1級ファイナンシャル・プランニング技能士&宅建士のみさき(@fpmisaki2)です。
前回の記事では、宅建士資格試験の勉強法について、私が実際に行った方法と、今ならどう改良する? という点について、学習前半戦を振り返ってまとめてみました。
まだお読みでない方は、こちらをどうぞ。
FP1級学科試験を終えて、宅建士資格試験までは残り約1か月。
時間的に追い詰められた状態になり、不安に負けて通信講座を取り入れることに。
ここでは、通信講座を活用した勉強方法について、まとめてみます。
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2017年9月、通信講座利用開始-学習後半期
いったん宅建士資格試験の勉強を離れる前の時点で、
- 基本テキスト 通しで2回読む
- 過去問題集 古い方から5年分は、解説も読みつつ解いてみる
- 民法がわかった 通しで3回読む
- スマホアプリ 1周回して、確実に解ける問題には「次から解かない」にチェックを入れる
というところまで進めていました。
「過去問題集を見て答えは分かるんだけど、誤っている理由があいまい」という傾向があったので、このままでは危険だなと感じていました。
そこで、知識の上積みを目的として、無謀なタイミングではありますが、通信教育のスタディング(当時の名称は、通勤講座)を使うことにしました。
- 合格なら5,000円キャッシュバック
- 不合格でも翌年度版が追加料金なしで使える
というキャンペーンを行っていたので、来年送りになってもムダにならないだろうと思い、利用に踏み切りました。
そうでなければ、手を出せなかったでしょう・・・💦
もし利用する場合には、キャンペーンの有無をしっかり確認しておきましょうね 😉
ちなみに、2022年版では、合格お祝い制度として、Amazonギフト券3,000円分がもらえるようです。
いくつか条件がありますので、チェックしておきましょう!
スタディング(旧:通勤講座)の特徴と使い方
注)2017年当時の内容なので、細部は変更になっている可能性があります。
学習フローが組まれていますので、基本的にはその順番に従って進めていけば大丈夫です。
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 権利関係
- 税その他
という順番で学習するようになっていました。
もちろん、勝手に順番を変えることも、一部分だけ利用することも可能です。
各項目は、さらに内容ごとに細かい章に分かれています。
動画の解説講座 → オリジナル問題集 →セレクト過去問題 という順番で、章ごとに学べる仕組みが作られています。動画講座の他に、Webテキストも用意されていて、併用しながら学習が進められます。
1本ずつの動画は10分~20分程度のものが多いですが、権利関係が全部で14章、その中の1つである物権の講義だけでも6本ある・・・という感じなので、全て見ようと思うとなかなか時間がかかります。
時間がなくて駆け込み受講をするパターンの場合は、2倍速での再生ができるので、この機能を活用するといいです(もちろん、私は2倍速で見ていました 😥 )
ちなみに、講師の説明は、通常の速度でも早口の部類に入ると思います。
2倍速での受講は気合が必要です!
ということで、もし利用する場合には、落ち着いて動画が見られるように、早めに開始した方が無難です(少なくとも、1か月前の駆け込みは大変なので避けた方がいいです・・・💦)。
実際に使ってみて、動画講座&Webテキストの内容は、市販されているテキストよりも分かりやすく、ポイントがつかみやすいと感じました。
ここでは何点取ればいい、気合を入れすぎなくていい、というメリハリについても教えてくれるので、効率よく試験対策をするという意味ではよかったです。
(ただし、実務をする場合には、捨てていいポイントはありません。念のため 😉 )
私としては、最初の学習では理解しきれていなかった、法令上の制限(都市計画法、建築基準法など)が、すっきりと理解できたのが一番大きな収穫でした。
スタディング(旧:通勤講座)だけで合格できるか?
