しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。
最初はいろいろ決めることがあって大変だったけど、無事に積立投資をはじめることができました。
よかったよかった 😉
増えたかなぁ、減ったかなぁ・・・と気になって毎日眺めたくもなりますよね。
でも、しばらくは積立投資の存在を忘れてしまってもいいくらい、ほったらかしでOKです!
~おさらい~ 長期インデックス投資への道 4ステップ
- 資産配分を決める
- 積み立てるファンドを決める
- 販売会社を選ぶ
- 運用状況の確認とリバランス ←いまここ 😛
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購入後のチェックポイント
日経平均があがったとか、下がったとか、そんなニュースが流れるたびに、やきもきしていませんか?
外国株だと、値動きが大きい分、一時的にすごく儲かった気がして、怖くなったり気が大きくなったり・・・
ひやひやすることもあるでしょうが、長期積立投資をしている私たちにとっては、値動きがあるということは朗報ですね。
値動きがあるからこそ、下がったときには多くの口数が買え、上がったときに受けられる恩恵が増えるのですから 😉
なが~い目で見た時に、右肩上がりのグラフになっていればいい。細かいジグザグは気にしない。
この感覚を身に付けることが大事ですが、これが意外と難しい💦
でも、せっかく投資をはじめたのですから、お金に振り回される生活ではなく、お金と仲良くなって欲しいと思っています。
投資の利益だけで食べていこう! というような、ハイリターンを求める目的でないのであれば、投資に心を奪われることなく、穏やかに過ごせるような「仕組み」を作り、あとは基本ほったらかしで十分です。
長期インデックス投資は、一度始めてしまえば、「作業」がないのは間違いないのですが・・・
実際に自分のお金で投資を始めてみると、想像以上に値動きが気になってしまうものなんですよね。
そのため、心をコントロールする(=平常心を保ち、冷静に判断する)というお仕事(?!)が待っています。
この点は、私自身が投資を始めてみたばかりのころに感じた葛藤について、まとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
作業から解放された分、自分の心と向き合う時間が与えられたと思って、あまった時間でお金の知識を身に付けてみてくださいね 😀
この「あまった時間」こそが、実は一番の投資効果を生み出すかもしれません 😉
さて、基本ほったらかしでOKとは言え、たまにチェックしておくべきポイントがいくつかあります。
そして、これこそが超重要。しっかり押さえておきましょう。
資産配分(アセットアロケーション)の現状チェック
これは、最初の1年くらいは、やってもやらなくても、どっちでも構いません。
値動きの推移を追いかけてみたい方は、月に一度くらいはのぞいてみてもいいでしょう。
このとき見るべきポイントは、時価評価額ではありません。
(上がっていても下がっていても、どうでもいいです 😎 )
見るのは、最初に決めた資産配分とのズレ具合です。
例えば、外国株式60%、国内株式40%で買っているのに、値動きによって、気が付けば保有比率が「外国株式50%、国内株式50%」になっていた・・・
このように、長い間積み立てを続けていると、はじめに決めた資産配分から大きくズレてくることがあるのですが、そのときはリバランスを行います!
