宅建士への道のり-取っておくと就職・転職の切り札になるの?

宅建士

私は、最初から宅建士を取ろうとしていたわけではなく、もともとはFP1級の資格を取得するために勉強をしていました。

ですが、FP1級の試験範囲があまりにも膨大で絞り切れないし、業務上の得意分野もない・・・ということから、得意分野を作るために血迷って宅建士の勉強を始めたという、異色の経歴をたどっています。

そんな私でも、無事に平成29年10月の宅地建物取引士資格試験に合格し、取引士証の交付を受けることができました。

 

宅建士の学習方法は、ある意味王道を行けば大丈夫なのだと感じています。でも、地道に努力するのがけっこうしんどい・・・

実体験を踏まえつつ、宅建士資格取得のために必要となる基礎知識や、私が実際にやってみた勉強法などについて、まとめてみたいと思います。

 

まずはイントロダクションとして、宅建士の資格について考えていきます。

10月の試験に向けて、準備をされている方の参考になれば幸いです。

 

宅建士は転職に役立つ?

数々の資格を取得している方には、取るための労力と取得後の求人を総合的に考えた時にコスパが良い資格として、宅建士を上げる方が多くいらっしゃいます。

宅建業(不動産業)を営むためには、各事業所ごとに5人に1人以上の割合で宅建士を置くことが義務付けられていますので、不動産業界でのニーズは一定量発生し続けます。

 

加えて、宅建士試験への申込者の3割程度は、40代~50代の方で占められています。

不動産業界に勤めていて、30代までに宅建士を取得できなかった方が受験している事例もあるでしょうが、転職への切り札とするために資格取得を目指している層が多いと考えられます。

もちろん、就職ではなく、自分で開業するという道も選択できますしね。

 

また、不動産会社によっては、資格手当がついたり昇進の条件となっていることもありますので、転職に限らず人気の資格となっています。

 

近年では、不動産業に限らず、建築関係、金融関係、駐車場経営関係、不動産管理会社などの業界においても、宅建士の資格保有者を重視しているケースがあり、取得が推奨されています。

 

 

宅建士さえ持っていれば、就職・転職ができるというわけではありませんが、資格を武器の1つとして活用しやすいという点では、取っておいて損はない資格だと思います。

 

ちょっと視点を変えてみましょう。

不動産取得は、人生にとって大きな買い物ですよね。

関連する税務の知識、ライフプランや許容できる住宅ローン額の見極めなど、今後はますますコンサルティングの要素が求められるようになってきます。

そういう意味では、宅建士 ✕ FP(ファイナンシャルプランナー)という組み合わせは、スキルアップを目指すうえで有益です。

宅建士を持っているのが当たり前という環境に身を置く場合には、プラスアルファの知識を身に付けておくことで、さらなるスキルアップにつなげられます。

FPは1つの例ですが、宅建士取得後には、マンション管理士や管理業務主任者、不動産鑑定士など、他の資格をあわせて取得し、差別化を図る方も多いです。

 

転職以外にも役立つ?

職探し以外の目的で、資格取得を目指すパターンもあります。

 

突然ですが、人生の3大支出は、教育資金・住宅費・老後資金と言われているのはご存知でしょうか?

この中で、一番自分の力でコントロールがしやすいのは、住宅費です。

 

子どもの教育費は、子ども次第の要素がありますし、老後資金は公的年金が将来どうなっているかは分からないので、現在の状況から予測をしながら準備するほかありませんね。

 

ですが、住宅費については、購入か賃貸か都心か郊外か予算をいくらに設定するかなど、自分たちで決められる要素が多いです。

つまり、買うにしろ、借り続けるにしろ、自らの意思で選ぶ「人生で一番高い買い物」になるわけです。

買い時や売り時、資金計画やローンの選び方、物件の選び方など、何も分からない状態で不動産業者とやり取りを進めていけば、実は不利な条件だったとしても分からずに契約を結んでしまう可能性があります。

宅建士の勉強をしておくことで、関連法規の基礎知識や契約書の専門用語を理解し、業者に圧倒されることなく冷静に判断することができるようになり、不利な契約を結ぶリスクを下げることができます。

 

実は、私が宅建士の勉強をしておこうと思ったのは、この点が大きな要因でした。

すぐに資格を生かして転職をする予定はないけれど、いざという時には役に立つし、不動産取引の際にはプラスになるだろうというのが狙いです。

メインはFP1級だったので、落ちてもいいや! だめなら翌年再チャレンジしてもいいしね! というプレッシャーのない状態で臨んだのが、結果としてよかったようです。

FP2級もそうなのですが、資格を取得するということは1つの目標にしつつも、生活に役立つ知識を身につける(=自己投資)という目的で勉強してみてもいいでしょう。

 

ただし・・・

法律を学んだことがない方は、慣れるまでは少し苦しむと思います。

なぜなら、問題の文章が、慣れていないと読みにくいからです 👿 

 

宅建士試験から取引士証の交付まで

宅建士は、資格試験に受かれば終わりではありません。

そこで、受験から取引士証の交付を受けるまでの流れを把握しておきましょう。

 

1.宅地建物取引士資格試験に合格する

試験は年に1回。毎年10月の第3日曜日に行われます。

試験時間は午後1時から3時までの2時間。4択問題で全50問です。

 

6月1日に試験日程などが広告(=お知らせ)され、7月に受験申込、11月末ごろ~12月頭ごろに合格発表という流れです。

平成30年試験のスケジュールは、不動産適正取引推進機構のサイトに掲載されていましたので、ご確認ください。

 

出願は、「インターネット利用」がおススメですよ!