動画講座&テキストの内容はいいですし、動画を見たらすぐに問題を解くという構成もいいです。問題についている解説も、しっかり読んでおくと勉強になります。
ただ、演習問題数は少なかった(※2017年現在)
最終的に試験問題が解けなければ意味がないので、通勤講座内の「セレクト問題集」だけでは、間違いなく不足していました。
当時の状況では、過去問題集は別に入手して、勉強をしておくのがマストでしたね。
ところが、2018年度版からは、「11年分テーマ別過去問集」というものが追加されました。
今は13年分の過去問が学習できるようになっています。
中身をみたわけではないので軽々しくは言えませんが、この問題集がしっかり使えるようであれば、市販の過去問題集すら買わなくてもいいかもしれません。
だとしたら、なかなかのコスパです。
もし、スタディングを使う場合には、問題集の充実度を確認してから、市販の書籍版問題集を買うかどうか決めるといいでしょう。
まとめると、
- スタディングのテキスト等(動画、Webテキスト、セレクト問題)
- 過去問題集 10年以上(通勤講座の13年分テーマ別問題集が充実していれば、不要かも)
- 民法の入門書
- スマホアプリ(通勤講座の13年分テーマ別問題集が充実していれば、不要かも)
これらの組み合わせで勉強をすすめるのがいいと思います。
その際、
- スタディングと民法の入門書は、同時学習
- 1周終わったら、過去問題集に着手(疑問点はスタディングで復習)
という流れで進めていくのが無難です。
スタディングだけでは、やはり民法の学習をするのには弱いです。
民法の入門書を並行して読むのは、お忘れなく!
過去問の上手な使い方
FP1級試験の勉強をしていた時には、テキストに全ての情報を集約するという方法を取っていました。
ですが、宅建士資格試験の場合には、最終的にテキストに戻るという方法がなじまないと感じましたので、過去問題集に書き込みを集約する方式にしてみました。
問題編の方に、赤色のフリクションペンでどんどん書き込みを入れていきます。
誤っている選択肢の場合には、誤っている個所に線を引き、正解を書き込んだり、キーワードを〇印で囲んだり、補足メモを書き込んだり・・・と、なんでも書いてしまいます。
2周目からは、赤色のシートで書き込みを隠しながら問題を解き、誤っている選択肢は、その理由も含めて考えます。
答えも理由もわかった問題には、問題番号に黄色のマーカーを塗っていき、全て色が塗られるまで、間違った問題は繰り返し解いていきます。
この方法は、
- 書き込むことで、知識の定着を図る
- 問題文の読み方に慣れることができる
- メモしておいた内容も含めて、復習をすることができる
という点で、やってみてよかったなぁと感じました。もしよかったら取り入れてみてください 😉
書きながら覚えるのが得意な方の場合、やはり手元に問題集があるのは安心かもしれませんね。
ただ、解説なしの問題だけでよければ、不動産適正取引推進機構のサイトにPDFが掲載されています。
これを印刷して、書き込み用にしてもいいでしょう。
予想問題や模擬試験は使うべき?
予想問題は予想でしかないので、そのまま出題されるわけではありません。
ですが、初見の問題を、決められた時間内に解くという訓練は、試験が近づいてきたらしておいた方がいいと思います。
2時間という試験時間は、長いようですがあっという間に終わってしまいます。
時間配分の仕方など、試験に臨むうえでの作戦を立てるためにも、最低限1回はやっておくことをおすすめします。
私は、TACの公開模試(2017年度は3,500円)だけ受けました。
公開模試とは言っても、自宅で受験することが可能です。
自宅で受験し、解答をしたマークシートを送ると、全国の受験者の中でどの位置にいるのかが分かります。
でも、この結果自体で一喜一憂する必要はありません。
できなかった問題はきちんと復習し、理解を深めておけばいいことです。
診断結果で不安になって、他の模試を受けまくるくらいなら、どこか1か所の模試または市販の予想問題集をしっかり復習する方が有益です。
ここでの目的は、初見の問題を時間内で解く感覚をつかむことだという点を忘れないでくださいね。
ちなみに・・・私が模擬試験を選んだ理由は、受験者特典です 😀
法令改正のチェックポイントや、重要ポイントをまとめた資料がもらえますので、最終チェック用に使いました。
模擬試験を選ぶ場合には、魅力的な特典があるかどうかも要チェックです。
まとめ-自分にあった勉強法を見つけるヒントにしよう!
テキスト独学のみの前半戦、通信講座を利用した後半戦に分けて、私がやってきた学習法を中心にまとめてきました。
個人の性格や、得意不得意によって、自分にあった勉強法は変わってきてしまいます。
私がやってきたことや、「今ならこうする!」と考えていることが、これから受験する方全員にとってよい方法であるとは限りません。
最終的には、自分にあった勉強法は、自分で見つけ出す必要があります。
ですが、一から自分で試行錯誤するのは、なかなか大変。
いろんな人がやってきたことをマネしながら、自分流にアレンジしていくのが一番の近道だと思います。
私の経験談が、少しでも皆さまの学習のヒントになることを願っています。
さらに、効率よく試験に臨むために、問題文の読み方もちょっと工夫したい!
そんなあなたは、こちらもチェックしてみてくださいね。
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