リバランスこそが、長期積立投資のキモ
リバランスとは、崩れてしまった比率をもとに戻すことです。
先ほど例に出したケースの場合、
- 国内株式を売って、外国株式を買う
- 外国株式を買い増しする
のいずれかによって、もとの外国株式60%、国内株式40%という比率に戻します。
チェックしたタイミングでは、外国株式の1口あたりの価額が下がっていて、国内株式の1口あたりの価額が上がっている状態です。
- 価額が下がっているときは、同じ金額でたくさんの口数が買える
- 価額が上がっているときに売れば、利益は増える
資産の金額ではなく、バランスを保ち続けることにより、全体的な資産を増やすことができる仕組みです。
これって、結果として「安く買って、高く売る」ことができているわけですよね。
チャートの動きをにらみながら、いつ上がるか? と予測することは難しいのですが、リバランスを活用した場合には、高度な知識がなくても効率よく売買をすることができちゃいます。
そのため、リバランスをしないで買い続けるよりも、リスクが抑えられて収益率がアップするという効果が期待できるわけです。
リバランスの目安は、5%以上の差が出た時と考えておけばいいでしょう。
始めたばかりのころは、それほど大きな差が出ないことが多いので、結果として、見守るだけで終わることがほとんどです。
ちなみに、リバランスをする際に一部資産を売却すれば、それはそれで手数料が発生します。
あんまり神経質にバランスを取り続ける必要はなく、2~3年に一度くらいの調整で十分なことがほとんどだということは頭に入れておきましょう。
年に一度の、運用レポートチェック
投資信託の決算期になると、年に一度(または半年に一度など)運用成績がまとめられた「運用報告書」が発行されます。
細かい数値などがたくさんあって、あんまり見る気が起きないかもしれませんが、ポイントを押さえて運用状況を確認してみるとおもしろいので、ぜひ見てみてください。
check1 純資産総額の増減
純資産総額は、投資信託の資産規模を表しています。
右肩上がりに増え続けていれば、その商品に魅力を感じて投資する人が増え続けているわけです。一方、大きく減っているようだと、危険信号です。
さらに、純資産総額が減っても、運用コストは比例して減るわけではありません。つまり、1口あたりの運用コストの負担も高くなりますし、場合によっては満期が来る前に「繰上償還」されて、運用そのものが中止になってしまう場合もあります。
他の部分はチェックするのがめんどうだったとしても、せめて純資産総額の推移だけは見ておいてくださいね。
check 2 運用実績
ファンドの騰落率(=上がったり下がったりする変化の割合)や基準価額の推移が分かります。先に説明した「純資産総額」の推移も、グラフ形式で見られます。
インデックスファンドの場合、例えば日経平均株価などの「指数」に連動することが目標になっていますが、この「指数」のことをベンチマークと呼んでいます。
ベンチマークときちんと連動して動いているか(=目的通りの運用ができているか)という点にも注目してみましょう。
check 3 投資環境(変動要因)
国内外の政治経済で何が起こり、どのように市場に影響を与えたのかが解説されています。
世の中のニュースと市場の関係性が見えてくるので、ニュースの見え方が広がり、政治や経済を見る目が肥えてきます 😉
check 4 運用の概況
実際に組み入れている有価証券の入れ替え状況を把握することができます。
当初の目的と、組み入れ資産の内容や比率が変わってきていることがあります。想定外の組み換えが行われていないか、チェックしておきましょう。
人と同じで、ファンドも心変わりをすることがあります(苦笑)
check 5 今後の運用方針
今後の市場予測をどのように立てているのか? についてや、それを踏まえた運用の戦略などが分かります。
check4にも連動しますが、さりげな~く、運用方針が変更になっていることもありますので、もともと思い描いていたものと大きく離れてしまっていないか、チェックしておきましょう。
check 6 費用の明細
運用にかかった費用の明細が分かります。多くの場合、1万口あたりの費用明細が細かく書かれています。
運用にかかっているコストを知ることができるのももちろんですが、販売会社・運用会社・信託会社の取り分比率が分かったりもします 😎
これらのポイントに目を通すことにより、ファンドの現状が分かりますし、投資の本質が見えてくるようになります。
最初のうちは、なんとなくで選んでいたとしても、今後、他にいいファンドがないかな? と探したくなった時に、ファンドを比較する力が身についてきますよ。
運用状況の管理ツール
毎月(毎日)の積立については、自動的に行われる仕組みができあがっていますので、そのまま放置しておくだけで、積み立ては進んでいきます。
でも、「現在の運用状況を確認したい」とか「運用方針の見直し」を行いたいという時には、販売会社のサイトに1つ1つログインして確認することとなります。
