FP1級学科試験の勉強法【テキスト独学期】自分にあった方法を見つけるために、もがく日々

勉強する女性

※この記事にはプロモーションが含まれます。

 

 

1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。

 

FP1級学科試験は、試験範囲が果てしなく広く、全てを網羅するのは困難です。

これは、実際に勉強をし始めて、体感しないと分からないところがあります。

 

資格試験の対策としては、過去問を徹底的に解くのがセオリーですが、法改正が多いうえに、非常に細かい論点を問われるので、FP1級学科試験は過去問だけでは絶対に対策しきれません。

 

そのため、これをやれば誰でも合格できる!というような分かりやすい対策法がないのが正直なところです。

 

私以外の合格された方に伺ってみても、最後まで悩みながら勉強を進めていたようです。

当然、私自身も紆余曲折を経て、受検当日を迎えました

 

今後受検される方にとっては、何が役にたつのだろう? と、いろいろ考えてみたのですが、私がやってみた勉強法と、迷走した道のりを、あえてそのままご紹介していくことにしました。

 

整理した対策方法を並べてみたとしても、全員に当てはまるわけではありませんし、大した意味を持たないように感じます。

 

それよりも、悩むのが当たり前だと感じられた方が、気が楽になると思うからです。

 

一見迷走しているように見えつつも、実は役にたっていたなぁと思う部分もあります。

もし、共感できたり、やってみようと思えることがあったら、どんどん取り入れてくださいね。

 

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【2017年2月、学習スタート】様子見からの絶望

FP1級学科試験対策の勉強は、2級試験を受検したあと、すぐに始めました。

軽い気持ちで勉強しても落ちる試験だということは分かっていたので、勉強の習慣がついているうちに、始めた方が得策だと考えたからです。

 

この時点で入手したテキストは、王道のきんざい版

  • ’16~‘17年度版対策問題集(きんざい)
  • ’16~‘17年度版1級FP技能士特訓テキスト(きんざい)

の2冊です。

その当時の最新版、受検の時には1年落ちになる予定のテキストです。

 

FP1級勉強法をまとめているサイトは数少ないのですが、特訓テキストに関しては、複数のサイトで「コンパクトにまとまっている」と評判だったので、利用することに決めました。

ですが、現物を手にとった感想は、

 

Misaki
これのどこが「コンパクト」なんだよぉ !

 

厚さ2.5cmくらいで、文字だらけです。

それでコンパクトと称されるくらい、試験範囲が広いということですよね。

 

とんでもない世界に手を出しちゃったかなぁと思った瞬間でした。

 

しっかり読み込んでいたら、時間ばっかりかかってしまいそう。

そう判断し、最初から問題集、しかも応用編の演習から始めることにしました。

 

これは、結果として正解でした。

計算はめんどくさいし、難しそうだなぁと思うかもしれませんが、応用編の方が範囲が限定的なので理解がしやすいです。

 

特に、2級の学科で、きんざいの「個人資産相談業務」を選択されていた方は、構成が似てるなと思うはずです。

基礎編から入るよりも、スムーズに学習できますよ!

 

問題集の使い方は、”解く” よりも “慣れる” スタンス

  1. 応用編の問題を、答えを見ながら解いて、計算方法を把握する。
  2. 解説を読みながら、分からない部分は、特訓テキストを読んでみる。

この手順で、まずは応用編を1周回すことに集中しました。

応用編は5分野あるのですが、対策問題集には、各分野5問程度が掲載されています。

わりと問題の傾向に偏りがあるので、ここまでは比較的早く進みます。

 

私は、この時点では「年金がネックで、不動産が2級レベルに近いなぁ(=得点源)」という印象を持っていました。

Misaki
学び始めたときは、不動産と相続・事業承継が絶望的に分からなかったのですが、1級受検時には得点源に変わっていました。

人って変われるものですね!

