2021年2月13日に、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震がありました。
東日本大震災発生から10年ほどの月日が流れていますが、今回の地震はその余震だと見られています。
いつまで余震への備えをしなければならないのか・・・
地震そのものに対する恐怖とともに、時間軸の長さにも恐怖を感じます。
やはり、普段から地震などの災害への備えを万全にしておくことが大事ですね。
備蓄は万全! と思っている方でも、油断して非常食の消費期限が切れていたり、お金の面での備蓄はされていないことって意外と多いものです。
実際に被災された方のブログ等を拝見すると、重要なのは「情報とお金」と言われている方も多く見受けられます。
そこで、上手に備えておくために、役立つ情報をまとめてみました。
災害への備えは、思い立ったらすぐ行動に移すべきです。
使わなければラッキー! ぐらいの気持ちを持ちつつ、しっかりと準備しておけば安心ですよ 😉
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水や食料は、日常生活に組み込んで上手にストックしてしまおう
最低限、3日分の食料や防災グッズを備えておくことが重要です。
5年保存水とか、非常食とかを準備されている方も多いことと思います。
でも、期限が切れちゃったことに気が付かなかったり、あんまり食べ慣れていないからおいしくなかったりと、なかなかうまくいかないことも多いですよね。
そういう時は発想を切り替えてしまいましょう。
食料や水などは、非常用の保存食にこだわらなくても構いません!
例えば、ペットボトルの水は、賞味期限が1年~1年半程度はあります。
普段から3日分程度のお水をストックしておき、「減った分だけ補充する」というサイクルを作っておけば管理がラクになります。
食料も同様に、簡単に食べられるものセットを決めておき、時々食べては減った分を買い足すようにしておくと、被災時にも「普段食べているもの」を食べることが可能ですので、気持ちの面で安心できます。
ただでさえ、気持ちが落ち込んでいるときに、食事が口に合わなかったらさらにブルーになります。
普段食べ慣れているものが食べられるって、けっこう大事なことなんじゃないかと思います。(小さなお子さまがいるご家庭は特に)
ちなみに私は、玄関付近に3日分のお水コーナーを作っています。
手前のものから取るようにし、取ったら位置を前にずらします。空いた一番奥のスペースに、使った分のお水を買って補充します。
キッチンそばには、レトルト食品Boxも作っておき、3日分のパスタソース、カレー、おかゆ。
あとは缶詰各種、インスタントの味噌汁やスープ、ビスコやチョコレート、飴玉などを入れていて、そこから使っては足す・・・というサイクルにしています。
実は、これって専門家も推奨している方法でした。(恥ずかしながら知りませんでしたが 😀 )
ローリングストック法という名前がついています。
できることから始めよう!防災対策 第3回‐内閣府防災情報のページ
こんな感じで備蓄のサイクルを日常生活に組み込んでしまう方が、確実に続けられますよ!
防災グッズを格安で備えるには?
防災グッズを最初に備えるのは、けっこうお金がかかるものです。
そこで、使える方法を2つご紹介します。
セットで買わずに、自分で作る
手間を惜しまない方には、おススメの方法です。
市販されている防災セットは、いらないなぁというものも結構含まれていたりします。
また、盲点なのは持ち出し袋が背負いにくいという点です。
非常用品は、それなりの重さになりますが、非常用の持ち出し袋は、肩に当たる部分が紐のまんまのものが多いです。
実際に背負って非難することを考えると、ちょっとツライ。
だったら、安い登山用リュックに、必要なものだけ詰めた方が合理的です。
何を入れたらいいか? という点は、このサイトが非常に参考になります。
防災セットを手作りしよう! 作り方の基本やコツを、防災士に聞いてきた
少し補足しておくと、懐中電灯はもちろんですが、ヘッドライトがあると便利です。
夜中の救助作業など、両手が使えるのは大きいです。
ヘッドライトを選ぶ際には、ずり落ちにくいタイプのものを選びましょう!
余談ですが・・・
少し落ち着くと、心のよりどころは大事だそうです。
特に小さなお子さまがいる場合、おもちゃとか絵本とかも少し入れておくといいですよ!
