しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。
あっという間に、2018年も終わりが近づいてきましたね。
つみたてNISA開始元年ということで、今年から投資デビューをされた方も多かったのではないでしょうか?
1年の終わりを迎えたところで、今年を振り返ってみつつ、来年の方針を考えてみるのも大事ですね。
今年は、クレジットカードでポイントを貯めたり使ったりしながら投資ができるようになるなど、投資の周辺環境も大きく変わってきた1年でした。
資産配分(アセットアロケーション)や商品選びが大事なことは言うまでもありませんが、あえて周辺環境にスポットを当てた場合、ポイントや周辺サービスはどう活用していくのがいいのか? ということを考えてみたいと思います。
私自身が、楽天証券でつみたてNISAを活用していますので、実体験に基づきながらまとめていきます。
楽天証券を既に活用している方や、楽天証券でのつみたてNISA口座開設を検討している方のお役に立てればと思います。
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少額でのチャレンジなら、毎日積立は効率的
楽天証券のつみたてNISAの場合には、毎月積立のほかに、毎日積立を選択することができます。
(現時点では、一般NISAや課税口座では、毎日積立はできません。つみたてNISA特有のサービスです。)
100円以上、1円単位で積立額を設定することができるので、100円/日はもちろんですが、105円/日なんていう細かな金額での積立も可能です。
投資に興味はあるけど、まだちょっぴり怖いなぁ・・・と感じている方が、お試しで小さく始めるのであれば、1日200円積立がおススメです。
詳しくは、こちらの記事も見てくださいね!
銀行の営業日は、年間245日程度です。
(年によって、多少の変動はありますし、購入する商品によっては特有の休業日もありますので、あくまでも目安です。)
ハッピープログラムのスーパーVIP適用を狙う場合、毎日積立で2種類の商品を購入しておけば、確実に月々の取引30件以上という条件はクリアできます。
仮に245日間、毎日100円で2本のファンドに積立をした場合、
245日×3ポイント×2本=年間 1,470ポイント
これくらいのポイントが稼げて、かつATM利用手数料が月7回、他行振込手数料が月3回無料になります。
クレジットカード払いの場合のポイント還元率が1%ですので、100円投資であれば3倍のポイント還元効率ですね。
(クレジットカードでの毎日積立はできないので、単純比較はできないんですけどね 😉 )
スーパーVIPのランクで証券口座取引をする場合、「取引回数」に対してポイントが付くので、少額の方が還元率の面では有利なんです。
目安としては、1つの商品に対して1日300円以上(月7,500円程度)を超える積立をするのなら、クレジットカード利用での毎月積立を検討するといいでしょう。
つみたてNISAのみの活用で、ある程度まとまった金額を投資するならクレジットカード積立が効率的
2018年10月末から、楽天証券ではクレジットカード決済での投資信託購入が可能になりました。
昔から、「クレジットカードに紐づけられた銀行口座から引き落としをする」という意味でのクレジットカード利用はできたのですが、ポイントは付かなかったんですよね。
ところが、ショッピングと同じ感覚で、ポイントを貯めたり使ったりしながら投資信託の売買ができるようになったんです。
毎月5万円が上限なので、つみたてNISAの上限額までを十分にカバーできる範囲となっています。
決済額100円につき1ポイントが付きますので、年間40万円の非課税枠をフルに使った場合で4,000ポイントの獲得が見込めますし、このポイントは通常ポイントとして付与されますので、投資信託の買い付けに回すことも可能です。
通常ポイント:有効期限は1年間だが、年間1回でもポイントの加算があれば有効期限が延長されるため、使い続けていれば実質的には有効期限がないタイプのポイント。
期間限定ポイント:有効期限が短めに設定されていて、ポイントの加算があっても有効期限の延長が行われない。早めに活用してしまうことが大事。
これだけ見ると、クレジットカード払いはいいことばかり!
・・・のような気もしますが、気を付けておきたい点もあります。
1.ボーナス設定ができない
証券口座からの引き落としによる毎月積立を選んだ場合、ボーナス設定をすることができます。
つみたてNISAの非課税枠は、年間40万円。
12か月では割り切れませんよね。
ボーナス設定を活用すれば、年間40万円の非課税枠を使い切って、かつ自分が考えている資産配分にあった積立額を設定するのが、カンタンにできます。
例)月々の積立額は3万円、ボーナス2回で各2万円、合計40万円
一方、クレジットカード払いで、1円残さず非課税枠を使い切りたい場合には、増額設定機能を使って最終的に調整をすることが必要です。
参考 楽天証券サイト:増額設定とは何ですか?
