しがらみゼロのFPブロガーMisaki(@fpmisaki2)です。
投資信託などのリスク資産に投資をする場合、「余裕資金」でやりましょう! という言葉を聞く機会は多いと思います。
私自身、他の記事でもあちこちでお話ししてきています 😉
でも・・・余裕資金ってなんなの?
決まった定義があるわけではありませんが、
- 長期間使用する予定がなくて、当面の生活費に充てないお金
- 投資をして、仮にソンが出てしまったとしても、生活には困らないお金
こんなイメージが一般的でしょうか。
とはいえ、漠然としていて、どう区別したらいいのか、分からなくなることと思います。
そこで、お金をきちんと整理して、使い分けをすることで、上手にお金に働いてもらえる環境を作るための、4つのお財布の作り方をご紹介します。
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1つ目のお財布は、普段もち歩くお財布
これは、いわゆる「長財布」や「二つ折り財布」などの、本当に持ち歩くお財布の話です。
よく、「風水的に黄色がいい」とか、「年収と財布の値段は比例する」とか、おまじないみたいな噂話がありますが、そういうことではありません。
お金が貯まりやすい人のお財布には、合理的な5つの特徴があります。
- 中身が整理整頓されていて、カード類が少ない
- レシートや領収書を溜め込まない
- 清潔感があって、きれいに使っている
- 小銭でパンパンになっていない
- シンプルで比較的薄い
この5つの共通点は、お金を大事にしている!という点です。
中身が整理整頓されていて、カード類が少ない
5つの特徴を実現するためには、
- クレジットカードは、できれば1枚、多くても2枚までに絞る
- ポイントカードも、本当によく使う数枚程度に厳選する
- カードの1つのポケットに入れるのは、1枚だけにする
- 健康保険証や運転免許証などの用途が違うカード類は、財布以外で管理する
- お札は、金種ごとにそろえて入れる
などが有効です。
余計なものがなくなることにより、今いくら持っているのか?が分かりやすくなりますし、必要なものがすぐに取り出せて、時間のロスもなくなります。
ポイントカードは、持ちすぎているとポイントを貯めるために余計な買い物をしてしまうという悪循環に陥ることがあります。
貯めるポイントは絞り込んで、効率よく利用しましょう。
レシートや領収書を溜め込まない
お財布はカバンに入れっぱなし!なんてことになっていませんでしょうか。
お財布の置き場所とレシートの保管場所は決めてしまい、すぐにレシートを出すことを習慣にするといいです。
後で家計簿をつけるから・・・と、レシートをお財布に入れっぱなしにするケースもあるようですが、無秩序にたくさんたまって来ると、家計簿自体がめんどくさくなってきます。
ちなみに、「食費」「日用品」とか袋分けにして放り込めるようにしてしまうと、後で家計簿に付けるのが楽になりますよ!
袋分け方式の利点としては、レシートがたまってくると、何に多く使っているのか?が視覚的に分かりやすくなり、気をつけようかなぁという気持ちになりやすいということがあります。
清潔感があって、きれいに使っている
例えブランドの高級なお財布を使っていたとしても、型崩れをしたり汚くなってしまうとみすぼらしい感じがしますよね。
そうすると、整理整頓をしようという気も起きなくなりますし、扱い方も荒っぽくなってしまいます。
余計なものを入れずに丁寧に使っていれば、きれいさを保てますが、時々からぶきしたり、中身を全部出して手入れをしたりしておくと、いい状態で長年使えます。
余談ですが、ビジネスシーンでお財布を出す機会が多い場合、結構しっかり見られています。
お金を大事にする人かどうか、それは、ビジネスパートナーとして信頼できるかの判断基準にもなり得るわけですね。
小銭でパンパンになっていない
おつりがたまっていくのをそのままにしておくと、小銭入れがパンパンになってしまいます。型崩れや汚れのもとですね。
時々小銭は財布から出して、小銭貯金に回してしまうのもおすすめです。札入れとコインケースを分けてしまうのも1つですね。
シンプルで比較的薄い
今までの条件をクリアしていれば、お財布は厚みが出すぎることなく、薄さを保つことができます。
整理しやすいものを使いたくなるので、結果としてシンプルなお財布を選ぶことにつながります。
お財布を大事に使うためには、まずは愛着が持てるお財布を選んでください。そうすれば、自然と大事にしますよね。
お値段や、有名ブランドかどうかは関係ありません。あくまでも、自分が納得するかどうかです。
革製のお財布は、使うほどにつやが出たり味が出たりしますので、比較的愛着が持ちやすいと思います。
個人的には、日本の職人さんが作っている質のいいものが好きで、
LUEGO
yuhaku
COCOMEISTER
などは、革のエイジングを楽しみながら使えますので、おすすめです。
女性の場合、エイジングはしない方がいいなぁという方も多いですが、Epoiは、使いやすくて革の質もいいですよ。ちなみにGANZOのレディース版です。
ちなみに・・・
マツコ&有吉 かりそめ天国という番組で、有吉さんが「GQの編集長がセンスを感じるような革財布を探す」という企画をやっていましたが、そこで紹介されていたキプリスの漆シリーズも、とってもお洒落で目を引きます。
【ラッピング無料!】 【CYPRIS/キプリス】長財布(小銭入れ付きササマチ束入)■URUSHI -漆-【送料無料】リボンを選べるラッピング【代引き手数料無料】【メンズ財布】【日本製】 価格:68,040円 |
これらはほんの一例ですが、超有名ブランドではなくて、知る人ぞ知る質のいいものを持つのも、愛着につなげる1つの方法だと思います。
2つ目のお財布は、生活費用の預金口座
これは、いわゆる「生活費」を管理する普通預金口座です。
お給料の振込口座、または共働きの場合には両方のお給料を集める口座を1つ作って、生活費の管理口座としてみましょう。
いくつかの口座で分散して管理していると、いったいいくら使って、いくら残っているのかが、分かりにくくなります。
シンプルに、1つの口座にまとめてしまうのが簡単です。
ATMが生活圏にあり、手数料が節約できる口座がベストです。
まずは、ここに最低限「生活費の4か月分」のストックをしておきましょう。
なぜ4か月分なのでしょうか?