大人の場合は愛読書とか(心がほっこりする系列のものがよいかと 😉 )
ふるさと納税で、(ほぼ)無料でGET
そんなこと言われても、自分で作るのはめんどくさいです 😥
そんな方は、ふるさと納税のポータルサイトをチェックしてみてください。
実は、防災グッズをふるさと納税の返礼品にしている自治体は、結構あります。
例えば、オーソドックスな感じだと、
折り畳み式のヘルメットなんかもあります。
防災食や簡易トイレをそろえたいなら、
こんな感じで、いろいろありますので、一番しっくりくるものを選んで、不足する分は買い足すことにすれば、超格安で備えることができます。
ふるさと納税の返礼品は、バラエティに富んでいますので、いろんな用途で活用できます。
ぜひ、上限枠を把握したうえで、上手に活用してみてくださいね。
情報収集は超重要、スマホの充電をキープしよう
緊急時には、やはり早く確かな情報が欲しいところです。
テレビのニュースより、TwitterなどのSNSの方が、情報のスピードやリアルな状況の情報共有は早いですし、動画や写真も流れてくるので、現状の把握がしやすいです。
一方、ガセネタも出回るので、信じるべき情報か、スルーすべき情報か、判断する力も求められます。
普段からSNSの情報に接しておき、真偽を判断する訓練はしておいた方がいいでしょう。
また、ラジオは情報収集の手段として有効です。
スマホには、ラジオが聞けるアプリを入れておくといいでしょう。
TuneIn Radio
世界中の10万以上のラジオが聞けます。NHKラジオ第一が聞けるので、災害時には便利です。
radiko.jp
普段は関東、関西などエリアを制限して配信されていますが、災害時にはエリア制限が解除されることもあるようです。
このように、スマホは情報収集の要となるため、なんとしてでも充電を確保したいです。
手回しやソーラーで充電できるモバイルバッテリーは、手元に持っておくと安心です。
ただ、ソーラー充電は、天候などにも左右されますし、けっこう時間がかかるようです。手回し充電も、けっこう疲れるし、音がうるさいので避難所だと回しにくいという難点もあります。
あくまでも「補助」機能として位置付けておき、電池や日常的なUSB充電などで、しっかり使える状態をキープしておきましょう。
手元にライトがないと、スマホのライトを頼りに動くことになりがちです。
電池を情報収集以外に消費しちゃうのももったいないので、懐中電灯はきちんと備えておいた方がいいですね。
以前に警視庁警備部災害対策課が公式Twitterで紹介していた方法なのですが、懐中電灯の上に、水の入ったペットボトルをのっけて照らすと、簡易ランタンになるそうです。
いろいろと便利ですので、懐中電灯と電池は忘れずに確保しておきましょう!
(そして、しつこいようですがヘッドライトも 😉 )
お金は手元に小銭で用意
被災の状況によりますが、過去の前例を見る限り、お店はかなり早い段階から営業します。
もちろん、品切れが多発したり、長蛇の列に並んで買わなければならないなどの不便はありますが、支援物資が届くよりもお店の営業開始が早いことの方が多いようです。
でも、せっかくコンビニやスーパーが営業していたとしても、お金がなければ買うことができません。
ある程度、手元に現金のストックを持っておくことは超重要です。
とはいえ、ただ持っていればいいわけではありません!
お店によっては、おつりが準備できない場合もあります。
そのため、手元に1万円札しか持っていなければ、1,000円のものを買うために、1万円札を出すしかない・・・という悲しい状況におちいる可能性があります。
例えば、1,000円札30枚、500円玉30枚、100円玉50枚で、合計5万円。
公衆電話を使うことを想定して、10円玉も10枚。
こんなところを目安にしつつ、ある程度小銭を準備しておくことをおススメします。
家族全員の持ち出し袋に、少しずつ入れておくことも大事です!