 

応用編を1周回し、傾向をつかんだところで、対策問題集の基礎編に入りました。

こちらも傾向を把握することを目標として、

  1. 読み物感覚で対策問題集を読み
  2. 分からないところは特訓テキストをあわせて確認する

という手順で、基礎編を1周回しました。

まずは、あまり考えすぎずに、とにかく読んでいくという感じで進め、スピードを重視しました。

 

1周回って、実際の過去問にチャレンジ! そして、絶望へ

実は、応用編・基礎編ともに答えを見ながら1周読み終わったときには、「どうにかなりそうだな」という感覚になっていました。

2級の勉強をしていたときには、対策問題集の1周目がちんぷんかんぷんで、絶望的な気分になったのですが、そこまでではなかったからです。

 

(勝手に)少し安心感を持ったところで、実際の過去問をやってみることにしました。

FP1級過去問解説 で無料配布されていたPDFファイルのうち、直近のものを解いてみたのですが・・・

 

Misaki
びっくりするくらい、分からないーーー 😯

 

基礎編には、見たこともない問題がずらっと並んでいて、応用編の計算も、過去問題集に載っているものパターンを覚えるだけでは解けそうもないことを実感しました。

この時には、すでに3月の下旬に差し掛かっていました。

 

約2か月を費やして、このレベルだと間に合わない!

そう考えて、勉強方針を立てなおすことに。

 

結果として、早い段階で過去問をやっておいたことは、良かったと思っています。

実際の難易度や、難問奇問とはどういうものか? を、先に知っておいた方が、気合が入ります。

 

直近の過去問は、ある程度実力がついてから力試しに使いたいという方もいらっしゃるでしょう。

その場合も、2年前とか、ちょっと古めのものを先に解いてみて、現実を把握しておいた方がいいですよ。

 

【2017年3月、リスケジュール】得意分野欲しさに迷走開始

大胆な方針転換へ。得意分野を作るため、宅建士の勉強開始。

自分なりに現状を分析したところ、

  • 過去問では、「各分野の専門家なら知っているんだろうな」と思う、細かい内容が出てきていたこと
  • 残りの勉強時間が約5か月あったこと
  • 対策問題集&過去問全般的に見て、不動産部門が一番対策が立てやすいと感じたこと

これを受けて、

  1. 4月~5月 宅建士の勉強を行い、不動産部門の強化を図る
  2. 6月~9月中旬 FP1級の対策に戻る
  3. 9月10日 FP1級学科試験受験
  4. 9月中旬~10月中旬 宅建士の勉強に戻る
  5. 10月15日 宅建士試験を受ける(おまけ 😉 )

という半ばやけくそのようなスケジュールに切り替えることにしました。

 

宅建士は、あわよくば取れたらいいな・・・という感じで、あくまでもFP1級学科のために勉強するという位置づけでした。

 

当時の私は、法令改正情報を効率よく探す方法も知りませんでしたので、法改正に対応したテキストが出るまでは、割り切って不動産部門の強化に特化するという作戦に出たのです。

 

これが正解だったのか? と考えると、微妙な部分もありますが、意外な効果もありましたし、私にとっては必要な回り道だったのだろうなぁと感じています。

Misaki
この決断は、数年後の自分へのプレゼントになりました。宅建士を取っておいたことが、複業につながっていくのです・・・人生、何がおこるか分かりませんね!

業務上で、もともと得意分野がある方は、そこを伸ばして得点源にするというのも1つの考え方ですね。

 

宅建士試験対策の意外な効果。民法の知識は大事。

3月下旬に新たに入手したのは、

わかって合格る宅建士 基本テキスト

わかって合格る宅建士 過去問12年

民法がわかった

の3冊です。

 

民法がわかったは、宅建士の勉強法を紹介しているサイトで、複数紹介されていた本でした。

民法は難しいので、宅建士用のテキストだけでは理解がしにくく、入門書を1冊読んでおくべきという理由によるものです。

 

ですが、これがのちのちFP1級対策として効いてきました。

後見制度、使用貸借、養子縁組、親族関係などなど、FPの問題に出てくるような内容が体系的に理解でき、その後の勉強に役立ったのです!