実際に、増額設定を利用すると、こんな感じになります。
増額設定をした日以降の買い付け分から、積立額が上乗せされていきます。
年間40万円ちょうどになるまでに、ちょこちょこ調整したのがお分かりいただけるかと💦
この辺はどこまでこだわるか・・・というお話しですが、毎日積立の場合には、わりと誤差が広がりやすいので、12月になったら一度確認しておいた方がいいでしょう。
2.買付日が選べない
クレジットカード払いの場合、買付日は毎月1日となっていて、自分で選ぶことはできません(休業日の場合には、翌営業日)。
余談ですけど・・・
楽天証券さんが、始めてクレジットカードでの積立を行ったのが2018年12月だったのですが、12月1日がたまたま土曜日だったんですよね。
その結果、おそらく自動設定になっていたと思われる「買い付けができませんでした」メールが一斉に送信されてしまい、Twitterがざわついたというプチ事件もありました。
私も実際にメールを受信しましたが、焦りましたねぇ 🙁
話を戻して・・・
多くの人が積立日を設定している日=買いが増えるので基準価額が上がりやすい
という視点から、買い付けをする日を選びたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1日は、当初の設定に使われていることも多いため、比較的積立設定をしている方が多い日です。
そういう意味では、積立日にこだわる方にとっては、選択権がないのはイマイチな条件なのだと思います。
これも、こだわるかどうかというお話しですね。
非課税枠を使い切るなら、管理のしやすさを重視して選ぶ
非課税枠を1円残さず使い切りたい方、さらには、本格的に投資を資産形成に活用していて、つみたてNISAやiDeCoの枠以上に積立投資をしている方もいらっしゃるでしょう。
その場合には、いろいろな選択肢が出てきます。
資産管理のしやすさを重視しつつ、どこまで手間をかけても自分が苦にならないか? という視点に立つと、自分に合った方法を決めやすくなります。
楽天銀行に一定の残高が確保できるなら、毎日積立にこだわる必要はなくなる
毎日積立の投資におけるメリットは、いつでも少しずつ買っているという安心感が得られることでしょう。
これは、パフォーマンスの問題よりも、長く続けるための心理的効果という側面が強いです。
- 運悪く、高値掴みをしちゃうのではないかなぁ
- 明日は積立日だから、基準価額が下がらないかなぁ
なんていうことを一切考えなくてよいという、精神的な安心感を得られることが、長く続ける原動力になるようであれば、活用する意味があります。
細かな点では、投資信託買い付け時の端数処理においては、投資家が損をしないように調整されることが多いようです。
切り上げ処理を原則としている証券会社もあれば、四捨五入での計算を原則としている証券会社もあります。
楽天証券の場合には、基本的には四捨五入がベースとなっています。
毎日積立にすることで端数処理の点で損をすることはなく、ほんの少しだけ有利に働くと考えておけばよいでしょう。
毎日積立のデメリットとしては、管理の面で煩雑になりがちな点が大きいです。
単純に、細かな取引が増えてしまうため、銀行の入出金明細がごちゃごちゃしてきます。
こんな感じで、ひたすら明細ができあがります。これでたったの6日分です💦
あわせて、取引報告書が増えまくるので、いざ確認をしたいときに、わけが分からなくなる可能性があります。
それぞれ、PDFで取引報告書が閲覧できます・・・が、たくさんありすぎて要所要所でしか見ていません💦
また、投資信託の休業日が商品によって異なるため、長い目で見ると想定した資産配分通りの積立額にならないというデメリットもありますね。
つみたてNISAの枠内で、しっかり資産配分を固めたい場合、毎日積立は向かないです。
先ほどご紹介したように、年間40万円の非課税枠を使い切ろうとすると、年末に増額調整をする必要があります。
ある程度、情報整理が得意だったり、細かな調整作業が苦にならないという方や、逆に細かな端数の差なら気にならないという方であればいいのですが、
シンプルで管理がしやすい方法にして、余計な時間を使いたくないという方は、毎月積立にしておいた方が無難でしょう。
非課税上限枠があるつみたてNISAの場合には、ボーナス設定も活用しながら、最初に仕組み化してしまった方が楽チンです 😉
楽天証券ユーザーの場合、多少の手間をかけてでも、毎日積立を維持すべきかどうかは、スーパーVIPの活用によるATM手数料や振込手数料の削減効果をどこまで求めるか? にかかってきます。
そこで、もう一度、自分の日常の行動を振り返ってみましょう。
ATMからの引き出し回数や他行あての振り込み回数が少なければ、ランクはプレミアムでも十分かもしれませんね。
特に、ATMの引き出し回数は、電子マネーやQRコード決済の活用で、今までよりも減っていたりしませんでしょうか?