また、意外と使えるのが電子マネー
クレジットカードは、決済時にオンラインでの決済が必要ですが、電子マネーはオフラインで完結するので、利用できる可能性が高いです。
自販機の場合、釣銭切れだったとしても、電子マネーなら利用することができます。
こんな利点もありますので、Suicaなどには、ある程度チャージした状態を保っておくと安心です。
ポイントは、複数の手段を持っておくこと。
すぐ引き出せる預金口座、現金(小銭含む)、電子マネーなど、どの場面でどの手段が活躍するかは分かりません。
投資に限らず、上手に分散しておくことは大事ですね 😉
銀行でお金をおろすために、備えておくべきこと
今までの大地震の際には、金融機関は、意外と早くから営業を開始してくれています。
ただ、慌てて避難した場合には、通帳や印鑑なんて持っていない! という場合もあるでしょう。
こういう場合、免許証や健康保険証などの身分証明書でも、10万円~20万円くらいの預金の引き出しには対応してくれたようですので、身分証明書は常に持ち歩くようにしましょう。
非常用のリュックには、コピーも入れておくと、なお安心です。
そして、やはり非常事態には、ゆうちょ銀行やメガバンクなどは強いです。
ネット系の銀行は、金利もいいですし、積極的に活用したいところですが、全てを集約するのはリスクが高いです。
生活資金を管理する口座には、必ず実店舗がある銀行を組み入れておくようにしましょう。
実は、投資を始めるときに最初に読みたい1冊としてご紹介している「お金は寝かせて増やしなさい」の中にも、著者が東日本大震災で経験したこととして、対面の窓口がある銀行の重要性について書かれています。
どんな場面においても、経験者の言葉に耳を傾け、取捨選択をしながら上手に取り入れることは大事ですね。
ちなみに私は、給与受取口座は地元の信用金庫。ゆうちょ銀行にもある程度のストックを持ち、残りを楽天銀行と住信SBIネット銀行へ振り分けています。
このように、「対面の窓口がある銀行なら、なんとかしてもらえる可能性が高い」とはいえ、通帳やパスポートなどは、いざという時にちゃんと使える状態にしておくに越したことはありません。
水にぬれるとぐちゃぐちゃになってしまうタイプの貴重品は、普段からジップロックのような、密封できるケースに入れた状態で保管しておくと安心です。
地震保険に加入しているなら、写真をしっかり撮っておこう
地震保険に加入している場合には、絶対に知っておいて欲しいことがあります。
地震保険は、その被害の程度によって、「全損」「大半損」「大半損」「一部損」の4段階に保険金の支払基準が分かれています。
- 全 損:地震保険の保険金額の100%(時価額が限度)
- 大半損:地震保険の保険金額の60%(時価額の60%が限度)
- 小半損:地震保険の保険金額の30%(時価額の30%が限度)
- 一部損:地震保険の保険金額の5%(時価額の5%が限度)
この4段階に入らなければ、地震災害で被災したとしても、保険金が1円も支払われないことがあります。
そのため、災害を受けたらすぐに保険が下りるわけではなく、保険会社が被害状況を把握してから保険金が支払われるのです。
もし、保険会社の調査員が来る前に、きれいにお片付けをしてしまっていたら・・・保険金が減額されてしまう可能性があります。
そんなこと言ったって、散らかったままにしておくわけにはいきませんし、状況によっては防犯上問題があるかもしれませんよね。
ですので、片づけを始めてしまう前に、スマホで写真を撮っておいてください。(ここでもスマホが活躍しますね!)
- 建物の柱や屋根、外壁の被害が分かるように、それぞれ細かく撮影しておく。
- 家財は、壊れたものをできるだけたくさん撮影しておく(点数が重要です)。
このポイントに気をつけながら、しっかり撮影しておいてくださいね。
ちなみに、災害の際であれば、証券番号や保険会社がよくわからなくなっちゃった・・・という場合には、日本損害保険協会の自然災害損保契約照会センターに電話をすれば、調べてもらうことができます。(フリーダイヤル 0120-501331)
まとめ-普段からの備えが大事
残念ながら、日本に住んでいる限り、いつ地震の被害に遭うかは分かりません。
普段から備えておくことが大事です。
ここでは、意外と忘れがちなお金にまつわる備えを中心にまとめてましたが、自治体が発行している防災マニュアルなどをご覧いただき、しっかり備えておきましょう!
また、お住いの地域のハザードマップは、しっかり確認しておくことをおススメします。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、地球観測衛星から発信した電波を元に、2018年7月の豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町の様子を画像化した資料を見ると、洪水や土砂災害を想定した市のハザードマップの浸水区域とほぼ重なっており、「こうした想定をしっかり周知する必要性を感じる」と専門家が指摘しています。
今、住んでいる地域はもちろんですが、これから家を買おうとするときは、ぜひハザードマップもチェックしてください。
家を買う=その街を買う という意識を持つことも大事です!
余談ですが・・・
東京都の防災ブック「東京防災」には、他の自治体の方でも役に立つ情報がたくさんありますので、ぜひ活用してみてくださいね。
なんだかんだ言って、困ったときにすぐ動かせるお金があるかどうかは大事です。
普段から、お財布を上手に管理しておくことも、災害への備えにつながります。
いざという時に、本当に地震保険でカバーできるかどうかは微妙な所があるので、生活防衛資金をきちんと確保しておくことができているのであれば、保険に頼らなくてもいいと思います。
(浮いた保険代を資産運用に回した方が、効率的ですね 😉 )
攻めと守りのバランスを大切にしながら、お金を整理・活用していくことを心がけましょう!
そして、災害が発生してしまった場合には、助け合いの精神が大事です。
明日は我が身。
他人事ではなく、自分のこととして考えるようにしたいものです。
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