1級ファイナンシャル・プランニング技能士のみさき(@fpmisaki2)です。
FP試験の本番が近づいてくると、
- 自分のやってきたことは、間違っていなかっただろうか?
- どこまで勉強しておけばいいのだろうか?
などなど、不安になりやすいですよね。
全く勉強をしていなくって、今からスタートする! という場合には、とにかく時間を作って詰め込むしかありません 😥
ですが、ある程度勉強を進めてきた方であれば、2週間前から当日までは、ベストコンディションで試験に臨むことに重点を置きながら、最後の仕上げをしていくのが一番です。
私は今まで、FP2級(学科+実技)・FP1級学科・宅建士・FP1級実技と、4回にわたって資格試験を受検してきました。
これらの経験を踏まえて、直前期の過ごし方に関して、私自身がやってきたことをまとめておきます。
よかったら、参考にしてみてくださいね。
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不安にならないためにも、直前期には「新しい問題集」に手を出さない
FP2級試験は、6割以上の点数が取れれば合格となります。
そのため、全ての内容を完璧に覚えている必要はありません。
既にお手元にある問題集1冊を、繰り返し解いて自分のものにしておけば、6割以上の得点は確保できます。
「あれもやってない、これもやってない・・・」と不安になるだけですので、新しい問題集やテキストに手を出すのはやめましょう。
手元の問題集の使い方としては、
まずは、3色のマーカーと、フィルムタイプの細い付箋(下の文字が透けるやつ)を用意します。
- 4択問題を、バラバラの〇✕問題として解く。
- 自信を持って答えられた選択肢の番号を、マーカーで塗りつぶす。
- 1周終わったら、マーカーで塗られていない部分だけ、もう一度解く。
- 2周目で自信を持って答えられたら、違う色のマーカーで塗りつぶす。
- マーカーで塗られていない問題をもう一度解き、自信を持って答えられたら、さらに違う色のマーカーで塗る。
- それでも色が塗られなかった問題には、付箋をつけておく。
こうすることで、直前に見直すべき苦手な問題に、付箋が付きます。
あとは、時間が許す限り、できなかった問題をひたすら繰り返して定着を目指します。
過去問を何度かやっていると、「答えの選択肢番号」を覚えちゃっていることが、けっこうあるものです。
それで、ついつい覚えた気になっちゃう💦
選択肢をバラバラにして〇✕で解けるかどうか? が、本当に理解ができているかどうかの分かれ目です。
過去問と全く同じ選択肢が並んだ問題が出ることはありませんが、バラしてみると、結構似たような問題があります。
そこまでやっておけば、当日の試験では、「全ての選択肢の〇✕が分かるわけではないけれど、確実に正解(または不正解)である選択肢が見つけられる」という設問が増えていますので、6割越えはクリアできるでしょう。
直前期になっても間違え続ける「どうしても苦手な問題」は、割り切って捨てる勇気を持とう
しつこいようですが、FP2級試験は、6割以上取れば合格できます。
4割は間違えても大丈夫なのです!
過去問を解いていると「何だこれ?」とか「ちょっと何言っているんだか分からないんですけど 😡 」という問題が必ず出てきます。
合格率が上がりすぎないように、1級レベルの「解けなくてもしょうがない難問」も混ぜ込まれてきますので、気にしないでスルーする力も大事です。
過去問で、何度やっても間違えるとか、どうしても理屈が分からない、というものが出てきた場合には、思い切って捨てちゃいましょう。
先ほどの方法で、3回間違えて付箋が付いた問題のうち、5回(=最初の3回+2回)やっても答えられないものは、捨てる対象にしてしまってOKです。
捨てると決めた問題は、問題番号に✕印をつけて、区別します。
こんな感じで進めていけば、学科は比較的スキマ時間を使いやすいです。
一方、実技はしっかり机に向かって解きたいですよね。
時間を作って、実技試験もしっかり問題集をおさらいしておきましょう。
こちらは、感覚を取り戻すのが大事です。
前は解けたはずなのに、なんでだろう? となりがちなので、しっかり机に向かえる時間帯に、問題演習を繰り返して、手に計算方法を覚えさせておきます。
試験1週間前にやっておきたいこと
試験1週間前になったら、当日に向けての事前準備をはじめておくのがいいですよ 😀
当日、慌ててしまうと、せっかく勉強していても、その成果が発揮できなくなります。
めんどくさいなぁと思わずに、このタイミングで事前準備をしておきたい!
