1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
FP1級学科試験の勉強を始めてから本番を迎えるまでは、
- 最初のうちは、範囲が広すぎて、何から手をつければいいのか分からなくなり
- ある程度勉強が進んでいくと、自分がやっていることがあっているのかどうか、不安になる
こんな感じで、ずーっと大丈夫かなぁと悩みながら過ごしていました。
決して、すっきりまとまった対策方法ではありません。
ですが、あえて悩み続けた過程をお伝えすることで、これから受検をする方の気分を軽くしたり、ピンポイントで使える部分があれば、活用していただくことで効率よい学習につながればと考えています。
前半戦の、テキスト独学期の様子は、こちら!
ここからは、勉強の後半戦。通信講座「スピードスタディ」を中心に、腹をくくって勉強することにしたあとのお話です。
通信講座に興味がある方は、使うかどうかの参考にしてみてくださいね。
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【2017年5月、通信講座利用開始】腹をくくって徹底活用。
対策問題集や過去問、不動産分野強化目的での宅建士の勉強、という流れを経て、たどり着いたのが通信講座の旧:スピードスタディでした。
当時の受講料は、税込み79,800円となかなかのお値段です。
私は、結果として利用してよかったなぁと思っていますが、最終的に使いこなせるかどうかは自分次第です。
その点も踏まえつつ、お読みください!
5月中旬になると、4月1日現在の法令に対応した教材が完成します。市販のテキストより早いですね 😉
それより前に申し込んだ場合には、いったん古い教材が届くようです。
私は、ちょうど新しい教材に切り替わる直前(GW明けくらい)に申し込みをしましたので、新しい教材のみを受け取りました。
5月16日付で新教材が発送され、テキスト1冊とDVD6枚が手元に到着。
DVDを見てから、テキストに取り組むという勉強スタイルです。
ちなみに、当時の公式サイトの体験談を見ていると、「こんなに薄いテキストで合格できるなんて!」みたいな記述があったのですが・・・開封してみた感想は、
厚さ3㎝くらいのテキストです。1,168ページあるらしい。
FP1級学科試験は、そんなに甘いもんじゃないよねと、再認識をした瞬間でした。
ちなみに、DVD学習の順番は、応用編・ライフからはじまっています。
私自身、最初の時点で応用編から手をつけ始めたのですが、その判断は間違いなかったんだなぁと感じた瞬間でした!
通信講座徹底活用編-最初の1周目で、DVDの内容をテキストにメモ
まずは、DVDを見ながら、ポイントとなる部分は、テキストに「緑のペン」で書き込みをしていきます。
同時に、ウォークマンに録音をしてしまい、通勤時間に聞けるように。
まずは、この手順で6枚分(=1枚は約2時間)のDVDを1周回しました。
次に、テキストをDVDと同じ順番で解いていきました。応用編から着手です。
DVDで解説されていたのは、一部分だけですので、初見の問題もたくさん出てきます。
基礎編・応用編ともに、「予想問題」というタイトルで、文中の数字や用語の部分が穴埋めになっていて、テキストというよりも問題集に近い感じ。
赤いシートを使えば答えが見えなくなる仕組みなので、用語の穴埋めが出る応用編にも対応できるようになります。
さて、私は、まずは目隠しせずに1回読みながら、分からないところを調べて行きました。
自分で調べた内容は、「青のペン」で記入し、DVD情報とは区別しておきます。
その他、目隠しして問題として利用するときには見たくないけど、メモしておきたい点は「赤のペン」で書き込みます。
このように、0.38mmの細字タイプのフリクションペン(=こすると消せるもの)を3色用意し、内容に応じて使い分けつつ、基本的にはテキストに全て情報を集約していくことに。
オリジナルノートをまとめながら勉強する方法もありますが、私は、ノートを作るのにかかる時間を削減するため、テキストに全てを集約する方法を選びました。
自分がやりやすくて、後で探しやすい方法を使うのがいいと思います。
ただ、情報はどこか1か所にまとめておくと、あとで復習がしやすくなりますよ!
