FP1級実技受検の学習用ツール~2018年2月受検者Presents~

参考書

※この記事にはプロモーションが含まれます。

 

 

1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。

 

  • FP1級学科試験に合格し、「さあ、次は実技だ!」とはりきっている方。
  • まだ学科試験対策中だけど、実技のことも知っておきたい方。

 

どちらの方々も、実技試験対策として、何が必要なんだろう?ということは、とっても気になるところですよね。

 

実は、FP1級実技対策の問題集は、選択の余地なしなんですが、こいつの使い方が少々むずかしい。

そこで、私自身の経験談を踏まえつつ、定番問題集以外にも、おすすめの参考書などについて、ご紹介してみます。

 

実技試験対策の心構えや、謎に包まれた出願方法など、FP1級実技試験へのイントロダクションは、こちらをご覧ください!

 

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通信講座や対策講座ってありますか?

FP1級実技に関しては、基本的には独学です。

日本FP協会用の対策講座であれば、LECが実施しています。

【2022年】1級FP技能士 実技試験対策講座【日本FP協会主催 資産設計提案業務試験対策】

 

ですが、きんざい面接対策用の通信講座や対策講座は、ほぼ無いものと思います。
基本的には、自力でどうにかするしかないって考えておきましょう!

 

テキストや問題集は、選択肢がほとんどない。

まずは、1級実技対策で定番の問題集やテキストをご紹介します。

 

FP技能検定1級実技(資産相談業務)対策問題集【第八版】

2020年12月22日に、最新版の第八版が発売されました!!

前回の第七版が2018年12月25日発売でしたので、2年ぶりの更新です。

Tsubasa
2年に1回か販売されないの!!

ひどくない・・・

Misaki
利用する人が限られていて、あんまり売れないからだろうね。

必須の過去問題集です。

考えるまでもなく、公式なテキストはこれしか存在しません!!

 

過去3年分の設例と、それに対する解説が載っています。

 

実技試験は、その性質上、同じ問題を使いまわすわけにはいきません。

そのため、受験日ごとに設例が変更されますので、実施回数×2種類の設例が用意されます。

 

さらに、試験は、PART1PART2に分かれていますので、手に取っていただくと分かりますが、なかなかのボリュームです。

 

なんと、この問題集、2~3年に1回しか新版が出ていません。

サイクルが読めないところがありますので、11月下旬から12月上旬は、発売情報が出ないかチェックしておくとよさそうです 😉 

 

さて、この問題集、当たり前ですが、刊行した当時の法令に基づき、模範解答が書かれています。

そのため、発売のタイミングによっては、模範解答を今の法令に直すという、修行のような作業が待ち受けています。

 

試験を受けるタイミングによっては、修行のレベルが上がっていくことから、受検タイミングによる運不運があります💦

 

この問題集、第六版以降は内容がリニューアルされて、だいぶ使いやすくなりました。

冊子の構成として、実際の設例に入る前に、試験会場の様子とか、面接官からのアドバイスなどが書かれた、ガイダンスの項目がありますので、まずは、ここを熟読し、試験のイメージをつかみましょう。

 

次に、とにかく「読みもの」として、設例とQ&Aをひととおり読んでみてください。

ちゃんと対策しないと危険だな・・・ということを実感できるはずですよ!

 

 

FPマニュアルは、リニューアル販売により名称変更

過去の受検者のブログを見ていると、必ずと言っていいほど「FPマニュアル」という冊子が紹介されています。

↓ こういう冊子です。古いので買う必要はないですよ! 

この本は、FP業務を進めるために必要な知識を、お客さまのニーズにあわせて提供するための手引書として、Q&A方式でまとめられているものです。

決して、実技試験向けのテキストではないんですが、面接方式の試験には使いやすいので、多くの方がテキスト的な感じで入手しているものでした。

 

これがリニューアルされて書名が「FP提案力の強化書」に変わっています。いろんな経験者の過去ブログを読むときには、頭の中で置き換えてお読みください!