気分転換にもなりますしね 😉
試験場への交通アクセスをチェック
FP 試験の会場は、大学が使われるケースも多いです。
大学名だけ見て、思い込みで調べてしまうと、違うキャンパスに行ってしまう危険性があります。
たまーに、似た名前の紛らわしいキャンパスがあることも・・・
しっかりと、所在地を確認しておきましょう。
その他にも、最寄駅からバスを利用する、キャンパスが広くて正門から試験場までは10分以上かかるなどの地味なトラップがある場合があります。
試験を受ける教室までのアクセスを含めて、しっかり余裕を持った時間で、電車のルートや乗る時間などを調べておきましょう。
なお、当日の昼食などは、会場最寄り駅に行ってから買うのではなく、事前に準備しておくことをお薦めします。
コンビニ自体が見つからなかったり、いろいろ売り切れていて使えないというケースがあります。
本番と同じ時間で、過去問を解いてみる
可能であれば、仕事がお休みの日を使って、本番と同じ試験時間で、試験の形式の問題を解いてみてください。
その際、事前に調べておいた、会場までにかかる時間を考慮した「試験当日の起床予定時刻」に起きるようにしてみてください。
学科試験は、10:00~12:00、実技試験は13:30~15:00ですね。
夜型の生活が染みついている方は、午前中の試験では思ったより頭が働かない可能性があります。
また、午後の試験は食後ですので、食後に眠気が襲ってくる可能性があります。
試験の時に、最高の状態で臨むためにも、自分の体のリズムだったり、問題を解き終わるまでにかかる時間だったりを体感しておくといいです。
試験と同一の時間に合わせるのが、スケジュール的に難しい場合にも、学科なら120分間、実技なら90分間という時間をはかって、その時間内でどこまでできるか? くらいは試しておいた方がいいです。
解答後の見直しにあてられる時間がどれくらいありそうか、時間短縮をする方法がないか、考えるうえでの大事なヒントになります。
生活のリズムを、試験の時間にあわせたシフトにしておく
できれば、試験前の1週間は深酒などをがまんして、試験当日の起床時間に合わせて起き、早めに就寝するというリズムを組んでおきましょう。
朝早起きしたら、その時間で勉強するのがいいですね 😉
「不安だから、夜中まで勉強する」という生活を1週間続けてしまうと、試験当日に蓄積疲労で力が発揮できなくなる可能性があります。
早寝早起きに身体を慣らし、朝からスッキリした頭で過ごせるようにしておきましょう!
受検票用の写真を準備して、貼っておく
当日に慌てることがないように、1週間前には写真を準備してしまいましょう。
試験当日に駅のスピード写真で撮影すればいいや・・・は絶対にNGです。
不思議なもので、探していると見つからないということって、結構おこります。
当日バタバタすると、精神的によくありませんので、しっかり準備しておきましょう。
電卓は生命線。手持ちの電卓が、試験で持ち込み可能なものか、しっかりチェック
試験場に持ち込める電卓には、一定の条件があります。
ちゃんと条件にあっているか、再度確認しておきましょう。
万が一、持ち込みできない電卓を持って行ってしまうと、そこで終了です。
電卓なしでは、FP試験に合格することはできないでしょう・・・
計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用が認められています。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキー。
※ 使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
【おまけ】 近所の神社などでお参りしておく
これは気持ちの問題ですが、気分転換を兼ねて、願掛けをしておくのも悪くないと思います。
私は、比較的近くに神社があるので、そこでお参りしてお守りを買い、当日持参しました。
ただ、お参りはその都度行ったものの、お守りは、その後に受けた宅建・FP1級でも使いまわし(?!)しました。
今でも手元に残しています。
同じお守りに見守ってもらった・・・という理由です、念のため 😀
試験前日~当日の最終チェック
いよいよ試験直前。
ここまできたら、当日に最大のパフォーマンスができるように、調整に入りましょう。
試験前日-持ち物の最終確認
試験前日には、忘れ物がないように持ち物チェックをしておきましょう。
- 受検票-写真は貼りましたか?
- 筆記用具-シャープペンの芯、良く消える消しゴム。故障時に焦らないように、シャープペンシルは複数持って行きましょう。
- 腕時計-試験場に時計があるとは限りません。アラーム機能はOFFにしておきましょう。
- 電卓-絶対に忘れてはいけません! 故障が不安なら予備も1台。
- 本人確認書類-免許証、学生証など。忘れがちなので気をつけましょう。
- テキスト or 問題集-使い込んだ問題集。お守り代わりにもなります。
- 温度調節できる服装-冬は冷え対策、夏は暑さ or 冷房対策が必要です。試験場の温度が快適だとは限りません。
- チョコレートなど-軽く糖分補給をすると、脳が活性化します。
- ハンカチ・ティッシュ・目薬・常備薬-体調の変化に対応できるように準備しておきましょう。試験中に鼻血が出ちゃった・・・なんてこともありえますので(目撃談です!)