メールサポートは使わなきゃソン。分からない問題はすぐに質問してみよう!
1周回したところで、どうしても解き方が分からない計算問題がありましたので、メールサポートへ質問をしてみました。
語句や制度は、比較的調べやすいのですが、計算方法は自力で調べるのがなかなか難しいですよね。
そういう意味では、質問ができる環境があったのはありがたかったです。
ちなみに、私がつまずいたのは、投資信託の分配金が複数回出た場合の、個別元本の推移と収益分配金の税引後手取り額の求め方でした。普通分配金と特別分配金で混乱し、考え方を整理したかったのです。
毎月分配型投信には気を付けましょうね!
ちょっと話がそれました💦
自分なりに計算してみた計算式と、考え方をまとめつつ、なぜこのような答えになるのかが分からないという質問メールを送ったところ、翌日には結構詳細な内容の返信がありました。
メールの解説を読んだら理解できたので、しっかりテキストにメモしておきます。
もしスピードスタディを活用する場合には、質問メールはどんどん使った方がいいですよ。
(メールサポートも含めた料金設定ですしね 😀 )
通信講座徹底活用編-問題は、「計算」と「用語」に再分類して、繰り返し学習。
1周回してみて感じたことは、6割の合格ラインぎりぎりを目指すと割り切って、学習範囲を絞り込んでいるということでした。
逆に言えば、最低限、このテキストにあることはマスターしておかないと、合格は難しいということです。
記憶力には人それぞれ違いがありますし、正直なところ、私はそんなに記憶力が良くありません 😥
覚えたと思ったのに、他の分野を学んでいたら忘れてしまっていた・・・の繰り返し。
それでも、めげずに何度も繰り返していくうちに、脳が「覚えなきゃいけないこと」と認識するので、記憶が定着すると言われています。
ちなみに、私が高校生になったばかりのころの経験談。
初めての数学の共通テストで劇的に悪い点を取り、何とかしなきゃと追い詰められたことがあったんです。
そのときに、1冊の問題集を解き方を覚えるまでひたすら繰り返して乗り切ったことを思い出し、これをふたたび実践することにしました。
そこで、まずは応用編と基礎編を
- 計算問題
- 用語の穴埋め問題
に分類して、対応策を変えることにしました。
計算問題対策編
- 計算問題は、基礎編・応用編ともに、計算式を書いて回答が出せるように、何度も繰り返す。
- MC・MR・GT・複利計算などの、必要最低限の電卓の使い方をマスターし、流れるように電卓がたたけるまで何度も繰り返す。
基礎編の中にも、計算問題が出てきますよね(特に金融とタックス)。
意外と、過去の基礎編で出ていた計算問題を少し複雑にしたものが応用編に出てくるパターンもあります。
また、年金計算や複利計算は、電卓の操作法を知らないと、計算過程の端数処理で失敗します。
一連の計算を、途中の答えをメモしながら解かなくていいように、電卓操作を覚えておく必要がありますね。
電卓操作がさっぱり分からないという方は、この本がおススメです!
この2つを実践することで、計算問題を解くスピードと、解答をまとめるスピードが上がります。
結果として、応用編の本番で、問題を解き終わるまでの時間が短くなり、計算問題の検算をするゆとりが生まれます。
ちなみに、電卓は手になじむ使いやすいものを利用するのが間違いないです。
薄っぺらいカード型電卓ではなく、ある程度ボタンが押しやすいものにした方がいいでしょう。
私は職場で使っている電卓と同じものを使いました。縦18cm✕横13㎝くらいの、大きめのサイズです。
まずは、テキストの徹底攻略。
通信講座のテキストに載っている問題を徹底的に繰り返し、自力でスムーズに答えが出せるところまでやりこみます。
次に、過去問3年分の計算問題も、同じように繰り返し学習。
過去問は、今の法令に合わせた計算式に直した模範解答をノートにまとめておき、2回目以降はそれを見ながら答え合わせをするという方法をとりました。
用語の穴埋め問題対策編
こちらも、繰り返し学習による定着を目指します。
当時、たまたまネット検索で見つけた7回読み勉強法というものを、アレンジして活用しました。
ちなみに、この著書自体は読んでいません。このネットの記事だけ読めば十分です 😎
これを応用し、
- 1~4回目は、普通に(それなりのスピードで)読む
- 5回目は、目隠しシートで穴埋め問題にしながら読む
- 6回目は、目隠ししつつ声に出して読む
- 7回目は、目隠しシートで穴埋め問題にしながら読み、答えられた問題の問題番号を黄色のマーカーで塗る
という手順にしてみました。
ここまで終わったら、マーカーが塗られなかった問題だけを繰り返して、一度全部が黄色に塗られるまでやってみます。
次に、もう一度、全ての問題を目隠しシートで穴埋め問題にしながら読み、答えられたら水色のマーカーで塗っていく。
色はなんでもいいのですが、薄めの色から濃い目の色に変えて塗りつぶしていくと、分かりやすいです!
