1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
きんざいのFP1級実技試験は、なかなか対策方法が定まりませんよね。
しかも、情報が古い問題集を最新の法令に直しながら使うという、修行のような活動も必要となります。
定番の問題集だけではお手上げ状態になります。調べる時に使える情報収集源については、こちらにまとめていますので、ぜひご覧ください!
それでは、いよいよ学習を始めましょう!
人に説明するのって、むずかしいし、緊張しちゃう。
多少はったりでも、自信をもって堂々とできるかって大事かな。
そのためにも、これなら確実に答えられるってポイントを作っておくのがいいよ!
やみくもに勉強していても、不安になるだけ。
まずは、全体像をしっかりイメージしてから、鉄板問題をおさえることからはじめてみましょう。
実は、実技試験には、“2つの得点源” があるんです。
まずこれがスラスラ答えられるようにできれば、自信につながりますよ。
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まずは、面接試験の全体像をつかもう【ステップ1】
いったいどんな試験なのか、どういう出題が予想されるのか、イメージがつかめないことには対策も立てられません。
まずは、FP技能検定 1級実技対策問題集 資産相談業務
これを1周読んでみます。
・・・と簡単に言いましたが、真剣に覚えようとか思いながら読んでいると、恐ろしく時間がかかります 😥
まずは、回答できるようにしようとか思わずに、雰囲気をつかむことを目的にして、さらっと1回読んでしまうといいでしょう。
私は、最初のうちはあれこれと調べたりしながら時間をかけて読んでいましたが、途中から切り替えて、まずは読むことに集中しました。
読んでみていただくと、提案例はざっくりとしていますが、解説がみっちり書かれているのがわかります。
解説の内容がある程度頭に入っていないと、一見ざっくりとしているように見える「提案例」がひねり出せないものです。
また、先に進むにつれて、同じような項目が出てきた場合には【第■問(■■年■月■日参照)】とだけ、そっけなく書かれるようになります。
まあ、仕方がないと言えば仕方がないのですが、あとで調べたいときには意外と探しにくいです。
この段階で、ついでにページ数をメモしておくと、後々役立ちます。
本番試験のイメージをつかむ【ステップ2】
問題集のガイダンスページに、実際の試験の流れや、元面接官からのアドバイス、受検者の体験談などが書かれていますね。
これらについては、ステップ1で問題集を1周読んでいるので、なんとなく頭に入っていると思います。
ですが、より具体的な、ナマのアドバイスを見ておいた方が、イメージが膨らみます。
あえて、先に具体的な事例に目を通しておきましょう。
「FP1級 実技 感想」などで検索してみると、実際に受検した方の体験談が出てきます。
いくつか拾い読みすることで、リアルな面接の状況が見えてきます。
私の体験談もまとめてあります。
うろたえっぷりも含めてお伝えしている、なかなかの力作(=自分で言うな)ですので、ぜひ読んでみてください。
思っている以上に緊張感があり、スラスラとは言葉が出てこないという現実が感じ取れるはずです。
しっかりと準備をしていたとしても・・・です。
プロの漫才師でも「何度もやったネタを飛ばすことがある」という感覚が、よーく分かります 😥
ですが、逆にそのことを理解していると、多少本番で言葉に詰まったり、悩んだりしてもあせらなくなります。
配点から分かる、鉄板問題を最初にたたきこむ【ステップ3】
出題分野と配点が公表されていますが、いったいどうすれば何点取れるのか? は全く分かりません。
ですが、実は、この配点表に学習のヒントが隠されています。
分野名 | 配点 |
顧客の問題点の把握 | 40点 |
問題解決策の検討分析 | 60点 |
顧客の側に立った対応 | 60点 |
FPの倫理と法令順守 | 40点 |
太字にした2項目は、独立して40点が配点されていますが、問われることがパターン化しているんです。
つまり、もっとも点数が取りやすく、かつ対策を立てやすい分野ということが分かります。
得点源1 FPの倫理と法令順守(40点)
ここは、最も対策が立てやすいところです。
試験の際の設例は、PART1とPART2の2つに分かれています。
それぞれの面接の一番最後に、この分野に関する問いが投げかけられます。
(試験終了が間近になった合図とも言えますね。)
PART1では、「FPの倫理」が聞かれる
ここで聞かれることは、
- FPの倫理は何があるのか?
- その中で、この設例において最も重要なことは何か?
この2点です。
1番目のFPの倫理は、過去の問題集では4つがあげられていました。
- 顧客利益の優先
- 守秘義務の遵守
- 顧客に対する説明義務(アカウンタビリティ)
- インフォームド・コンセント
ですが、第六版の対策問題集では、2つ追加されています。
- コンプライアンスの徹底
- 能力の啓発
こういう背景があることは、しっかり頭に入れておくといいと思います。 ←これ重要
2月試験の際には、試験官によって
- 4つの倫理を教えてください
- FPの倫理について教えてください
など、質問の表現が異なっていた様子でした。
6つだと思って勉強していた人が、「4つの倫理は何ですか?」と問われたら、それだけでパニックになる可能性があります!