 

FP試験の問題では、「民法の定めではどうなるか?」ということを問われる機会も出てきます。

宅建士の勉強まではしなくても、民法の入門書は1冊読んでおくと、FP1級学科対策としても役立ちますよ。

 

宅建士試験のおかげで、「個数問題」にビビらなくなる。

宅建士の勉強を始めてからは、

  1. テキストを読んでいると、分かった気になる
  2. 民法がわかったを読んでみると、民法の基礎知識が分かった気がする
  3. 過去問を解いてみて、撃沈する

という感じで推移しました。

実際の試験問題は、4択問題のみの全50問で構成されているのですが、

  1. 問題文の言い回しが独特で、慣れていないと非常に読みにくい。
  2. ちっちゃなひっかけポイントがたくさんある。
  3. 個数問題と呼ばれる、「正しいものが何個あるか?」を選択肢から選ばせるものが複数ある。

という意地悪な仕上がりになっています。

 

ちなみに、FP学科試験でも「個数問題」が出始めています。

出題側とすれば、難易度の調整がしやすいはずなので、今後増えるかもしれません。要注意です!

 

もし、宅建士にも興味をお持ちでしたら、こちらもあわせてご覧ください。

 

 

宅建士の勉強を経て、次のステップへ。通信講座「スピードスタディ」を利用することに。

5月中旬くらいまでは、基本的には宅建士の勉強に集中していました。

ただし、FP試験の問題に対するカンだけは失わないように、通勤時間などのスキマ時間で、1級FP過去問解説のスマホアプリを使って、基礎編の問題も眺めていました。

 

そして、

  • いくら待ってもFP1級の最新版テキストが出そうにないこと、
  • できる限り9月試験で合格したかったこと

から、最新の法令改正に対応したテキストが5月中旬には届くという触れ込みの、通信講座スピードスタディに手を出すことに決めました。

Misaki
今は、スピードスタディはリニューアルされて、ふぃなぱずFP講座というものに変わっています。講師は同じ先生ですので、大筋は変わらないのかなと思います。

 

実は、スピードスタディのサイトで、無料でFP1級・2級・3級の模擬問題を無料ダウンロードできるサービスをやっていて、2級受検時に模擬試験を利用していました。

問題自体は、もちろん参考になったのですが、その後、受検当日まで届いていたメルマガで、直前対策問題が紹介されていたので、あわせて活用していました。

そして、実際に2級試験に臨んだところ、

2級試験当日の朝に届いたメールに書かれていた問題と、「ほぼ同じ内容の問題」が本番で出題されたんです。

 

正直、出題者と癒着してるんじゃないの? って思うぐらい、的中していました。

(残念ながら、すでに覚えていた内容だったので、点数の底上げにはなりませんでしたけど 😀 )

それだけきちんと問題の分析をしているのだろうと考えることにして、勝負をかけることに決めたのでした。

 

まとめ-FP1級独学は、とにかく悩む。自分にあった方法をなるべく早く見つけるためにも、他の人の経験を活用しよう。

これで、紆余曲折の前半戦が終了です。

手探りで進めている感じが伝わったかと思います。

 

それにしても、迷走しすぎなんじゃないの? と思われそうですが、情報量が少ないので、(ここまでじゃなくても)右往左往しながら勉強をする可能性は高いです。

 

実は、テキスト&問題集以外の学習用ツールを見つけ出すのが、けっこう大変。

そこで、これから受検する皆さまが、私のように時間を取られることがないように、使えそうなツールや勉強会をまとめておきました。

あわせてご覧いただき、ぜひ効率よく勉強を進めてくださいね!

通信講座を使い始めてからの怒涛の後半戦については、こちらへどうぞ!

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

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ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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