段階から、ある程度絞り込まれているとも言えるのです。

 

特に、金融機関にお勤めの方は、会社からFP1級の取得を奨励されることも多いようですので、それなりに実務に精通した方の受検が多くなります

金融業界であれ、不動産業界であれ、FPの範囲にからんだ実務をやっている方は、その道の細かい特例等にも詳しいわけですから、部分的にはアドバンテージがありますよね。

そういう方々も含まれた中で、受検をして合格しなければならないのですから、努力が必要なことは当然と言えるでしょう。

こんな視点も踏まえつつ、1級学科の合格率推移を見てみましょう。

  受検申請者数 受検者数(A) 合格者数(B) 合格率(B/A)
2022年1月 12,824 7,958 531 6.67%
2021年9月 10,422 7,134 930 13.03%
2021年5月 10,873 7,348 1,474 20.05%
2020年1月 10,557 7,049 833 11.81%
2019年9月 8,601 5,836 592 10.14%
2019年5月 7,540 4,893 576 11.77%
2019年1月 11,117 7,310 618 8.45%
2018年9月 10,215 7,172 591 8.24%
2018年1月 11,313 7,455 1,083 14.52%
2017年9月 9,134 6,526 680 10.41%
2017年1月 9,301 6,087 851 13.98%
2016年9月 8,036 5,471 265 4.84%
2016年1月 8.773 5,453 675 12.37%
  • きんざいのサイトに公表されている数字を転載しました。

合格率は、だいたい10%台前半で推移しているのですが、2016年9月には、恐怖の4.84%をたたき出しています。
2022年1月試験も、6.67%とかなりの難関でした。

このときに合格された方は、本当に尊敬します。

 

なぜこんなことになったのか・・・と2016年9月の過去問を見たところ、応用編の問題構成がだいぶ変更になっていましたね。

例年通りのきまったパターンにしか対策していなかった方は、どうすることもできなかったのでしょう・・・

 

さすがにやりすぎたと思ったのか、その後の合格率は落ち着いています。

2022年1月が難化したのは、2021年5月試験の合格率が上がりすぎたからでしょう。
難易度を上げなきゃ・・・が裏目に出て、やりすぎた感じです。

Misaki
類似業種の問題は、マニアックすぎな感じでしたよねぇ。

ちなみに、私が受検したのは、2017年9月試験。この時の応用編もひとクセある問題が出てきました。

 

余談ですが受検申請者数受検者数に大きな差があるのにも注目してください!

受検者数にカウントされるのは、午前も午後も受けた方だけなんです。

 

基礎編で撃沈して帰った方は、カウントされていません 😥

 

だから、こんなに少なくなるのですね。

実際、私が受けた時にも、午後には空席がちらほらとありました。

 

FP1級学科の対策講座はあるけれど、ちょっと微妙

どうしても独学はつらい・・・何か通信や通学の講座はないものか?
そんなお気持ちをお持ちの方もいるでしょう。

実際、どのようなものがあるのか、調べてみました。

 

これらの内容をよく見てみると、市販されているテキストを使っている講座が多いです。

だったら、独学でいいかなぁと思うのは、私だけでしょうか・・・

 

学習方法については別途まとめますが、私は完全独学から入ったものの、色々考えて通信講座を使うことにしました。

私が使ったのは、旧:スピードスタディ 1級FP技能試験対策講座 (当時は79,800円)です。

オリジナルテキスト&DVDで学ぶ形式です。質問がある場合にはメールで受け付けてくれます。

今は、月額制の講座にリニューアルされ、ふぃなぱずFP講座というものに変わったようです。

5月中旬には、法令改正に対応したテキストが届いたので、市販本より早いタイミングで最新情報が入手できました。

 

ただ、なかなかのお値段です・・・

正直、めちゃくちゃ悩みました。

私は、今の部署だとお仕事に比較的ゆとりがあって勉強時間が確保できるのですが、異動の可能性が高かったことから、時間を買うつもりで思い切って利用しました。

 

最初から通信講座に行ったわけではなく、独学でしばらく勉強してみたうえで判断しています。

短期間での合格には限界を感じたことから、5月初旬に申し込みをして利用しました。結果として、利用してみてよかったと思います。

勉強法については、別の記事でまとめますが、私のように時間をかけたくない方は、通信講座の活用も候補の1つとして検討してみてもいいと思いますよ。

Misaki
リニューアル後のふぃなぱずFP講座は、私自身は利用していないため、レビューができません。ただ、講師は同じ先生のようですので、大きな方向性は変わらないのではないかなと思います。

 

FP1級用のテキスト&問題集は、きんざい版がベスト

実際に勉強を始めるうえで、必要不可欠なのがテキストや問題集ですね。ところが、FP1級の場合には、これが一筋縄ではいかないんです 😡 

さっそく、おすすめのものをまとめてみますね。

‘21~’22年版 1級FP技能士(学科)精選問題解説集

過去問題集を解くのは必須です・・・が、発行時期は6月末から7月ごろです。それまでの間は、1年前の問題集の改正ポイントを自分で把握しながら学んでいく必要があります。