仮に、諸般の事情により退職をすることになったとします。
雇用保険に入っているから、すぐに失業給付がもらえるでしょうか? 答えはNOです 😥
実は、自己都合退職の場合には、求職の申し込みをしてから、7日間の待期期間と3か月の制限期間というものがあります。
その間、失業給付を受けることはできません。
つまり、約4か月は自分の蓄えでなんとか乗り切らなければならないのです。
この、「最低限の4か月分」がストックされる前に、本格的に投資なんかに手を出してはいけません。
まずはしっかりと蓄えを増やしていきましょう。
4か月分は最低限ですので、あとはどれくらいゆとりを持たせたいかで、このお財布にもっておくお金を判断します。
ここに置いておくお金が多すぎると、この後のお財布に入れるお金が少なくなってしまいますし、使えるお金が多いと思うと無駄遣いをしてしまう可能性があります。
こうしたバランスを考えると、6か月分くらいを持っておけば安心できるでしょう。
その際、3か月分は普通預金、3か月分は同じ銀行の定期預金にしておくと、定期預金の分は急な出費に備える「特別費」と位置付けることができます。
3つ目のお財布は、5年以内に使う予定がある定期預金
既に生活費6か月分の蓄えがあればいいのですが、貯金0からのスタートだと、2つめのお財布をクリアするまでに1~2年くらいはかかってしまうと思います。
いずれにしても、2つめのお財布までしっかりと準備ができたら、次のステップとして「目的があって、それに向かって貯めているお金」を3つ目のお財布に分類します。
例えば、
- 家族で海外旅行に行くためのお金
- マイホームの頭金
- 最低限の教育費
- 自宅の外壁修繕に使うお金
- 車の買い替え費用
などが分かりやすい例でしょう。
目的は何であれ、分かりやすく「5年以内に使うかどうか」を、判断基準にしてしまいます。
これらのお金は、定期預金や積立定期預金、財形貯蓄など、元本保証型で手堅く運用をしておき、かつ簡単に引き出せないように区別しておくのがベストです。
4つ目のお財布は、5年以上使う予定がない余裕資金
ここまでたどり着けると、お金に働いてもらって、増やすことが可能になります。
4つ目のお財布は「目的があるものの、その目的が遠い未来だったり、漠然としているもの」と言えますね。
例えば、
- 子どもの大学進学資金
- 自宅の大規模改修
- 老後資金
などが分かりやすい例でしょう。
「当面使う予定はないけれど、将来に備えるためにはしっかり増やしておきたい。」こういう資金を4つ目のお財布に入れて、可能な範囲で投資に回します。
投資信託、株式、債券、外貨預金などがあげられますが、投資初心者が一番使いやすいのは投資信託です。状況に応じて、iDeCoやつみたてNISAなどを活用しましょう。
現物の株式や債券を買うわけではないので、少ない資金からでも始められますし、運用自体はプロが行うので、最低限の知識があれば始められます。
どこまでリスクを取れるか? は、人それぞれの性格もあります。
金額の上がり下がりが不安で、夜も眠れない・・・なんてことになるようでしたら、かえってマイナスです。
なので、4つ目のお財布の全てを投資に回す必要はありません。
不安な方は、少額から始めてみて、徐々に増やしていってもいいでしょう。
いざという時のための精神安定剤として、ある程度まとまった「生活防衛資金」を持っておくと、投資をする場合はもちろん、ブラック企業から抜け出したい場合など、安心して行動を起こしやすくなるものです。
2つ目や3つ目のお財布に入っている分とあわせて、生活費の2年分程度は、預金などのタイミングにこだわらずに現金化しやすい資産にしておくと、さまざまな場面で冷静な判断がしやすくなります。
投資を始める場合、リスクの高いものばかりに投資するのではなく、株式や債券、国内や国外などいくつかのジャンルに分散することも大事です。
投資の王道として、「長期」「分散」「積立」は、リスクを下げるための大事な3要素と言われています。
4つ目のお財布に分類される資金は、この3つを叶える要素を全て持っていますので、投資に向いているのです。
まとめ
漠然としている資産の分類方法も、この4つのお財布を意識することで、格段に整理がしやすくなるはずです。
まずは、手元資産を4つのお財布に整理整頓するところから始めましょう。
お財布が整ったら、次は、自分のお金の使い方のクセをチェックする番です。
支出を見直し、生活費を上手に下げることができれば、4つ目のお財布に入るお金が増えていきます。
そうすれば、次は投資の世界へ一歩足を踏み出すことができますよ。
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