 

2.登録実務講習を受けて合格する

宅地建物取引に関する実務経験が2年以上あれば、このステップは不要です。

実務経験が2年未満の場合には、それを補うための講習を受けて、合格する必要があります。

私は、不動産流通推進センターの登録実務講習を受けました。

 

正直なところ・・・

宅建士の資格試験の勉強よりも、この登録実務講習の方がずっと実用的で面白かったです 😀

一度資格試験に合格してしまえば、合格者としての権利はなくならないので、本当に不動産業に従事するまでは放置しておいて構いません。

ですが、私のように自分が不動産取引をすることになった際の知識固めをしておきたい! という目的をお持ちであれば、登録実務講習を受けておくことをおすすめします。

余談ですが、FP1級の実技試験対策にも、この登録実務講習で学んだことが大活躍しました。

 

3.資格登録申請を行う

実際に勉強を始めると学ぶことなのですが、資格登録申請は、資格試験を受けた都道府県の知事に対して行うことになります。

東京都で試験を受けて、神奈川県で資格登録をするということはできません。

登録後の住所変更手続きなど、各種手続きに出向く先となりますので、最初の受験地は、しっかり考えて決めましょう。試験会場の近さだけで決めない方がいい場合がありますよ 😉 

 

資格登録申請自体は、それほど難しいものではありませんが、そろえる書類がいろいろあります。

  • 身分証明書(本籍地の市区町村が発行:成年被後見人及び被保佐人でないこと、破産者で復権を得ない者ではないことを証明するもの)
  • 登記されていないことの証明書(法務局が発行:成年被後年人及び被保佐人ではないことを証明するもの)

というような、今まであまりお目にかかったことがないような証明書も必要となります。

費用については、後ほどまとめますが、なんと登録手数料が37,000円もかかります!

高すぎますよね・・・

 

4.取引士証の交付を受ける

資格登録申請をして1~2か月くらいたつと、登録通知のハガキが届きます。

37,000円も支払って、これだけ? と思うようなそっけなさです。

 

このハガキと顔写真、印鑑を持って手続きをしに行くと、約30分で取引士証が即日交付されます

 

宅建士が重要事項の説明をする時には、必ずこの取引士証を提示しなければなりません。

いくら宅建士の資格があっても、取引士証がなければ実務はできません。

忘れちゃいました、無くしちゃいましたは、許されません!

 

宅建士として実務を行う方は、ここまでの手続きがマストです。

勉強のために取っただけ・・・という方は、自分がやりたいところまで進めておけばOKです。

ただし、資格試験合格後1年を経過すると、もう1つ「法定講習」というものを受けなければならなくなります。

ちょっとでも宅建士として働く可能性があるのなら、取引士証の交付まで進めておくといいでしょう。

 

資格取得にかかる費用

試験勉強のためのテキストや学校に通うための費用は別として、受験料から取引士証の交付まで、必要経費だけでもけっこうかかります。

ざっくりとまとめておくと、

  • 資格試験受験料:7,000円
  • 登録実務講習受講料:だいたい20,000円程度
  • 資格登録手数料:37,000円
  • 取引士証交付料:4,500円

添付する証明書、顔写真などもろもろを含めて、約70,000円はかかると思っていてください。

 

さらに、取引士証は5年に一度更新が必要です。

  • 法定講習受講料:11,000円
  • 取引士証交付料:4,500円

合計、15,500円が必要になります。

 

資格全般に言えることですが、資格取得後、維持するためには結構なお金がかかります

宅建士資格試験に合格したという事実は消えませんので、全く宅建業に従事する予定がない方は、資格試験合格までで放置しておいてもいいでしょう。

 

実際、登録実務講習に行ったときにお話しした方には、10年以上前に合格していたという方もいらっしゃいました。

負担額を考えると、学生のうちに資格を取った方などは、とりあえず放置しておいてもいいかもしれませんね。

 

まとめ

宅建士は、数ある資格の中では比較的職業上の利用価値が高いものだと思います。

加えて、民法の勉強が必要なので、法律を読むことの「さわり」くらいは学べます。

 

他の資格を取得する際にも、民法は密接にかかわってきますので、導入編としてはちょうどいいレベルです。

将来への広がりを含めて、学生のうちに取得してしまうのもいい資格だと思います。

ただし、資格取得=就職に有利というわけではありません。

企業の面接では、何のために勉強したのか、そこから何を得られたのかという点がアピールできるかどうかが大事です。

資格があれば有利だと思って脈絡なく取っておいただけだと、逆にマイナスに働くこともあります。この点だけは、誤解しないようにしてくださいね。

 

宅建士資格試験のおすすめ学習教材などについては、こちらをどうぞ!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

profile
FP-Misaki
はじめまして、FP-Misakiです。

「お金のことを知ることが、最強の投資術。」

どこにでもいる、ふつうの会社員が、「入っていた生命保険が値上がりする」という宣告を受けたことをきっかけに、あれこれ学んでたどり着いた結論です。

よくあるパターンですが、新入社員のころに、保険のおばちゃんのパワーに負けて加入したものなので、正直よく分からない・・・
説明を受けても、信じていいのか不安になるだけ。

おばちゃんに頼るのはコワいから、自分で勉強してやろう!
こうして、血迷った私は FP(ファイナンシャル・プランナー)の勉強をはじめることに。

保険だけでなく、投資 / 節税 / 相続 / 年金 など、どれも知らなきゃ損することばかり。
なのに、とにかく分かりにくい!


なんで、お金の話はこんなに難しく感じるんだろう?
なんで、学校では教えてくれないんだろう?


もっと気軽に、楽しくお金の話をしていきたいな・・・
そんな想いでブログを始めました。

私と一緒に、「お金とともだち」になるための知恵を考えていきませんか?
→詳しいプロフィールはこちら

保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)