クレジットヒストリー(クレヒス)は、20代までに育てておこう!

クレヒス

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しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。

 

クレジットカードは怖いから作りたくない! という理由で、現金派を貫く方もいらっしゃいます。

ですが、クレジットカードには、その人の信用力を見るという側面があるため、全く使わないでいると、のちのち困ってしまうこともあります。

 

クレジットヒストリー(通称:クレヒス)は、ローンの審査に影響を与えることがあります。

支払遅延はもちろんなのですが、30代でクレヒスがゼロだと、審査で不利になることがあるのです。

上手にクレヒスを育てつつ、ポイントの有効活用生活が送れるように、必要な知識を身に付けておきましょう。

 

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クレヒスとは何か?

クレヒスとは、クレジットカードの利用履歴のことです。

キャッシングやショッピングの利用履歴や支払いの状況が登録されているもののことを指しています。

このクレヒスには、次の2種類があります。

 

1.個人信用情報機関のクレヒス

一般的にクレヒスと呼ばれるものは、こちらを指します。

クレジットカードを契約すると、その利用状況が、個人信用情報機関に登録されます。

 

例えば、

  • カードの契約を開始した年月
  • 直近の請求額
  • 過去2年間の入金状況

などです。

クレジットカードを複数持っていれば、それぞれのカードごとに登録されています。

 

カードがきちんと使われているかどうか、支払いの延滞がないかどうかといった情報は、加盟している全てのクレジット会社が確認することができます。

そのため、クレジットカードを新規作成するときには、他のカードのクレヒスも審査の対象となります。

つまり、既存のカードを正しく使えていれば、追加のカードを作るときにも有利に働くわけですね。

クレヒス=信用の歴史ですから、この履歴はとっても大切なのです。

 

カードに関する情報は、カード契約中はずっと残りますし、カード解約後も、5年間は残っています。

解約から5年たつと、情報そのものが消えてなくなります。

 

2.社内クレヒス

個人信用情報機関のクレヒスとは別に、特定のクレジット会社内だけで閲覧ができるクレヒスがあります。これが社内クレヒスです。

 

例えば、10年間延滞なしでコンスタントに使っていて、しかも累計500万円も使っているカードがあったとしましょう。

 

個人信用情報のクレヒスでは、

  • 10年前にカードを作ったこと
  • 直近の請求額
  • 過去2年に延滞がなかったこと

までしか分かりません。もちろん、優秀なクレヒスということは分かりますね。

でも、実際に契約をしている会社では、10年間全ての歴史が分かりますので、さらに優良な人だという判断が下されます。

この社内クレヒスにより、同じ会社で別のカードを作る場合には、信用度がさらに上がって審査が甘くなるわけです。

 

社内クレヒスの保有期間は会社によりますので、何年分が参照されているかは分かりません。

ただ、延滞などのネガティブな情報は、半永久的に残っているとも言われています。

直近2年間だけと言わず、長期的な視点で、クレヒスを育てておくのがよさそうだということが分かりますね 😉 

 

ブラックリスト(状態)になると何が起こるのか

ブラックリストという言葉は、聞いたことがあると思いますが、どういうものだかご存知でしょうか?

実際に「ブラックリスト」というリストが存在するわけではなく、信用情報が大幅に悪化してしまった状態のことを、ブラックリストに載ると呼んでいます。

 

ブラックリストに載ると、どうなる?

ブラックリストに載ってしまうと、お金にまつわるあらゆる場面で制約を受けるようになります。

  1. キャッシングや、新規カードの発行ができなくなる
  2. 所有している他のクレジットカードも利用できなくなる
  3. ショッピングローン、自動車ローン、住宅ローンなど、全てのローンが契約できなくなる
  4. サラ金のキャッシングができなくなる
  5. 保証人になれなくなる
  6. 携帯電話の端末代金など、割賦払いができなくなる

というように、とにかく金融機関や貸金業者からそっぽを向かれる状態になってしまいます。

 

ブラックリストに載るような情報のことを「事故情報」と呼ぶのですが、この事故情報は5年~10年残り続けます 😯

そのため、これらの制限を長期にわたって受け続けることになってしまいます。

夢のマイホームを手に入れたいと思っても、ローンが組めなければあきらめるしかありません。。。

 

絶対に、ブラックリストに載るのは避けたいですよね!

そのためにも、どういう場合にブラックリストに載ってしまうのか、知っておきましょう。

 

1.61日以上3か月以上の延滞がある

一般的には、3か月以上の延滞があると、「信頼を著しく損ねる契約不履行」とみなされます。

ちなみに、日本学生支援機構から借りている奨学金の延滞も、これに該当します。

奨学金だから甘く見てもらえると思っていてはいけません!

