アクティブファンドを買うなら、リスクへの理解が必要【ひふみプラス、ひふみ投信】を買う前に読んでみたい1冊をご紹介

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しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。

 

投資にちょっとでも興味を持っている方なら、「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」という商品に、興味をお持ちの方は多いのではないかと思います。

 

もちろん、実際に買っている方もたくさんいらっしゃいますよね。

2017年2月に、テレビ東京のカンブリア宮殿で取り上げられたことをきっかけに、レオス・キャピタルワークスへの口座開設が殺到し、バカ売れしたのは有名な話です。

 

基準価額・純資産総額のチャートを見ると、一目瞭然。
純資産総額のグラフのカーブが、明らかに変わっているのが分かります。

ひふみ投信※レオス・キャピタルワークス公式サイトより引用

 

テレビの影響力は絶大だなぁと思う反面、どこまで考えて投資したのだろう・・・という一抹の不安も感じます。
どうしても、テレビだと「いいところ」だけがフィーチャーされますからね 😥 

 

アクティブファンドに投資するということは、相応のリスクを取るということ。
だからこそ、投資をするなら、そのファンドのことをしっかり知ってから、自分の意志で投資したいところです。

 

新しく誕生する、丸井グループのtsumiki証券によって、クレカで手軽にアクティブファンドが買えるようになります。

だからこそ、今一度、アクティブファンドである「ひふみ投信」へ投資することについて、考えておきましょう。

 

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ひふみ投信は、アクティブファンド。商品を理解し、上手に選ぶのは投資家のしごと。

そもそも、アクティブファンドとは、積極的に運用し、指数を上回る成果を目指すもののことです。

 

こちらの記事でも書きましたが、現実問題としてインデックスファンドを上回る成績を上げているアクティブファンドは非常に少ない!

プロであっても、将来どうなるかを予測して、当て続けることは難しいことなんです。

過去の成績を見る限り、長い目で見れば、ひふみ投信は数少ない「勝っている」ファンドに入りますね。

ただ、これが未来もずっと続くという保証は、どこにもありません。

ハイリターンを得るためには、ハイリスクを覚悟する必要があります。

 

そんな、アクティブファンドであるひふみ投信の運用方針は、ざっくりまとめると、「主に日本の成長企業に投資し、足で稼いだ情報で成長企業を発掘する」です。

 

つまり、ファンドの成績は、

  • 日本の成長企業を発掘するファンドマネージャーの手腕にかかっている。
  • 日本の企業が成長していくことにもかかっている。

と考えることができます。

 

つまり、「なんか、買っとけば儲かるらしいよ!」という、錬金術のようなものではないということを、しっかり頭に入れておきたいですね。

 

投資をする私たちが、しっかりとファンドの未来を想像しながら、投資をすべきか考えてみる必要がある。

そして、経過を見守りつつ、結果を受け入れる覚悟が必要。

インデックス投資だってリスクはありますが、それ以上に私たちがしっかりとファンドのことを知る努力をすることが大事なんだということは、忘れてはいけません。

 

ひふみ投信のことを知るために、読んでみたい1冊-投資家が「お金」よりも大切にしていること

ひふみ投信を買うなら、ファンドマネージャーがどのようなことを考え、どのような方針で運用に向き合っているのかは、知っておきたいところですよね。

 

ひふみ投信の運用会社は、レオス・キャピタルワークス株式会社です。
現在、株式分割で上場の準備をしているようですね・・・

 

こちらの代表取締役社長が、藤野英人さん。最終的な投資判断は、多数決方式はとらずに藤野さんが行っています。

とは言え、6名もいる運用部の方々の考え方にブレは感じないので、チームとしてまとまっているのかなと考えています。

 

藤野さんの運用哲学に共感できるかどうかは、投資をするかどうかの判断をする上では押さえておくべきポイントだと言えます。

いくつか著書を出されていますが、その中の1冊として、こちらをご紹介します。

 

投資家が「お金」よりも大切にしているもの

著者が考える、投資やお金の本質について書いている本です。

実際の内容は、お読みいただくのが一番ですが、いくつかトピックスをひっぱり出してみます。

 

お金への向き合いかた-日米比較を中心に

  • お金には色がついていない。だからこそ、使う私たちの考えや態度が100%反映される
  • アメリカのヒーローは「民間人」で、日本のヒーローは「公務員」が多い。
  • 日本人に根強くある「清貧の思想」。豊かになることが悪いことのように思われがち。
  • アメリカのお金持ちは、儲けたお金や余っているお金を社会に還元するのが当たり前。一方、日本は寄付文化が根付いていない。
  • 日本人は、世直しは国がやるべきことと考える。民間人が自らのお金を投じて社会貢献をしようとは思わない。
  • 日本人は失う痛みに弱い。ちょっとでもマイナスになるのが嫌。

 

日本のヒーローが公務員だらけっていうのは、この本を読んで始めて意識しました。

今でこそ幅は広がってきていますけど、確かに、科学特捜隊、宇宙警備隊、警察官、先生、高校生、などなど、お金のニオイがしない職種(?!)が多いですね。

 