でも、知っていれば、「あー、そういうことね!」と、4つだけ答えておけばいい話です。
面接はコミュニケーション。相手が求めていることに答えればいいのですから。
(間違っても、「6つあるはずなんですけど!」と、面接官にかみつくのはやめましょう。)
2番目の、この設例において最も重要なことは何か? という問いですが、
なんの準備もなく、このような聞き方をされると、どう答えたらいいのか戸惑ってしまいますよね。
「この設例において」という問いかけにより、何か深い意味があるのではないか? と悩みがちです。
ですが、この問題に決まった答えはありません。
自分のなかで、一番大切にしたい項目を決めておき、その理由を簡単に述べれば大丈夫です。
ちなみに私は、どんな問題だったとしても、「顧客利益の優先」で行くと決めていました。
余談ですが、
ちょっと気になっているのは、フィデューシャリー・デューティーです。
近いうちに、質問事項に加わってきそうな予感がします。
PART2 法令順守
ここで聞かれることは、
- この設例に関係して、どのような専門家と連携するか?
- 専門家の領域に踏み込むことはできるのか?
という点です。
PART2 は、多くは不動産オーナーに関する設例が用意されます。(ときどき変化球もありますが)
別の視点がメインだったとしても、不動産は絡んでくることが多いです。
税務と不動産関係が中心になりますので、よく登場する専門家は決まっています。
問題集のそれぞれの設例からピックアップし、1枚にまとめておくと、見直しや最終確認がしやすくなります。
専門家の占有領域に関する質問については、謙虚に答えましょう。
例えば、FPは個別具体的な税務相談はできませんよね。
税理士の独占業務にあたります。
なのに、「私は税理士の資格を持っているので、税務相談もできます!」
というようなご発言は、(例えそうだったとしても)試験のときにはやめておいた方がいいでしょう 😐
おそらくですが・・・
試験官をされている方々が、多くはFPではなく士業の方なのではないかと。
特に税理士などではないかと思うのです。
試験問題の偏り具合を考えると、そんな気がしてしまいます。
なので、専門家へのリスペクトはお忘れなく!
得点源2 顧客の問題点の把握(40点)
こちらも、よく見ると定型化されているのが分かります。
PART1 問題点の洗い出し
一番最初に、「設例を読んだうえで、顧客が抱える問題点を洗い出してください」というようなことが問われます。
この質問、冷静に考えると、文章読解力の問題だったりします。
設例にある問題点を、もれなく拾い出して読み上げればOKです。
(でも、緊張していると、意外と漏れが出ます。私はやらかしました。)
ちなみに、試験の時には、筆記用具の種類は自由です。
ボールペンの他に蛍光ペンを1本用意しておき、問題分の該当箇所に色塗りをしてしまうのがおススメです。
私は、ついでに①、②・・・と、とおし番号もふっておきました。
あとは、面接官の前で、飛ばさないように1つずつ読み上げるだけです!
といいながら・・・
実は、私は試験を受けた際に、回答を終えたところで、試験官に即座に「あと1つ」と言われました。
(ちょっぴりあせりました 😥 )
試験官の方が、何か手元の資料にチェックしながら聞いている雰囲気があったので、あげるべき項目がリストアップされているようです。
で、即座に「あと1つ」と言われてしまったワケです。
けっこうなカウンターパンチだったので、このあとしばらく動揺が続いてしまいました💦
でも、もしこのように不足があったとしても、面接官がヒントを投げかけてくれます。
ヒントをたよりに、慌てず、冷静に対応すれば大丈夫ですよ。
PART2 顧客から聞くこと、自分で調べること
ここはPART1のように単純ではありません。
それでも、やはりパターンはあります。
顧客から聞くこと
本人にしか分からないこと、トラブルの理由、関係者の意向あたりを中心に、ピックアップするといいと思います。
お客様に寄り添うこと、本当のニーズを引き出すこと、に主眼を置いて聞くことを考えると、外れはないでしょう。
自分で調べること
設例により、多少アレンジは必要になるものの、基本的には、
- 現地調査
- 権利関係の確認
- 法令上の制限
- 周辺環境や市場調査
- 課税関係や非課税等の特例
あたりに集約されていきます。
だいたいパターンは決まってきますので、
「自分で調べること」については、問題集のそれぞれの設例からピックアップし、1枚にまとめておくと、見直しや最終確認がしやすくなります。
実は、試験勉強をしている最中に、宅建士の登録実務講習に行ってきたのですが、そこで習った「宅建士がやるべき調査」と、ここで問われていることがほぼ同じでした。
「宅建士 不動産調査」などで検索してみて、ひと通り目を通しておくと、イメージがつかみやすくなります。
「ハザードマップ」や「がけ条例」についても調べます!とか言っておいたら、ポイントアップにつながる・・・かもしれません。
いかがでしょうか?
定型化している部分、得点源としやすい部分が、なんとなく分かって光が見えてきましたでしょうか。
いよいよ本編について、私がどのように勉強をしていったかをご紹介します。こちらをぜひご覧ください。
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