FPマニュアルの時代は、年に1回8月~10月の発行でした。

が、リニューアル後のFP提案力の強化書は、3月発売に変わっています。

 

問題集を1周読み終わった方なら納得いただけると思いますが、FP1級実技試験で問われる分野には、けっこうな「かたより」があります。

問題集を読みながら、もう少し深堀りしたいという時に、似たような項目を探して拾い読みしていくという使い方には便利です。

わりと実践的な内容なので、余力があればひと通り読んでおくと面白い内容ですね。

一度、本屋さんでパラパラと眺めてみて、必要性を感じたら買ってみるというスタンスでいいと思います。

ただ、実技試験のためというだけではなく、FPとして読んでおいてもいい本だと思います。

 

定番の問題集以外の、おススメの資料たちをご紹介!

定番の問題集だけ読んでいると、分かったような分からないような、モヤモヤした気持ちになります。

そのつど、出題される内容も違うし、いったい何を勉強しておけばいいのだろうって、迷子になりがちです。

 

家族信託、名義書換料、赤道の整理、出資持分の定めのある医療法人など、学科対策ではなじみがないものが、当たり前のように説例に出てきます。

そうかと思えば、ふるさと納税に興味をお持ちだったり、金投資をしてみたくなったり、まぁ縦横無尽なお客様が設定されています。

(そして、わりと家族の仲が悪くて、相続に不安あり・・・)

 

問題の当たり外れが多そうで、不安になるばかり。

定番の問題集ではつかみにくい部分を補強したい!

そんな思いをお持ちの方が、使える本やツールをご紹介します。

 

実践 資産承継の勘所

私としては、非常におすすめの1冊です。

問題集を読み、FPマニュアルを読んで勉強を進めていくと、だんだん「何を答えればいいのか?」が分からなくなってきます

 

なぜなら、答えはひとつではないから。

 

正直なところ、設例で与えられる情報だけでは、本当に何が適しているのか、判断がつかないことが多いんです。

そうすると、何が求められているのか、どう答えるべきなのか、よく分からなくなって混乱してきがちです。

 

この本では、資産家をタイプ別に分けて、そのタイプごとにアプローチ法を紹介しています。

そのため、点だらけだった知識がつながり設例の資産家のタイプを見て、どういうアドバイスをすればいいのかということが、整理できるようになりました。

 

それまでもやもやしていた問題について、自分の中で腑に落ちた感じです。

 

ちなみに、私がこの本にたどりついたのは、試験日の1週間前

もっと早くに出会いたかった 😥

 

ギリギリのタイミングで新しい本に手を出すべきか? と迷いましたが、読んでおいて本当によかったです。

気になる方は、お早めに読んでみてください。

 

 

月刊誌 KINZAI ファイナンシャル・プラン

これは、余力があれば日常生活に取り入れていただきたいものとして、ご紹介します。

きんざいが発行している月刊誌ですので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

法改正の情報など、最新の情報が盛り込まれていますので、出題範囲が読めない実技試験の対策には役立つはずです。

 

 

実は、2018年2月試験では、「家族信託」に関する問題が2回出題されました。

問題集には全く出てきませんし、当時多くの受験生にとってはノーマークの内容だったと思います。

ですが、KINZAIファイナンシャル・プランの2017年8月号で、家族信託の特集が組まれていたんです。

入手していて、ちゃんと読んでいた人は、それなりの対応ができたはずです。

 

こういう、想定外の出題範囲に対応できる力をつけるという意味では、読んでおくとよい雑誌です。

 

FP2級を既に持っている方であれば、きんざいのFP技能士会員になることで、毎月はじめに送られてくるようになります。

会員になると、このほかに会員証やガイドブック類がもらえます。

年会費は 10,560円

 

入会すると、会員専用のサイトにログインできるようになり、月刊誌のバックナンバーもサイトから見られます。

 

FPの知識を深めていきたいという方は、この際会員になってしまうのもひとつの方法でしょう。

 

もちろん、雑誌だけを購入することもできます。

KINZAIファイナンシャル・プランの定期購読だけだと、年額6,600円です。

バックナンバーを単品で買うこともでき、556円で販売されています。

ただし、実店舗で取り扱っている書店は限られているようです。

私は紀伊国屋書店では見かけたことがありますが、大きな店舗に限られます。

 

きんざいに、個別に問い合わせをすれば単品で販売してくれますし、Amazonや楽天でも、ある程度は購入可能。

きんざいから買う場合には、お問い合わせフォームから、直接ご相談ください!

