1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
私は、2018年2月に行われたFP1級実技試験を受検し、無事に合格することができました
2016年の9月ごろからFP2級の勉強を始めたのですが、最初のころは出てくる用語がさっぱり分からず、とんでもないことを始めてしまったかなぁと軽く後悔しつつテキストと格闘する日々でした。
それでも続けてきてよかった!
なんとか1級技能士までたどり着くことができ、正直ほっとしました。
試験慣れをしている方でも、面接形式の試験を受ける機会はあまりないですよね。
そのため、雰囲気をイメージできているかどうかは大事です。
- これから実技試験を受ける方
- きんざいかFP協会か悩んでいる方
- 学科試験にチャレンジ中の方
そんなあなたのお役に立てるよう、受検当日の様子から合格発表までの流れをまとめました。
スペシャルコンテンツも用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
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会場到着~控室での待機で、すでに独特の空気感。
私は、2月11日(日)午前の部の試験が割り当てられました。
会場はAP品川というところで、品川駅から徒歩5分くらいの分かりやすいところです。(方向音痴の私でも、迷わずにたどり着けました!)
もうひとつの東京会場だった東京国際フォーラムは例年使われているようですが、次回もAP品川が使われるかどうかは分かりません。
でもまぁ、駅近の分かりやすい会場が選ばれているように思います。
遠征組の方もいらっしゃると思いますので、場所はしっかり確認しておいた方がいいですね。
前日から泊りの方は、下見をしておいてもいいかも。
午前の部の集合時間は、9時55分(なぜか細かい設定!)なのですが、私はだいぶ早めに着いてしまいました。
フリースペースがあるだろうと会場に入ってみたのですが、準備中でスタッフの皆さんがバタバタしておられましたし、面接官っぽい方とあいさつをしている風景も・・・
ここにいたら邪魔だと判断し、いったん会場外の喫茶店に避難しました 😥
遅刻は厳禁なので、早めに会場付近には行っておいた方がいいですが、会場内に入るのは、ほどほどの時間にしておいた方がよさそうです。
さて、時間をつぶしてから集合場所へ向かうと、受付でグループ番号+通し番号が書かれた名札が手渡されます。
これを見ると、自分の試験の順番が予想できます!
(詳しくは後ほど 😉 )
受付の際に、「入室後は外に出られないので、飲み物を買うなら今ここの自動販売機で買っておいてください」と目の前の自販機を指さされました。
午後の部も試験があり、同一の問題を使用しているため、情報が漏洩しないように徹底管理されています。
比較的リラックスした気分で受付に向かっていたのですが、この言葉を聞いて緊張感が生まれました。
素直にお茶を買って入室すると、広い会議室に名札順で座席が指定されています。
私語厳禁ですし、なんとなく張り詰めた空気感。
お友達と歓談するような雰囲気ではありません。
皆さん服装はスーツで、色味も男女ともに地味めなチョイスが多いです。
受検案内書にも「試験の性格上、華美またはラフな服装にならないように注意してください」と書かれています。
FPとしてお客様の相談に乗るときの身だしなみは分かっているよね・・・という、暗黙の了解だということでしょう。
そんな状況なので、スーツの集団が黙々と手元の参考書などをめくりながら時間が来るまで待っているという、お天気のいい穏やかな日曜日とは思えない光景が広がっています。
集合時間になると、簡単な全体スケジュールの説明があり、携帯・スマホの電源はOFFにするように指示されます。
そして、あっという間に、グループごとの面接用控室に振り分けられました。
最初の全体集合用会議室には、集合時間から5分くらいしか座っていませんでしたね・・・
(会場借用料がもったいないなとか考えてしまうのは、私の悪い癖です 😥 )
受検票に書かれたグループごとに、小さな控室に案内されます。
- 1グループは10名で、通し番号の順に席が決められている。
- レイアウトは、実技問題集に載っている図面の通り。
- 向かって左側に1番~5番、向かって右側に6番~10番が座る。
私の試験室は、男性8名、女性2名という比率です。
でも、全体的な比率は、もう少し女性が少なかったように感じました。
このグループごとの試験室で、試験監督(事務スタッフ)から面接の流れなどの説明がありました。
ここで、1番~5番はPART1から、6番から10番はPART2から面接が始まることが判明します。
最初に1番と6番の方が、後方にある「設例を読むための席」へ誘導されます。
試験監督がタイマーで時間を計っていて、最初に名前を書いてから15分間で設例を読みます。
タイマーのピピっていう音に、一瞬ドキッとしますが、すぐに慣れます 😉
設例を読み終わったら、別室の面接室へ誘導されて、いよいよ面接スタート!
