毎日満員電車に乗って決められた時間に出勤し、仕事を終えて帰宅する日々。
気の合う仲間との楽しい会食や、逃げられない ”つきあい” での飲み会。
気分転換や経験値を高めるための旅行。
新型コロナウイルスに振り回された激動の1年は、これまでの当たり前が当たり前ではなくなった年でもありましたね。
正負の法則-。
美輪明宏さんの著書『ああ 正負の法則』で有名な言葉ですね。
良いことが続いたときに、必ず悪いことが来る・・・と考えてしまうと変な不安に支配されてしまいそうですが、一見悪いと思われることも、いつか良いことにつながる(かもしれない)。
そんな感じで、のーてんきに捉えているからなのですが、わりと好きな考え方です。
そして、良いことが続いたときに調子に乗りすぎないためにも・・・
自分や身近な方が、新型コロナにり患していないから言えることなのかもしれませんが、不自由なことはたくさんあったものの、だからこそ変われたこともたくさんあったという印象です。
例えば、私の会社は普通の状況なら、チャットやweb会議を駆使した在宅勤務を取り入れるなんてことは1mmも考えないような組織です。
それでも、やらざるを得なくなった。
これは、ある意味チャンス!とばかりに、リモートワークの成功事例を調べてみて可能な限り取り入れることに。
業務の性質上、通勤ゼロにはできませんでしたが、いらない業務を整理することにもつながり、時短で成果が出せるようになりました。
結果として、チームのみんなが自由に使える時間を増やすことができ、良い経験も積むことができましたね。
通勤時間がない分、時間を有効に使える。
在宅勤務、サイコー!
ここだけは、もとの生活に戻りたくないよねー
ただ、緊急避難的に導入した分、各部署やチームに運用ルールが委ねられていて・・・
異動して新たな部署に行ったら、なんと在宅勤務中は常にwebカメラを表示&マイクをONにして1日中つなぎっぱなしにしなければならない!という相互監視のようなルールになっていて、衝撃を受けたりもしましたが 😯
副業(複業)という観点に立つと、Zoomなどのweb会議ツールや、パスマーケットなどの電子チケット販売ツールを使えば、それほどIT知識がなくてもwebセミナーを開催することが可能になっています。
料理、ヨガ、筋トレ、イラストの描き方etc
自分の得意をイベントに変え、フィーをいただく。
大きな費用を投資しなくても、自分にできることを副業にする手段がどんどん増えてきましたね。
その気になれば個人が力を発揮しやすい、そんな世の中になってきていることも実感しました。
明日開催される、たぱぞうさんのZoom女子会。
私もスタッフとして参加します。
当日ご参加される皆様、お会いできることを楽しみにしています😄 https://t.co/ZAcJXfz6iM— みさき@のんびりコツコツ投資生活 (@fpmisaki2) December 18, 2020
さてさて、そんな激動の年だろうが何だろうが、変わらずに淡々と続けているものって、だれにでもあると思います。
私の場合、そのうちの1つがつみたてNISA。
制度開始の2018年1月からコツコツと積み立てを続けてきて、気が付けば丸3年となりました。
20年という長期投資の観点からは小さな通過点ですが、ちゃんと続けられてるなーという実感が持てるようになってくる。そんな時期に差し掛かってきたところです!
タイミングを一切考えず、淡々と積み立てをしてきた結果は、いったいどんな感じなのか?
自分の記録という意味合いが強いのですが、途中経過のモデルケースとしてご紹介してみたいと思います。
ちなみに、毎年恒例の振り返り&決意表明シリーズとして、こちらに過去分がまとまっています。
これからつみたてNISAを始めようかな、どうしようかな?とお悩みの方が、考えるヒントになればうれしいです!
今さらちょっと聞きにくいけど・・・そもそも、つみたてNISAって、どんなものだっけ?
