宅建士資格試験は独学でもOK! 合格率とおすすめテキスト&通信講座

六法全書

宅建士資格試験を受験するにあたり、最初に悩むのは、独学で大丈夫なのか、それともスクールに通うべきなのか、という点かもしれませんね。

 

過去問対策を正しく行うことができれば、独学での合格が十分に可能です。

見たことも聞いたこともない問題が続々と出てくるFP1級に比べると、過去問の焼き直し問題が比較的多いので、対策が立てやすいからです。

 

ですが、テキストのみで、飽きることなく地道に学習が続けられるか・・・という点では、人によって向き不向きがあるのも事実です。

ご自身の状況によって、リーズナブルな通信講座を併用してみるのも一つだと思います。

 

いったい、どんな教材を使って勉強したらいいのか? など、私自身の経験を踏まえつつ、ご紹介していきます。

 

宅建士資格試験を取ることの意味について再確認したい場合には、こちらをどうぞ。

宅建士への道のり-取っておくと就職・転職の切り札になるの?

2018.04.16

 

宅建士資格試験の受験者数と合格率から分かること

まずは宅建士資格試験の基礎情報をつかんでおくために、受験者数や合格率などを見ておきましょう。

受験者数と合格率

宅建士資格試験は、合格点のボーダーラインが明示されていません

その年の受験者の得点状況に応じて、合格点数が変動する相対評価方式が取られています。

 

~過去10年間の受験者数など~

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格点
平成29年 209,354人 32,644人 15.6% 35点
平成28年 198,463人 30,589人 15.4% 35点
平成27年 194,926人 30,028人 15.4% 31点
平成26年 192,029人 33,670人 17.5% 32点
平成25年 186,304人 28,470人 15.3% 33点
平成24年 191,169人 32,000人 16.7% 33点
平成23年 188,572人 30,391人 16.1% 36点
平成22年 186,542人 28,311人 15.2% 36点
平成21年 195,515人 34,918人 17.9% 33点
平成20年 209,415人 33,946人 16.2% 33点

 

昔は、宅地建物取引主任者だった!

過去10年の推移を見てみると、合格率には大きな差がなく、平成27年度以降は大体15%台で落ち着いているのが分かりますね。

 

なぜ、平成27年度で線引きしたかと言うと、平成26年度以前は宅地建物取引主任者という名称で呼ばれていたからです。

平成26年6月25日に宅建業法が改正され、平成27年4月1日から宅地建物取引士となり、いわゆる「士業」の仲間入りをしました。

中古住宅の円滑な流通が求められるようになったこと、重要事項説明が煩雑化したことなど、環境が変化したことにより、宅建士の役割が大きくなってきていることによります。

 

多くの人にとって、住宅の購入は一生に1~2回程度の大きな買い物ですし、住まい選びは生活の質に大きく関わってくる大問題です。

宅建士は、お客様のニーズにあった物件を、理解・納得の上で購入していただくために、あらゆる視点からの調査を行い、専門家同士の橋渡しを行う必要がある非常に重要なポジションなのです。

 

資格試験の勉強をしているときには、この辺のところはきちんと理解できていませんでした。

というのも、宅建士の法定業務は、たったの3つで、

  1. 重要事項の説明をすること
  2. 重要事項の説明書(35条書面)に記名押印すること
  3. 契約書(37条書面)に記名押印すること

となっています。

これだけ見ると、説明するだけなら、資格がなくてもできるんじゃないの? と思えてしまい、(勉強していながらなんですが)宅建士の必要性がいまいちよく分からなかったんです。

でも、合格後に登録実務講習に行って、事前の調査(物件調査、役所での調査、近隣調査など)が大切で、そうした調査を含んだうえでの「重要事項説明なのだということが分かり、納得しました。

 

ちょっと話がそれているように感じられたかもしれませんが、これから宅建士資格試験を受ける方には、先に知っておいて欲しいと思い、ここで触れさせてもらいました。

 