1番と6番の方が面接を受けている間に、2番と7番の方は、控室で設例を読んでいます。
それ以外の人は、自分の席で、ひたすら待機。
これを順次繰り返して、全員が終わったら試験終了、解散です。
1番や6番の方は、自分の試験が全て終わっても、4人分の時間は、ぼーっと待ち続けなくてはいけません。
いろいろ損な役回りですね。コンテストで1番が不利なのと一緒です 😐
もしかしたら、午後の部だと終わった人から帰らせてもらえるのかもしれませんが、午前の部は午後の人たちと接触しないように、時間調整が行われます。
私は、運よく9番だったので、PART2の最後の方でした。
15分✕3回分は、待ち時間なので手元の参考書などを読んで待機です。
ちなみに、お手洗いには同じ部屋から1人しか行けませんでした。誰かがお手洗いに行ったら、その方が戻ってくるまでは他の方は行けません。
おそらく、監督者(スタッフ)が怪しい動きを監視しきれないからでしょう。
情報漏洩防止対策が徹底されていますね。
なので、トイレに行く回数が減らせるように、おなかの調子は整えて試験当日にのぞみましょう 😉
待機時間中の過ごし方は、人それぞれ。でも、上手に使いたい!
待機中は、紙媒体の資料は持ち込み可で、読みながら待つことができます。
ここでどう過ごすかは、各自の性格に合わせて決めるのがいいでしょう。
テキストを見てしまうと、余計不安になるようなら、割り切って関係ないものを読んで過ごすのもいいと思います。
多くの方は、実技対策問題集やFPマニュアル(今の「FP提案力の強化書」の旧書名です)を眺めていたようでした。
ちなみに、私の場合は、
- 実技対策問題集
- FPマニュアル(現:FP提案力の強化書)
- 実践 資産承継の勘所
- KINZAIファイナンシャル・プラン2月号(税制改正特集)
- KINZAIファイナンシャル・プラン3月号(iDeCoとつみたてNISA比較)
- 自分で作っていたQ&Aと、過去問を入れたB5ファイル
これらを全部持ち込んでいました。正直、めちゃくちゃ荷物が重たかったです 😥
謎の資料がふくまれているかもしれませんが、これらの資料はこちらの2記事でご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください!
(試験1週間前に、あわてて読んだ参考書もあります 😥 )
こんなにたくさん持ち込んだものの、実際に現場で見たのは、実技対策問題集とFPマニュアル、あとは過去問くらいでした。
いざという時に、手元に資料がないと不安な方は、荷物の重さに耐えて持って行くのがいいですが、そうでもない方は、持ち込み資料を絞り込んでもいいと思います。
運よく本番まで時間があったので、試しに2回目のサイクルの時に、7番の人と同じタイミングで設例を読み始め、ポイントをメモにまとめる・・・という実践練習をしてみました。
本番の環境の中で、15分間を長く感じるのか、短く感じるのか?
試してみることで、本番に慌てないようにするためです。
個人的には、やってみてよかったと思います。
意外と長く感じたので、慌てずしっかり読めばいい!と冷静になることができました。
いよいよ面接本番。混乱は突然やってくる。
最初に受けたPART2は、家族信託の活用を中心とした設例でした。
正直、不動産メインで来ると思っていたので、設例を見た瞬間に驚きました・・・
過去問をやっているだけでは足りないのだなぁということを、あらためて実感しつつ、
事前に決めておいた作戦通り、マーカーを活用しながら、ひたすら読み進めていきます。
事前の作戦の詳細は、こちらにまとめています。よかったら参考にしてください!