 

奨学金を借りている方は、こちらもあわせてご覧ください。

 

2.債務整理を行った

民事再生・自己破産・任意整理など、法的な手続きを行って借金を減額した場合には、ブラックリストに載ります。

 

ただし、過払い金請求の場合には、ブラックリストには登録されません。

昔は登録されてしまっていたのですが、現在では大丈夫ですのでご安心ください 😉 

 

3.携帯電話の分割払いが未払い

これは盲点になっていると思います。

携帯電話の端末代金を、2年間など時間をかけて、少しずつ支払っていく「割賦払い」は、今では当たり前の支払い方法になっていますよね。

 

でも、これって実はクレジット契約に当たるんです。そのため、個人信用情報機関にしっかり登録されます。

 

そのため、携帯端末の分割払いを3か月以上滞納すると、ブラックリストに載ってしまいますので、注意しましょう。

 

そんなこと、携帯電話の契約時には一切言われません・・・

知らないって恐ろしいことですね。

 

スーパーホワイトの落とし穴

ブラックリストに載るのが怖いから、やっぱりクレジットカードなんか使うのをやめてしまえ! と思った方もいらっしゃるでしょうが、話はそう簡単にはいかないのです。

クレジットカードを一度も使ったことがない場合、個人信用情報機関には何の履歴も残りません(当たり前ですが!)

この状態を、スーパーホワイトと呼んでいます。

 

実は、スーパーホワイトの場合、審査が厳しくなってしまうのです。

何も悪いことをしていないのに、なぜでしょう?

 

先ほど、ブラックリストの情報は、5~10年は残り続けるということをお伝えしました。

逆に言えば、自己破産をしようが、一定の期間が来れば消えてなくなります。

この、「消えてなくなる」というところが重要です。

 

現金主義を貫いてきたスーパーホワイトなのか、ブラックリスト後のスーパーホワイトなのか、信用情報だけでは分かりません。

そのため、新規カード作成はもちろん、ローンの審査においても、スーパーホワイトであるというだけで、厳しい目が向けられてしまうのです。

 

さらに、クレヒスは、社会における経済活動での信用度を表す指標にもなります。

10代や20代なら、クレヒスがなくてもおかしくはありませんが、30代以上でスーパーホワイトだと確実に警戒されます。

 

もちろん、全く審査に通らないというわけではありません。

ですが、審査の基準が年収や勤務先内容、勤務年数にかたよってしまいますので、転職したてや職種によっては不利に働いてしまいます。

 

海外旅行や海外出張の際には、クレジットカードを持っていることが社会的信用の証となりますので、逆に持っていないと不便なことが多いです。

社会人としての信用度をつけておくという意味でも、ある程度のクレヒスは積んでおいた方が安心です。

 

クレヒスの育て方

それでは、クレヒスを育てるためにはどんなことをすればいいのでしょうか?

1.遅延することなく支払い続ける(超重要です!!)

引き落とし期日に間違いなく引き落としができること。

これが最重要ポイントです。

優良なクレヒスにするには、引き落とし不能の状態を作らないことが大事です。

給与振込口座などの確実にお金が入っている口座を、引き落とし口座として登録しておきましょう 😀

 

2.毎月、少しずつでも使用する

2年分の利用履歴が見られるのですから、毎月利用があって、期日に引き落としが行われていれば信用度が増すのはイメージできますよね。

光熱水費の支払いや、携帯電話の支払いなどをクレジットカード払いにしておくのが、一番手間なく毎月利用が可能になりますので、おススメです。

どうせ払うお金ですから、無駄遣いにはなりませんよね!

 

3.カードを長期保有し、使い続ける

クレジットカードを作ると、ポイントや特典が付くことが多いですよね。

そのため、作っただけで使わずに、短期所有を繰り返す方もいらっしゃいます。

 

クレジットカードを作った情報は、5年間は残りますので、短期解約を繰り返していれば履歴は丸見えです。

当然、審査には通りにくくなりますので、本当に作りたいカードが作れなくなるなんていうことにもつながります。

特典狙いの、安易なクレジットカード契約は控えましょう。

 

4.使わないカードをなくす

全く使わないカードを持ち続けている場合には、きちんと解約をして整理をすることも大切です。

空港ラウンジが利用できる・・・などの理由で、利用はしていないけれど、どうしても持ち続けたいカードがある場合には、最低限でも年に1回は利用の実績を作っておきましょう。

できれば、毎月利用した方がいいですけどね 😉

 

カードの解約をした場合、解約の記録は残りますが、クレヒスには影響ありません。

ただし、同時に何枚ものカードを解約するのは、避けた方がいいでしょう。

同様に、短期間にたくさんのカードを作るのもNGです。

 

まとめ

クレヒスの育て方は、そんなに難しいものではありません。

  1. 身の丈にあったカードを、
  2. 必要最低限所有し、
  3. 毎月コンスタントに使って、
  4. 決められた期日に間違いなく支払う

これだけです。常識的な使い方と言ってもいいですよね!

 

社会人としての、お金にまつわる信用度を上げるためにも、ある程度クレジットカードは利用しましょう。

その際に、どうせ使うお金をクレジットカード払いにし、ポイントも貯めるという流れを作っておけば、ポイントもクレヒスも上がって一石二鳥ですよ!

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ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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