さて、本題に戻ります・・・

こうした流れを受けて、宅建士資格試験は難しくなるのではないか? とうわさされていました。改正直前は、試験が難しくなる前に受けておくといい! という資格試験予備校からのもうアピールも行われていたようです。

 

確かに、権利関係(民法等)は判例を踏まえた実務的な事例問題が増えつつありますし、宅建業法も個数問題が多くなるなど、試験問題の難易度は少し上がっているように思います。

個数問題:正しいものはいくつか?というように、数を答えさせる問題のこと。全てわかっていないと答えられないため、消去法によるまぐれ当たりが狙えない。

 

ですが、上位15%が合格することに変わりはないので、そういう意味では合格が遠のいているわけではありません。士業化したことの影響は、あまり気にする必要はないと言えますね。

 

受験率15%のとらえ方

さて、この合格率15%という数字を見て、どう感じましたでしょうか。

全国で上位15%に入るなんて無理だよ・・・と弱気になっている方もいるかもしれませんね。

 

ここで受験者数に着目していただきたいのですが、約20万人と尋常じゃない人数が受けています。

FP2級の学科試験が、年3回の合計で約11万人(1回あたり3.5万人程度)であることを考えると、なかなかの受験規模だということが分かっていただけると思います。

 

これだけ多くの受験者が集まる理由として、

  1. 受験資格の制限がない →年齢、学歴、実務経験などが問われない
  2. 不動産会社などで、強制的に受けさせられる →あんまり勉強しないで臨む人も 😥 

という点があげられます。

 

私が受験した2017年10月試験の時も、試験会場は大学の大教室で人数が多かったですし、そんな大教室がたくさんが利用されていました。

いったいこのキャンパスに何人いるんだろう・・・と驚いたことを思い出します!

 

何も知らずに行くと、人数の多さに圧倒されがちですが、こつこつと努力し、万全の準備をした人の中で15%しか合格しないというわけではないのです。

合格率にはあまり振り回されることなく、地に足をつけて勉強しておくことで、実質的な合格率はあげることができますよ。

 

宅建士資格試験のテキスト&学習用ツールの選び方

宅建士の学習用参考書は、たくさん刊行されています。

そのため、いったいどれを選んだらいいのか、悩んでしまうことでしょう。

選び方のヒントと、私が実際に使ったものを紹介しておきますね。

 

1.テキストの選び方

基本的には、書店でパラパラとめくってみて、読む気がするもの、分かりやすそうなものを選ぶというスタンスでOKです。

マンガで読めるものもあります。

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マンガで読むタイプのもので、一番メジャーなのがこちら。

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ストーリー仕立てなので、イメージは湧きやすいです。あくまでも入門書として利用するのにはいいと思います。

全く基礎知識がない場合には、こういうものを使って全体像を把握するのも近道にはなります。

 

ただ、テキスト+問題集を自分で買って、完全独学をするのであれば、これだけでは弱いです。

マンガ編はプラスアルファとしていただき、きちんと内容が詰まっているテキストを利用する必要があります。

テキストは、次の3つがおススメです。

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私は、一番上の「わかって合格る宅建士 基本テキスト」を使いました。

 

分野ごとにばらして分冊にすることができるので、持ち歩きにも便利ですし、内容も分かりやすく書かれています。

ただ、赤文字の部分が結構多いので、赤いシートで文字を隠しながら暗記用に使おうとすると、なんだかよく分からなくなるページが多発します 😥 

テキストの使い方としては、細かく暗記をしようというよりも、読み物として1回通しで読んでみてしまうのがいいでしょう。

 

2.問題集の選び方

宅建士資格試験対策は、過去問対策に尽きます。

なので、過去問は複数年分をしっかりとやっておく必要があります。

  • 過去10年以上は収録されている
  • 解説が詳しく書かれている

という視点で選んでみてください。

問題集は、次の2つがおススメです。

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私は、上の「わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS」を選びました。

こちらも過去問と解説が別冊になっていて、分冊にすることができます。解説も詳しく書かれていて、そんなもんテキストには載っていませんでしたけど・・・ということも 😀

もちろん、過去問で法令改正が行われている場合には、その点も含めて解説されていました。こういう部分でも、安心して利用することができます。

過去問だけならネットで無料で入手することも可能なのですが、最新の解説を手に入れるために、市販されている本を買うと言っても過言ではありません。

 