これがけっこう大変です。

 

’21~’22年版 合格ターゲット 1級FP技能士 特訓テキスト 学科

これは、もともとは「FP1級技能検定1級受検対策特訓セミナー 7日間コース」用のテキストとして作られていたもので、昔は市販されていませんでした。

ですが、セミナーは受けられないけれど、冊子は欲しい!という声があまりにも多かったことから、2015年7月に市販本化されたという経緯があります。

もう発行されるようなってからだいぶ経ちますが、ブログで古い体験談を見ると、「きんざいに連絡してテキストを入手した方がいい!」というアドバイスが出てきたりすることがあります。混乱しないために経緯をお伝えしておきますね!

まぁ、昔の受検者にとっては、それくらいのどから手が出るほど欲しかったテキストだったワケです。

 

きんざい版のテキストには、この他にも6分冊のテキストがあるのですが、結構お高いです(6冊合計で、26,400円)。

しかも、ボリュームが多すぎて、テキストにばっかり時間がかかって、大事な問題演習ができなくなっちゃう。

 

その点、特訓テキストは、重要な点がまとまっているので、学習用テキストとしてはおすすめです。

ただ、こちらも6月上旬~中旬くらいで、最新版が出版されません 👿 

 

テキスト代もそこそこお高いので、一番いい方法は、

  1. 1年落ちの状態のものは、中古で格安にGET
  2. 最新版が出たら、状況に応じて買いなおす

というやり方ではないかなぁと思います。

 

最近では、他の出版社が発行するテキスト&問題集も増えてきています。

おなじみの、「みんなが欲しかった!シリーズ」なんかも出てきていますし、書店での陳列を見ると、そういうものの方が平積みになっていることもあります。

 

でも、正直なところ、解説のボリュームだったり、言い回しだったりが、ちょっと弱いし、ムラがあります。

何よりも、情報の正確性にはちょっと不安が・・・

ときどき、テキスト間違ってますけど? っていう場面に出くわします。

それくらい、1級の内容を網羅しようと思うと、大変なんですよね。

ということで、テキスト&問題集は、試験実施母体である「きんざい版」を使っておくことが間違いないでしょう。

 

テキスト&問題集だけでは、FP1級の知識はカバーできない。他のお役立ちツールを見てみよう!

FP3級、FP2級の場合には、とにかく1冊のテキスト&問題集を繰り返し学習しておけば、6割以上を取る力は身に付きます。

 

でも、FP1級は、それだけでは受かりません。

なぜなら、改正モノや、制度の細かい部分などがたくさん出てくるから。

 

テキストには載っていないことが出題されるのが「当たり前」なんです。

そこを補うための、お役立ちツールを、いくつかご紹介します。

 

KINZAI ファイナンシャル・プランの「継続テスト」で、他の受検者に差をつける

実技試験用の学習ツールとしてもおススメしていますが、きんざいが毎月刊行している、FP向けの月刊誌があります。

KINZAI ファイナンシャル・プランの詳細については、実技対策の方でまとめています。関連記事もあわせてご覧ください!

 

この雑誌では、最新情報や法令改正情報を追いかけることも可能ですので、読んでおくと勉強になります。

 

さらに、偶数月の巻末には「継続テスト」というものが掲載されています。

これは、FP技能士センターの正会員が継続学習ポイントを得るために受けるテストなのですが、基礎編の問題に似た構成になっています。

6分野から毎月1分野ずつ、4択問題が10問出題されます。

1年分やれば、6分野を網羅することができるようになっていますので、過去問+α の対策用にはもってこいです。

FP技能士センターの会員にはならずに、雑誌だけ定期購読することもできますよ!

ファイナンシャル・プランニング技能士センターのガイドブック&技能士手帳は、調べものに便利

ガイドブック

こちらは非売品で、先ほどご紹介したFP技能士センターの会員になると、年に1回(7月ごろ)に送られてくるものです。

先ほどのKINZAIファイナンシャル・プランとあわせて、年会費10,560円を払うと受け取ることができます。

ガイドブックは、「個人の税金」「法人の税金」「金融商品」の3冊にまとまっているので、何か調べたいことがあったときに、すぐに探せるので便利です。

技能士手帳は、制度比較や速算表などがコンパクトにまとまっているので、持ち運びやすいし、出先でちょっと確認したいときにも使えます。

ちなみに、ミシン目がついているので、ばらしてシステム手帳に入れることもできます。

 

ただ、今から入会して今年度版がもらえるのかは、事前に確認した方がいいでしょう。

Misaki
次回発行分からは、
・FPが知りたかった!改正事項の最短整理
・FPのための真・税金ハンドブック
にリニューアルされるようです!