 

単品で購入する場合のおすすめ情報として、例年2月号には「税制改正特集」が組まれています。

2月号だけでも入手しておくと、直近の税制改正情報がまとまっているので、なにかと便利です。

 

きんざいの書籍ばかりご紹介していますが、決して、きんざいの回し者ではありません。

結果としてこういうことになってしまいました。

やはり、試験実施機関が出している本は強いということでしょう。

 

中小企業庁 事業承継マニュアル

事業承継の全体像をつかみたいという場合、こちらをみてみると流れがつかめます。

中小企業の経営者向けに書かれているので、比較的分かりやすいです!

中小企業のM&A活用法

帝国データバンクのサイトが、まとまっていて分かりやすいです。

具体的な事例をつかみたい場合には、ぜひ見てみてください。

幻冬舎ゴールドオンライン

企業オーナーや富裕層を主要読者ターゲットとしている、財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト。

説例に出てくるような方々がターゲットなので、調べものには使えます。

Misaki
記事が書籍の宣伝になっていることは多いのですが、まあ基本的な知識は身につくのでご愛嬌と言うことで・・・

 

ちなみに、令和4年度の税制改正大綱を押さえたければ、こちらもご覧ください。

令和4年度税制改正大綱

 

 

このほかにも、FP1級学科試験用のツールをご紹介するサイトに、関係団体の一覧をまとめてあります。

調べたい内容を扱っている団体のサイトに行けば、いい資料があるかもしれません!

 

孤独な勉強は、ちょっとつらい。勉強会を活用してみよう!

1級実技対策に絞り込んでしまうと、なかなか勉強法が見つかりませんし、どうしても孤独との戦いになってしまいます。

 

ですが、実技試験への合格を目指す方にとっても役立つ、おすすめの勉強会があります。

FP技能士1級合格勉強会

 

私自身も、ご縁があって時々こちらの運営スタッフさんが主催するFP勉強会に参加しています。

基本的には1級学科対策の要素が強いのですが、メールマガジンで1級問題の通信添削が行われているのが、ありがたい。

私も購読していますが、単なる〇✕式ではなくて、なぜその答えが導かれるのか? を一緒に考える仕組みとなっていますので、実技受検者にとっても非常に有益。

 

残念ながら、私の試験が終わった後に、このサービスが始まりましたので、私自身の実技試験対策としては利用できませんでした。

でも、もし始まっていたら、間違いなく利用していたものです!

 

勉強会の開催も、充実してきています。

ボランティアベースのアットホームな勉強会ですので、いい意味で気楽に参加できます。でも、内容は濃い。

コロナ禍でZoom参加ができるようにもなっているようです。

孤独になりがちな学習の中で、反応が帰ってくるということはとってもありがたく、続けるモチベーションにもつながります 😉 

 

おわりに-最新情報を上手に集める方法が分かれば、ちょっとラク。

まずは、使える参考書や勉強会などについてご紹介してみましたが、使えそうな情報はありましたでしょうか?

 

最初のうちは、どうしても手探りになってしまうと思います。

絶対に必要な実技対策問題集は早めに入手し、目を通してみてください。

 

そして、しつこいようですが、実践 資産承継の勘所は、本当におススメです。

なんなら、実技試験用のテキストって呼んでもいいかも。

 

問題集を入手したら、次は具体的な勉強方法。こちらにまとめていますので、ぜひご覧ください。

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

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ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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