解説部分をパラパラっと眺めて、詳しそうで分かりやすそうなものを選んでみてください。

 

3.民法対策をしておこう

権利関係という分野から、例年14問が出題されます。

民法10問、借地借家法2問、区分所有法1問、不動産登記法1問という割合となっています。

 

ちなみに、借地借家法や区分所有法は「特別法」と呼ばれるのもので、一般法の例外規定をおいた特別の法律という位置づけです。

一般法の理解なくして、特別法は分からない! そして、この一般法とは「民法」のことです。民法を理解しておかないと、権利関係でほぼ点数が取れないという悲惨な状態になります。

 

ところが、民法は、法律を始めて学ぶ人にとっては難しく、パンデクテン方式と呼ばれる編纂方式とかが分かっていないと、いったい何のことだかよく分からなくなってきてしまうのです。

 

そのため、民法に関しては、テキストとは別に、民法の入門書を1冊読んでおくことを、強くお勧めします。

私は、「民法がわかった」を利用しました。

民法がわかった改訂第4版 [ 田中嗣久 ]

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感想(14件)

完全なる初心者だった私でも、分かりやすくまとまっていて読みやすかったです。

 

民法は1044条まであり、とても全てを網羅することはできません。

そのため、深みにはまりすぎてしまうのも危険です。あまり専門的すぎる本に手を出してしまうと、民法だけで果てしなく時間が取られてしまい、一番問題数が多い宅建業法に時間を割くことができなくなります。

宅建士資格試験対策用に選ぶ本は、入門書にとどめておきましょう!

 

4.通信講座を使うなら

私は、TACの基本テキストと過去問12年(+民法がわかった)だけを使って、1か月半くらい勉強を続けていました。

ですが、過去問を進めていく中で、本当に理解ができているか、疑問がわいてきてしまい、試験1か月前くらいのタイミングで、通信講座を駆け込み利用しました。

  • スマホで学べる
  • 受講料がリーズナブル(19,800円)
  • 合格したら5,000円のキャッシュバックがある

というところに魅かれて利用したのですが、(どうせ使うなら)最初から使っておけばよかったなぁと思っています。

利用方法などは、こちらでチェックしてください!

宅建士資格試験の勉強法-前編

2018.04.18

 

もし、最初から通信講座を使うのであれば、テキストは買わなくても大丈夫です。

私が利用していた昨年度よりも、内容が充実し、過去問題集も10年分解けるようになっているみたいです。問題集も買わなくてよくなっているかもしれません 😉 

 

5.スマホアプリも活用しよう

宅建士資格試験対策としては、とにかく試験問題の文体に慣れる! という点が重要です。

通勤電車やお昼休みなど、ちょっとしたスキマ時間を上手に使い、とにかく過去問に慣れることも有効です。

私は、2017年度版 無料 宅建取引士資格試験過去問(解説付き)
Google Play(Android用)
App Store(iPhone用)
を使っていました。

今のところ、2018年版は公開されていないようですので、当面は2017年版を利用することになりますね。

復習モードがあったり、覚えた問題に「次は解かない」チェックが入れられたり、非常に使いやすいです。

ただし、解説部分は、法令改正等が反映されていない場合もあり得ますので、疑問点は自分で調べつつ、補助ツールとして使うのがいいでしょう。

 

まとめ

宅建士資格試験の勉強は、きちんと続けられるかどうかがカギになってきます。

普段の会話の意味とは異なる法律用語の使い方や、独特の言い回しなど、慣れていないうちは苦痛に感じるかもしれません。

投げ出すことなく、地道に勉強が続けられるかは、大事なポイントです。
マンガ版や通信講座なども、必要に応じて活用しながら、最後まで走り切ってくださいね。

 

問題文が頭に入ってこなくてお悩みの方は、こちらもどうぞ!

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2018.04.20
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