官公庁などのパンフレットなら、無料で正しい情報が得られる

意外と見落としがちですが、官公庁が広報用に作成しているパンフレットが使えます。

何よりも、情報が正確なので、安心ですしね。(しかもタダ)

いくつか例をご紹介しますね。

 

それぞれ、不得意な分野はあると思います。

知識を補うために、こういうものをうまく活用するのもおススメです。

 

Twitterで、関係各所をフォローしておくと、勝手に情報が舞い込んでくる

情報の速さという点では、Twitterは有効です。若い方はググるよりも、SNSで調べる傾向が強まってきているようですね。

 

私もブログを始める前は全く使っていませんでしたが、うまく使うととっても便利です。

厚生労働省、金融庁、総務省、文部科学省・・・など、フォローしておくのもおススメです。勝手に情報が入ってきます。

 

参考までに、官公庁以外でFP業務に関係しそうな団体名を列挙しておきます。

パンフレットやTwitterを探す際の、参考にしてみてください 😉 

 

金融機関関係

生命保険・損害保険関係

証券取引関係

年金関係

住宅・不動産関係

その他

 

1級FP過去問解説(Webサイト・アプリ)を徹底活用

1級FP過去問解説は、FP1級の学科・実技ともに、過去問の解説を掲載してくださっているサイトです。利用者からは、神サイト呼ばれるくらい有名です。

ちなみに、2018年2月の実技面接実録レポートには、私の記録を情報提供しています。

私が作成したものは、こちらからダウンロードのお申し込みが可能です!(申込制・無料です)

 

学科・実技ともに、過去問と詳細な解説が見やすくまとまっていますので、小冊子形式でプリントアウトして利用するのがおススメです。

 

ただし、サイトへの公開時点での法令に基づく解説となっていますので、自力で最新法令にあわせて修正する必要があります。

それでも、ゼロから答えの糸口を考えるよりは、圧倒的に楽なので、大変ありがたいサイトです。

スマホ用アプリもあるので、スキマ時間の学習用にも役立ちますよ!

 

FP1級対策特訓セミナーの「模擬試験」のみを購入して、自宅で模試

「FP1級技能検定1級受検対策特訓セミナー 7日間コース」とセットになっている模擬試験があるのですが、この模擬試験だけを購入することができます。

きんざいのサイトには、最新版しか掲載されていませんが、残部があれば、古いものも販売してくれます。

私も、2017年1月対策(=前回分)&2017年9月対策(=実際の受検回分)の2回分をGETして、勉強しました。

きんざい FP技能検定試験対策模擬試験問題

興味がある方は、バックナンバーが買えるかどうか、上記リンク先のお申し込み先へ問い合わせてみてください。

 

FP技能士1級勉強会(Webサイト&勉強会)は、超おすすめ

FP技能士1級勉強会は、ボランティアベースで開催されている勉強会です。

 

メルマガに登録すると、1級過去問の通信添削受けられます。

かなり深い内容なので、間違いなく勉強になります!

しかもコロナ後は動画ライブ受講ができるようになっているので、全国各地から参加することが可能になっています。

 

私が受検したころは、まだ準備段階でしたが、今は実践的な勉強会が開催され、実績も積み重ねれおられます。

新制度や改正事項がたっぷり学べる勉強会は、少なくとも私は、他には知りません。

参加費も良心的な価格ですし、何より、なかなか身近はにいない「FP1級受検者」と知り合う機会にもなります。

 

孤独な戦いから脱出できるという点でも、メリットは大きいと思います!

 

さらに、姉妹サイトとして、顧客満足度を高めるFP実務勉強会も運営されています。

こちらも、FPの知識を実践に役立てるために、または知識を幅を広げるために、とても有益な内容です。

私も、時々参加させていただいています 😉 

 

 

東京での開催にもかかわらず、遠方から新幹線に乗って駆けつけている方も、けっこういらっしゃいます。

これだけの内容をボランティアベースでやっている勉強会が、他にはないからでしょう。

 

 

まとめ-改正情報を入手して、テキスト&問題集の不足分を補おう!

どのような方法を取るにしても、法改正にテキストが追いつかないという、悲しい現実があります。

でも、テキストが最新版になるのを待っていたら、間違いなく9月試験には間に合いません!

1月試験や5月試験だって、テキスト発売後の改正情報は、結局自力で収集です。

 

おすすめテキストの部分でも触れましたが、恐ろしいことに、テキストが間違っているという事例もちょこちょこ発生します。

とにかく、おやっ?と思ったら、一度調べてみた方がいいです!

 

市販のテキストだけでは分からない最新の情報や、様々なパターンの事例を、いかに入手して幅広い知識を身につけるかが、合格のカギになってきます。

ここであげた学習用ツールで、気になるものがあったら、ぜひ活用してみてくださいね。

 

さぁ、いよいよ勉強法。続けて、こちらをご覧ください。

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

「お金のことを知ることが、実は最強の投資術。」
ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

このブログを見てくださったのも何かのご縁。
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保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / AFP(日本FP協会登録)/ 宅地建物取引士

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