詳細について知りたい場合は、あわせてお読みください。
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2020年、つみたてNISAで購入した商品
私が2020年につみたてをした商品は、全部で6種類です。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
これらを均等に、月々5,500円ずつ購入する設定です。
年間でちょうど40万円にするために、ボーナス設定で6月&12月に2,000円ずつeMAXIS Slim米国株式(S&P500)買うという微調整を入れています。
2019年とやっていることは全く一緒なのですが、一応、考えたうえで同じ設定を維持しています。
2020年のつみたて商品を決めた経緯は、こちらの記事をご覧ください。
まさかこんなことになるとは・・・
2020年末は、コロナショックを乗り越えて好成績で幕を閉じる
今年の初期からつみたてを始めた方にとっては、試練のスタートになってしまったと思います。
2月~3月の下落に耐えられなくなり、下げたところで売ってしまったというお話しもちらほら聞こえてきます。
これが1年間のパフォーマンス推移なのですが、30%近くは下がっているわけですよね。
つみたてを始めてすぐに、こんな経験をしちゃったら、怖くてやめたくなる気持ちはよーくわかります。
ですが、一切の感情を捨て(笑)
完全放置してコツコツと買い続けていた結果は・・・・
じゃん♪
なんと、どの銘柄も評価益が10%を超える結果になっていますね。
年初来と比較すると、つみたて効果の偉大さが見えてくると思います。
これだけ見ると、たまたま始めた時期が良かったんでしょ!と思われるかもしれませんが、2018年末の時点では、こんな感じだったんです。
このときは、パーセンテージの表示の仕方を知らなかったので、額面表示のスクリーンショットになっちゃっていますが、笑っちゃうくらいマイナスなのが分かります。
たかだか3年とは言え、こうして見比べてみると、時間を味方につけること、コツコツ続けることの意味は感じられるかなと思います。
個人的には、ずーっと低迷していた国内株式が頑張っているのが嬉しいニュース。
ただ、第一生命研究所のエコノミストレポート「堂々のNIKKEI5 全員参加型の条件とリスク(2020年12月3日)」によると、日経225銘柄のうち、寄与度上位の5銘柄を除き、日経220にしてみると、年初来リターンはマイナスになってしまうのだそうです。
日本経済全体が活性化しているわけではなく、あくまでも一部の銘柄が引き上げているだけなのだという現実を知ると、実体経済との差も納得がいくところですね。
いずれにしても、一般的な定期預金の金利が0.002%だということを考えると、圧倒的な差ですね。
この3年間、定期預金だけにお金を置いていた場合と、株式投資を併用していた場合では、大きな差が出てくる結果となっています。
今回はすぐに株価が戻ったけれど、リーマン・ショックの時はどのくらい時間がかかったか知ってる?
今回は、コロナショックがあったものの、そこからの回復がとっても早かったですね。
そのぶん、油断によってリスクを取りすぎるパターンに気を付けた方が良さそうです。
リーマン・ショックの際には、ピークから株価が下落しきるまでに518日(約1年半)かかっています。
そこから元に戻るまでは1,481日(約4年)もの期間を要しています。
どんどん株価が下がり続ける、その期間が1年以上続くかもしれない。
そんなときでも冷静に、淡々と積み立てられる範囲で投資をしているのだろうか?
もう一度、手元の資産全体のバランスを把握するとともに、住宅費や教育費、介護費などの大きな支出のタイミングを確認する。
好調なときほど、少し冷静になる必要がありますね。
冷静さを失わないためには、資産配分をどうするか、自分の中できちんと考えておくことが大事です。
私の場合には、
株式:債券=5:5(生活防衛資金は別枠)とする!
この原則だけは、絶対に崩さないというルールにしています。
心穏やかに、投資を生活に取り入れていくためにも、投資のマイルール(=投資方針書)をきちんと文字で残しておくと、芯がブレにくくなるのでおすすめです!
まとめ-ピンチはチャンス。踏み出す勇気と冷静さのバランスが大事!
つみたてNISAでコロナショックを乗り切った方の大多数は、含み益を抱えてニンマリしている状態だと思います。
投資を始めておいて良かったなーと感じる1年になったことでしょう!
もちろん、私もその1人です(笑)
自分が知らないこと、未経験のことに一歩踏み出すのはとても勇気がいることですが、何もしないでいることのリスクも大きいのが正直なところです。
- 一生、同じ会社に勤められるとは限らない
- 昇給し続けるとは限らない
- ボーナスが出続けるとは限らない
世の中の常識が変化し続ける以上、自分自身も新しいことにチャレンジし続けることが、結果として安定につながっていくことにつながる。
そういう経験をする第1歩として、”つみたてNISA” は取り入れやすい方法だなと感じています。
もちろん、きちんと調べたうえで、自分なりに納得してから動くのは大事です。
ネットやSNSの情報だけでなく、何冊か本を読んでみるのも大事ですね。
踏み出す勇気が大切な一方で、ちょっとした成功体験をすることで、自信が過信につながる可能性もありますね。
下がってもすぐに戻るんでしょ?
だったら、次の下げが来た時に、手元の現金をたくさん突っ込めば儲かるよね!
今回のコロナショックは、こんな気持ちがわいて来やすい経験だったなのかなとも感じます。
同じ下げ相場でも、リーマン・ショックの時はどうだったのか?
このような事例を知っておくと、冷静さを失わずに判断しやすくなりますよね。
良くも悪くも、変化が大きい時ほど、広い視点で冷静に状況を見ることが大事。
そんなことを考えるきっかけを与えてくれましたとさ。
何はともあれ、今年も無事に20年後への自分のプレゼントを準備することができました。
さあ、来年はどんな年になるのでしょうか。
それでは、皆様も良いお年を!
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