さて、15分間たつと、そのまま面接室へ案内されます。
ノックして面接室に入ると、2人の試験官がいらっしゃいました。
1人が主に質問する方、もう1人はチェックが中心の方というような役割分担。
私が当たったのは、全て男性の試験官で、主に質問する方のほうは、ベテランの風格がありました。もちろん、女性の試験官の場合もあり得ます。
質問の順番は、設例の下に書かれている「質問事項」の流れに沿って進んでいきます。
面接の時間は限られていますので、質問に対する答えは、長くなりすぎない方がよさそうです。
私は、最初に問われる「FPが調べること」の回答を、たくさん用意していたのですが、途中の段階で「わかりました、もう大丈夫です!」と次の話題に変えられてしまいました 😮
なんとなく分かっていそうだなぁと思ったら、別の展開に切り替えるようです。
会話の流れの中で、こちらが質問の意図をつかめなかったり、何と答えようか悩んだりした場合には、試験官がヒントを出してくれます。
何を問われているのか、何が求められているのか、しっかり聞いて対話をすることが大事だと実感しました。
強引に自分が知っていることに持ち込むのは、避けた方がよさそうです。
お客様の話をしっかり聞いてニーズを引き出すことも、FPに求められる資質ですからね。
家族信託にはめんくらったものの、PART2の時は比較的落ち着いて受け答えをすることができ、ちょうど時間内で終わることができました。
ところが、次のPART1では、少々苦戦してしまいました。
一番最初に「問題点の洗い出し」について問われ、ひととおり答えたつもりだったのですが、面接官から間髪入れず「あと1つ!」と言われてしまったところから、ペースが乱れます。
どっちだーーー💦
Eさんに関しては?と質問されたことにより、住宅資金の準備をしたいという点を読み飛ばしていたことに気が付いたのですが、ちょっとリズムが狂っただけで、その後にも影響が出てくる悪循環。
対話の途中では、覚えていたはずの「土地の無償返還に関する届出書」という言葉があやふやになり、語尾をごまかしたら突っ込まれました(笑)
無事思い出しましたが、だいぶ不安そうに答えていたことと思います(^^;
結果論ですが、
- 自信を持って答えられるように、きちんと準備をしておくこと
- 多少のツッコミには慌てないように、心の準備をしておくこと
これこそが、最良の試験対策なのだろうと実感しながら帰宅しました。
あとは神頼みの「合格発表」。結果が出るまでは気絶しておくのが一番。
自己採点のしようもありませんので、合格発表をひたすら待つだけです。
あんなこと言わなきゃよかったなぁとか、こう回答すべきだったなぁとか、考えたところで何も生まれません。
発表日までは、試験のことは忘れて、気絶しておくのが一番です。
発表日には、学科と同じように合格発表のサイトで、受検番号により合否判定ができます。
1級技能士の場合には、実名公表OKとしておけば、合格者一覧にもお名前が載りますよ!
ちなみに、実技の試験問題は、きんざいのサイトにはしばらく掲載されません。
2月試験の分は2月24日ごろにアップされたので、全ての試験が終わってから1週間くらいたつと公表されるのだと思います。
対策問題集には載っていないものは、ぜひきんざいのサイトでチェックしてみてください。
対策問題集を完璧に仕上げたとして、この問題に対応できるか?という視点でみていただくと、事前準備の仕方も変わってきますよ!
合格発表から2日後くらいには、合格通知書と合格証書が届きます。
薄手の段ボールですが、やたら大きな郵便物が来たなあと思ったら、合格通知でした。
週明けになるだろうと思っていたのですが、土曜日でも届く方法で送ってくれたようです。
1級の合格証書はA3版で、厚生労働大臣名で発行されます。
2級まではFP協会ときんざいの連名でしたので、ちょっと扱いが違いますね 😉
とにかく大きいので管理しにくいですが、簡易な額縁に入れて大事に保管しています。
結果は、200点満点で139点でした。
採点基準は分からないので、よかったのか悪かったのか、判断はつきません。
6割以上の点数であれば合格ですので、普通レベルだったということなのだろうと思っています。
おわりに-面接試験ドキュメントPDFプレゼント
実技試験は、しっかり勉強をすることはもちろんですが、現場の雰囲気を知り、心構えができているかどうかが、合否に大きく影響するように感じています。
そこで、私が覚えている限りの面接官との一問一答などをまとめたPDF資料を作成しました。A4版・18ページです。
受検から時間が経ち、少々古くはなってしまいましたが、リアルな空気感は分かると思います。
対話形式で若干生々しいので、もちろん無料で配布しますが、必要な方だけにお配りする形式をとりたいと思います。
メールアドレスを送信していただく方式ですが、アドレスの情報は、このPDF配付以外の目的では使いません。
お名前は、ペンネームでも構いませんので、お気軽にお申し込みください。
希望される方は、申し込みボタンをクリックしてください 😉
無事に面接試験を乗り切れるよう、応援しています!
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試験直前になり焦るばかりです。
資料を頂けるのであれば助かります。
時間が無いのですがもう少しあがいてみます。