銀行の利用状況にあわせて、ほどよいランクを維持できるようであれば、無理してスーパーVIPを維持するために毎日積立を選ぶ必要はないでしょう。
クレジットカード積立と、証券口座の毎月積立を組み合わせてみる
もしも、つみたてNISAでクレジットカード積立を利用した場合、ボーナス積立は利用できません。
非課税枠を最大限に利用するためには、毎日積立の場合と同様に、年末に調整を行う必要がでてきます。
つみたてNISAで買いたい商品が1種類の場合は、どちらかを選択するしかありませんが、何種類かの商品を購入する場合には、証券口座での毎月積立とクレジットカード積立を併用するという手があります。
商品A 証券口座 1万円×12か月+2万円×2回=16万円
商品B クレジットカード 1万円×12か月=12万円
商品C クレジットカード 1万円×12か月=12万円
このパターンだと、最終調整の手間をかけずに、クレジットカードのポイントも年間2,400ポイント稼げることになりますね。
めんどくささが苦にならないなら、ポイントの最大化を目指してみる
- 課税口座やiDeCoで調整できるから、つみたてNISA内での資産配分が多少崩れても気にならない。
- クレジットカードを利用しても、毎日積立を利用しても、端数の調整は必要になるなら、年末にやればいいよね。
そんなタイプの方なら、あえてつみたてNISAで毎日積立を選択して取引ポイントを稼ぎに行き、課税口座での買付分で、クレジットカードのポイントを稼ぎに行く・・・という考え方もあります。
クレジットカードのポイント付与は、月5万円が上限ですので、
つみたてNISAで40万円、課税口座で60万円、合計で年間100万円までを、ポイントを稼ぎながら投資ができる枠と考えることができます。
仮に年間100万円を投資するなら、貯まるポイントは、
- つみたてNISA(毎日積立)で、商品本数×735ポイント程度
- 課税口座(クレジットカード)で、6,000ポイント
このパターンだと、つみたてNISAで6本の商品を買っていれば、年間10,000ポイントくらいは稼げるようになりますね。
これでやっと、投資総額の1%分のポイント還元が得られるイメージです。
つみたてNISAと課税口座の合計で、月々の投資額が5万円以下なのであれば、シンプルにクレジットカード積立をメインで使っておいた方がいいですね。
月々の投資額が5万円以上なのであれば、管理の手間と稼げるポイント数を天秤にかけて、納得がいく方法を取ればよいでしょう。
まとめ-本来の目的を忘れずに、自分が苦しくならない方法を探そう!
投資は、資産形成の1つの手段です。
上手に取り入れることで、豊かなくらしをすることが目的だったはずです。
長期インデックス投資を実りあるものにするためには、何よりも気持ちが安定した状態で長く続けられるか? ということが大事だったりします。
めんどくさいことが大のニガテ・・・という方は、なるべく管理の手間をかけない方法を選ぶのがいいですし、
少しでもお得な方法を取ることができれば、多少の手間がかかってもテンションが上がる・・・という方は、商品選び以外の部分での利益を最大化する方法を考えるのがいいですね。
苦しみながら投資に向き合うのは、本末転倒。
自分にとって苦しくない、心地いいラインを見つけていくことが、何よりも大事です。
なので、実際に利用する方の性格や、投資に充てる金額等、状況によって何を選べばいいかは変わってきてしまいます。
今回は、あえて投資そのものではなく、周辺サービスに着目してみてきました。
一見、お得な情報が目に入ってくると、無条件に飛びつきたくなりがちですが、本当に自分に合っているか、本当に必要なのかは考えるクセをつけるといいですね。
人と比べる必要はありません。
いろいろな情報の中から、自分にあったものをチョイスしていきましょうね!
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