じゃあ、公務員がすごくカッコいいものとしてあこがれられているかというと、そんなことはなく・・・(ゴメンナサイ)

むしろ、救急隊員が自販機で飲み物買って飲んだら市民からクレームが入るとか、びっくりするようなことが起こるくらいです。

 

全般的なトーンとしては、日本=公に任せる、アメリカ=民間が稼いで還元、というふうにまとめられます。

 

経済と消費

  • 経済とは、お金を通してみんなの幸せを考えるもの。
  • 消費と生産はつながっている。赤ちゃんだって、立派な経済主体(=赤ちゃんがいることで、生まれる産業がある)
  • なんとなくではなく、自分がステキだと思ったものにお金を使うのが大事。

 

お金って、結局のところ数字でしかないので、使い方によって価値が決まると言えますよね。

なんとなく使っちゃった1万円と、ずーっと欲しかったものを手に入れるための1万円は、同じ1万円でも、その人にとっての価値は全く違う。

 

 

さらに、よく、「お金を払っているんだから!」と、横柄な態度を取ったり、むちゃな要求をする方がいますが、お金は感謝の気持ちを表すものでもあります。

 

  • お店で食事をしたときに、「美味しかった」の一言をかける
  • タクシーから降りるときに、「ありがとう」の一言をかける

 

そうすることで、サービスを提供する方も気持ちよくなり、その結果は自分に帰ってくる。

 

お金のやり取りをする以上、シビアさは必要ですが、同時に消費者の心がけ次第で、得られる価値を最大化することもできちゃいます。

お金は、使い方がとっても大事だということを再認識できます。

 

投資について

  • 会社の価値は、人々の生々しい営みの成果。1つの生態系のようなもの。
  • 会社のアニュアルレポートを見ると、会社のまじめさが見えてくる。社員の声や、社員の姿がどこまで出ているかはチェックポイント。
  • 投資とは、エネルギーを投入すること。最大のお返しは、明るい未来。貯金として眠っているお金からは、エネルギーは生まれない。
  • 東証株価指数は参考にしない、社会のために役立っているか、成長しているかどうかがファンドへ組み入れる株を選ぶ基準。
  • 本当の安定は、成長し変化すること。

 

アニュアルレポートとは、株式上場をしている会社が作成する年次報告書のことです。

株主や投資家に対して配られるものですが、わりと自由なスタイルで作れるようです。

ビジュアル化された資料や写真、社長の声などが載っているのですが、ここに生き生きとした社員の姿が出てきていれば、会社の本当の姿を垣間見ることができますよね。

 

ドラマ「インベスターZ」の中で、ビズリーチの南社長へのインタビューが出てきましたが、そこでもダーウィンの進化論を例に出し、「生き残る種は、変化に順応できる種である」という言葉が紹介されていました。

これからの時代は、ますます変化しながら成長することが、安定への道になっていくでしょう。

 

 

勝手にジャンル分けしてまとめてみましたが、なんとなく雰囲気は伝わりましたでしょうか?

このほかに、著書の中では、清らかで豊かな「清豊」を目指すべきというフレーズも出てきます。

 

清貧ではなくて、「清く豊かに」。

豊かになったら、貯めこむのではなくて、そのお金を還元していく。

その結果、またお金が戻ってくる。

そんな循環を生み出すことが大事なんだと感じます。

 

まとめーリスクを理解しながら、ひふみ投信と向き合ってみよう

ここでは、あくまで著書の紹介にとどめています。

細々とした運用方針は、ぜひ公式サイトの資料を読んでみてください。

また、ひふみ投信について、ものすごく詳しく調べていらっしゃるサイトを見つけたので、ご紹介しておきます。

 

著者の考え方に賛同するかどうか、投資の対象とすべきと判断するかは、人それぞれ。

自分自身が決めることですね。

 

ただ、アクティブ・ファンドに投資すると決めるのなら、ちょっとのブレ幅で右往左往しないで、長い目で見守っていくくらいの覚悟は必要になります。

 

ファンドを育てるのは、私たち投資家の役割でもあります。

だからこそ、しっかり理解・納得してから投資してほしいなぁと思います。

 

そういう私は・・・

ひふみプラスを少しずつ、つみたてNISAで買い続けています。

基本的にはインデックス派ですが、日本の中小企業の成長に貢献できたらいいなという思いで、唯一のアクティブファンドとして買っています。

 

ただ、正直なところ、悩んでいる点もあります。

  • 海外株の比率が上がってきていること
  • あんまり理解しないで買っている投資家が多そうなこと

このへんの理由で、離脱したり、購入対象から外したりされている方もいらっしゃるようです。

 

私も、もし保有比率が高かったら、一部売却をしているかもしれません。

でも、しばらくは運用方針をながめながら、このまま保有し続けようと思っています。

 

その結果、損失が出たとしても、自分の責任として受け入れます。

買おうかどうか迷っている方は、ぜひ「自分の意志」で納得がいく判断をしてくださいね。

 

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大空みさき
はじめまして、大空みさきです。

「お金のことを知ることが、実は最強の投資術。」
ふつうの会社員だった私が、生命保険の値上がり宣告をきっかけにFPの資格を取って、たどり着いた結論です。

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