細かいこと言うなよ! って思うかもしれませんが、試験に慣れていないと、意外と当日に足りないものがあって慌てることがあるのです。
持参するものは、必ず前日にそろえておきましょうね。
余談ですけど、マークシート用のシャープペンシル&消しゴムはけっこう便利でした。
塗りつぶす時間が短くなるし、間違えたときも消しやすいです。
あとは、早めに寝て、翌日にそなえましょう!
試験当日の過ごし方
試験場への集合時間の30分前には、会場入りする
電車が遅れたりする危険性もあります。遅刻は精神的にダメージも大きいので厳禁です。
余裕を持った時間で、移動スケジュールを組んでおきましょう。
早めに会場に入っておくと、他の受検生が醸し出す空気感とか、緊張感とかに慣れることができます。
お手洗いの位置や、食事スペースの確認もしておくといいですね。
ちなみに、私が受検した際には、食事スペースは受検生で埋め尽くされ、座れる場所を確保するのが大変でした。
今はコロナ禍で入場に時間がかかることもあります。早めの行動、早めの下見が大事です!
周りの人のことは、気にしない
周りの人が、立派な電卓を持っていて凄そうだなぁとか、異常に余裕な態度で臨んでいるとか、気にしだすと不安になってしまいます。
試験問題の6割以上を取ればいいのですから、周りは関係ありません。
自分がやってきたことを、素直に出せばいいだけですよ。
分からない問題は、とっとと飛ばして次へ行く
限られた試験時間の中で、悩んでいる時間はもったいないので、分からない問題は飛ばして先に進んでしまいましょう。
例えば、4つのうち、2つの選択肢は答えが分かるという場合、選択肢の横に 〇 ✕ ? の記号を入れて区別しておきます。
全ての問題を1周回って戻ってきたら、(または残り時間が5分くらいになってしまったら)、もう一度考えてみるか、とにかくどれかを塗りつぶすと割り切っておくと、気が楽になります。
分からない問題が出た時に、どうしよう💦 とパニックになるのが一番避けたいことです。
せっかく覚えていたことも、頭が真っ白になると解けなくなる危険性がありますので、試験時間中に冷静でいられるようにするためにも、「分からなければ、いさぎよく飛ばす」と割り切っておくといいです。
ただし、マークミスにだけは気をつけてください。
ぜんぶ1問ずつズレちゃうと悲惨です。
マークミスが不安な場合は、とりあえず「?」をつけた回答の1つをマークして進めておき、見直し後に修正するというのもありでしょう。
このへんの感覚を、事前の自宅模擬試験でつかんでおくのが大事です!!
最後まであきらめない
試験の途中で退席する方も多くいらっしゃいます。
でも、例え半分の時間で全てが解き終わっていたとしても、時間がある限り、しっかりと見直しをしてみてください。
私自身、見直しで自分の間違いを見つけられて、点数を稼ぐことができた経験があります。
とにかく、時間いっぱいを使って、ベストを出し尽くすことをお薦めします。
午前中が終わったら、学科のことはきれいさっぱり忘れる
学科試験が終わった後、実技の試験開始までの過ごし方は、
- 眠くならない程度に食事をして、お手洗いにしっかり行っておく。
- お好みに応じて、チョコレートなどで糖分補給をしておく。
- テキスト等を確認したい場合、パラパラ眺めておく。
こととして、
学科試験のことは、きれいさっぱりと忘れてください。 ←超重要
終わったことは、悩んだりくよくよしても仕方がありません。
気持ちの切り替えは大事です。実技に集中しましょうね!
まとめ-ここまでやれば、不安も吹き飛ぶ。自分を信じて、冷静に力を発揮しよう!
試験当日への臨み方として、全般的に言えることは、
いかにして、冷静さを保つか
これに尽きます。
せっかく、しっかり勉強していても、慌てちゃったり、眠くなったり、不安になったりしてしまうと、力が十分に発揮できなくなってしまいます。
それって、とってももったいないことですよね 😉
試験直前期は、
- 本番の環境に慣れる
- 身体のリズムを整える
- 冷静さを保つための、セルフコントロールをする方法を決めておく
ということを心掛けて、過ごしてくださいね。
皆さまの受検がうまくいくように、心から願っています。
あとは、合格後の姿を思い描いて、モチベーションアップ!
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