黄色のまま残ったところは、私の弱点。
区別できるように〇印をつけておき、直前の復習候補とします。
通信講座以外の対策もやっておく。ネットのマネー記事も読んでおきたい。
基本的には、通信講座の内容を徹底的に覚えることに集中しました。
でも、同じことばかりやっていると、ちょっと飽きるのと、勉強範囲を絞り込むことへの不安も拭い去れなかったので、
- 通勤時間やお昼休みなどのスキマ時間に、ネットのマネー記事などを読んで、周辺知識を広げる。
- 過去問は、3年分を解いてみて、感触はつかんでおく。その際、基礎編も含めて、計算問題はしっかり繰り返し学習をするが、計算問題以外の基礎編はあんまり気にしない。
- KINZAIファイナンシャル・プランの「継続テスト」を解いてみて、覚えておいた方がいいと思った部分だけ、テキストに書き込んでおく。
ということも挟み込んでいました。
【本番1か月前-実践対策】模擬試験を本番モードでやってみる
試験時間は150分ととっても長く、非常に集中力が必要です。
私が実際に受検したときも、午後の部まで終わったときにはヘロヘロでした 😥
頭と体を慣らしておく必要があるだろうと思いましたので、ここまであえて利用していなかった
- 受検対策特訓セミナー模擬試験 ✕2回分
- スピードスタディが無料公開している模擬試験 ✕1回分
を、休日の3日間を使って、実際の試験時間と同じ時間帯に解いてみました。
本番風の実践練習が終わったら、計算問題は繰り返し学習を行い、基礎編はあんまり気にせずに、覚えておいた方がいいと思った部分だけ、テキストに書き込んでおくというスタイルは一緒です。
開始時間まではあわせなかったとしても、150分を計って解いてみるのは、やっておくといいです。
どれだけパワーを消耗するか、見直しがどこまでできるのか、本番のイメージをつかむことができますよ。
まとめ-旧:スピードスタディを使うなら、100%解けるようにしておくのが大事。
いかがでしたでしょうか?
FP1級の試験範囲は、本当に、海のように広いです。
絞り込んだ学習は、ある意味リスクを伴います。
もし、旧:スピードスタディを使うなら、もともとのテキストが「ギリギリ合格可能な分量」に絞り込まれていますので、100%解けるようにするつもりで取り組むのが良いでしょう。
そして、これまでお伝えしてきた方法は、あくまでも私の勉強法。
ちょっと変化球ですし、これが正解だとは思っていません。
調べ方にも慣れていなかったので、今ならもう少し効率がいい方法が取れそうな気がします。
なかなかのお値段なので、通信講座を使うかどうかは慎重に考えていただくとしても、繰り返し学習やテキストへの集約など、細かいやり方は使える部分があるのではないかなぁと思います。
一から勉強法を考えるよりは、誰かが実践した方法を活用していく方が効率的。
もし、少しでも役立ちそうな方法があれば、どんどんやってみてください。
応用編の配点って、どう計算したらいいんだろう? 勉強のコツを知りたいな! そんな方は、こちらもご覧ください。
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