使っている金融機関が1つであれば、まだいいのですが、2つ3つと増えてくると、それぞれのサイトにログインして、個別にチェックするのが地味に大変だったりします 😥
iDeCoとつみたてNISAと一般課税口座・・・こんな感じで、あちこちに分散して持っている場合は、自分でExcelなどを使って集計して比率を確認することになります。
やってみていただくと分かるのですが、これって若干めんどうです。
でも、リバランスの必要性を判断するうえでは避けて通れない。
そんなとき、楽して確認できる2つのツールがあるので、ご紹介します。
マネックス証券に口座を持っていると、追加料金なしで使えるのですが、無料のわりには、なかなかの優れものです。
1つめ MONEX ONE
銀行、証券、クレジットカード、ポイントサイト、公共料金など全207 サイト (2017年12月現在) の情報を登録することができ、最新情報を一覧で管理できるようになります。
2つめ MONEX VISIONβ
円グラフで資産分類の比率が分かりますし、リスク・リターン比較やリターン予測なども、グラフ化されるので、ぱっと見ただけで理解できます。
ご丁寧に、ひと言アドバイスや追加購入アドバイスもしてくれます。
商品を買わされることもないですし、販売員から対面ですすめられているわけではないので、アドバイスを取り入れるかどうか、自分で冷静に判断できるのも利点です。
ちなみに、MONEX ONE を使っている場合、データ連携をすることができ、自動的に資産のデータが反映されますので、とってもラクですよ。
比較用の目標ポートフォリオが設定できるのですが、与えられた3種類(または6種類)からしか選べないのが難点です。自由に作れたらいいのになぁとは思います。
ですが、無料でカンタンに資産状況がチェックできるので、使って損はないと思います。
マネックス証券は、こういうツールに優れているものが多いので、口座開設の対象として検討されてもいいですね。
ちなみに、私は一応マネックス証券の口座を持っていますが、完全にツール利用目的がメインです。
ただ、ほんの少しだけの純金積立用として使っています。
マネックス証券は、手数料が安めで金を現物でも引き出すことができるので、純金積立を検討する場合には有力な選択肢になります。
金の場合、取引ができたとしても、現物での引き出しができない場合があるので、その点も踏まえつつ投資先を選ぶ必要があります。ちなみに、楽天証券は現物引き出し不可です。
投資信託の売り時とは?
リバランスのために売る、年代に応じて資産配分(アセットアロケーション)を変更したいときに売る、などの場合は、とても分かりやすいので、感情に流されることなく決めやすいです。
では、最終的な売り時はいつなのでしょうか?
答えは、「目的の時期がきたとき」や「そのお金が必要になったとき」です。
- 定年退職したら世界一周船の旅に行く
- 老後資金の足しにする
- 家のリフォームが必要だけど、預金だけでは不足する
- 2人の子どもの大学受験と私立高校の学費が重なって大変
など、決めていた目的が近づいてきたときや、本当にお金が必要になったときに、必要な分だけを売ればいいのです。
投資を始めると、「今は値下がりしているから、売るともったいない」という気持ちが働き始めます。
ですが、もともとの趣旨は、当面は使わないお金に働いてもらうのが投資でしたよね。
本当に必要な時には、お金は使わなければ意味がありません。
とはいえ、大きなお金が動くライフイベントは、ある程度時期が読めるものが多いはずです。
そのタイミングがあと数年に近づいてきたとき、基準価額が高いなぁと感じたら、売ってしまって定期預金や国債など、別の資産に転換してしまうこともできます。
ギリギリのタイミングだと、下がっていたらそれまでですが、数年のスパンを持って考えておけば、ある程度有利な時期を選ぶことができますよ。
実は、投資の最大の敵は、欲や恐怖などの「感情」です。
こうした感情に振り回されず、淡々と投資をする手法が積立投資とリバランスです。
結果として生まれた資産は、もともとの趣旨を忘れずに、使うべき時にありがたく使いましょう。
私の昔からの友人が、こんなことを教えてくれました。
老後のためのセミナーに行ったら、大事なこととして
- 身体の健康
- 心の健康
- お金のこと
という3点があげられていたそうです。
老後に限らず、この3つのバランスは、生きていく上ではとっても大事ですね。
忘れられがちですが、お金のことは、心穏やかに過ごしていくために、ある程度の対策をしておく必要があります。ですが、お金のために心が壊れてしまったら、本末転倒です。
お金は目的ではなくて、手段だということ、このことだけは忘れないようにしましょう!
インデックス投資の終わらせ方については、もう少し深掘りした記事も書いています。あわせてご覧ください。
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